Diary 2005/11 | ||||
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11/07 クソオタ母校へ帰る | ||||
どうも、『Fate/hollow ataraxia』の花札で負けまくっていて途方にくれている者です(挨拶) 本編は既に達成度98%まで到達していてあとは掃討戦といった状態なんですが、どうもMU-6さん天才的に花札がヘタクソらしく「トラぶるもーど」すらクリアできない始末。 何度やってもギルガメッシュを倒せないっ……! もう絵馬とミニゲームで手に入るCGについてはフル化で対処しようかと本気で思う今日この頃。 あ、本編については100%に到達したらまとめて書こうかと思っとります、ハイ。 先週末は早稲田大学の学園祭であるところの早稲田祭に行ってきました。 卒業式の日に足を運んで以来初めての大学。正直なところあのクソ大学にはあまりいい思い出がないので永遠に足を運ばないつもりだったのですが……。 自分的には決して悪い思い出じゃないですけど、同じゼミの女の子に毎週嬲られてたっていうのは一般にはいい思い出じゃないよね?(^^; まあとにかく誓いを破って早稲田大学のキャンパスに再び足を踏み入れたわけですよ。 実はMU-6さん、中学・高校の頃も含めると10年もこの辺に通っていたのに早稲田祭に行くのは初めてだったりします。 そう考えると自分と学園祭・文化祭っていうのは本当に縁が薄いイベントなんですね。 高校生のころに椎名へきるの布教文章を書いて「研究発表」と称して展示した以外は、出展者側でも参加者側でもほとんど参加してないような気が。 ――と、そんな黒歴史の扉を開くのはこのくらいにしておいて。 なんで大学まで来たかというとこちらのサークルさん主催の榊原ゆい&真優ライブに参加するためです。 たまたま母校のサークルがエロゲ関係者を呼ぶと聞いては血が騒がないはずがなく脊髄反射的に参加を決定。 どれくらい脊髄反射だったかというと……えっと、ライブ参加前のお二人の歌に関する予備知識を見ればおわかりいただけるかと。 *真優さん:『GLOVE ON FIGHT』関係の歌と『divergent flow』は知ってる。ラムネ、なにそれ?(ぉ *榊原さん:『はぴねす!』の春姫テーマソングと『Eternal Destiny』は漠然と。あ! 『jewelry days』の「jewelry days!」っていうところは知ってる!(それ1秒くらいですよ) ……我ながらよくもまあこんな状態で行く気になるなぁと思います。 一緒に行った友人もさすがに自分よりは幾分詳しいけど、そんなに詳しいわけでもないですし。 んで、11時から整理券配布のところ11時半くらいに現地に到着。その時点で受け取った整理券の番号は200番近く。 フルに人を詰め込めば750人以上入る教室なので満員になるとは思いませんが、このペースの速さは熱心なファンが多い証拠と言えましょう。 すみません、榊原さんとか最近歌も声でもよく見かけるな〜という認識はありましたが、そんなに人気だとは全く思ってませんでした(暴言) 結構閑散としてるんじゃないかな〜なんて思ってたんですけど甘く見てたなあ。 ちなみに入り口では1口500円のカンパ受付とプレゼント抽選会(カンパした人だけ参加可能)をやっていました。 このカンパ抽選会が後で波紋を呼ぶのですが……まあそれは後述。 で、ここからはライブ雑感。 当日歌った曲をお二人それぞれに分けると以下の通り。
お二人合わせて12曲。入場無料のライブなので全く期待していなかったのですが、曲数多くてかなり楽しめました。 ライブに来る前はほとんど知らなかった榊原さんの曲はテンポがいいのが多くてほとんど初めて聞いたにも関わらず、思いっきりリズムに乗って満喫することができましたし、真優さんの方は一時期はそれこそ超ハードローテーションさせていた『GOF』の曲が生で聞けただけでも大満足。 またお二人ともに共通ですが、「生で聞いたらガッカリ」なんてことがなかったのも好印象でした。 この人はちゃんと起きてるんだろうか?と不安になる真優さんの天然ボケと軽妙な榊原さんのツッコミが上手く噛みあったトークも面白かったですし、そういった面だけ見れば何の文句もないライブだったと思います。 いや〜、初めて見たんですけど榊原さんはもっと伸びるんじゃないかって気がしましたね(何様だ) ステージこと教壇をフルに使ったステージングなどちゃんとライブのパフォーマンスをよくわかっていらっしゃる。客を煽るタイミングもバッチリでしたし、少なくともこの業界においては結構稀有な存在なんじゃないかと。最近、歌の方も声の方もエロゲで露出が増えてますが、まだまだ行けそうな予感。 が、それでも全体としてはお世辞にも素晴らしかったとは言いがたいライブでした。 一部の客と主催側がどうしようもなさすぎました(´Д`; 真偽の程はわかりませんが、酒を持ち込んで飲んでいたというアホ集団がいてですね。もうそいつらがやりたい放題。 机の上に上るは椅子の上に立つわで大暴れでした。 そこからステージに向かってダイブしちゃったりするんじゃないかと見ていて何度もハラハラしました。 盛り上がるのは大いに結構ですけど、それでも物事には限度があることを知ってください。 で、それに加えて酷かったのは主催側がそれを全く注意しようとすらしなかったこと。 ……椅子の上に立ち上がるなんて、普通のイベントでやったらつまみ出されても仕方ないでしょうに。 主催側は一ファンとしてイベントを楽しみすぎ。もう少し客席に監視の目を光らせてください。 本当にその辺のマイナスさえなければ凄くいいイベントだったと思います。 まあ無料のイベントなんであまり注文つけるのも筋違いなのかもしれないですけどね……(´Д`; ああ、そうそう。前半に書いた「カンパ抽選会の波紋」を書かないとですね。 ライブ終了後、事務局から通達が。要約すると「ハズレくじを入れすぎた結果、プレゼントが余裕の笑顔で余っちゃいました。そこで、少しハズレくじを減らした状態で再度抽選会を行いますので是非カンパしてってね」というもの。 ……この事務局をやっている大学生の人は本当にアホですか?(ぉぃ いやまあ、自分の大学の後輩なわけだけど。 普通こういった抽選って当たった枚数をベースに大きく当選率が変わらないように(つまり最初は当たりくじもハズレくじも全部は入れずに)調整するものだと思うんですけど。 少なくとも昔MU-6さんがバイトしていたスーパーでは年末抽選会はそうやって対処してました。 ある意味、最初に抽選した人はお金を無駄に払ってるわけで凄く失礼な気が。 過去のイベントで呼んだゲストを見るに、きっと来年もあっと言わせるゲストを呼ぶんでしょうが、次はもっと上手く処理して欲しいなと思ったのでありました。 先週末は映画も久々に見に行ったので、そいつもちょこっと。 1.惑星大怪獣ネガドン アマチュアの監督が1人で2年半をかけて作った、というどこかで聞いたような売り文句。 まるで『ほしのこえ』だなと思っていたらバックにいるのはコミックスウェーブでした。なるほど。 公式サイトのトレーラーを見ると、一見古臭い映像に見えることでしょう。 ところが、です。 この映像まったく実写を使っていないんだとか。 PCの小さな画面で見たせいもあるのでしょうが、自分はすっかり騙されてしまいましたよ(^^; 小さい画面では見事に騙されたので、これはもう大きな画面で見るしかあるまいと意気込んでメチャクチャ混んでいた初日の劇場に行ってきました。 感想としては巨大ロボットの最強武器がドリルだったり、様々なカットから「わかってる感」が伝わってくるので特撮マニアはニヤリとできると思います。 が、いかんせん30分というのは短すぎるのか話はえらく駆け足。 要約すると突然怪獣が来て、博士がロボットで戦って倒す。それだけだもんなぁ。 もう少し話に膨らみがあれば…と思うことしきりでした。 ちなみに気になる映像ですが、さすがに大画面で見ると人間キャラは辛いです。 ただ女の子や若者はともかく主役であるところの博士は割といい線いってました。 この辺はこれ以上CGとしてリアルになりすぎても、独特の安っぽさ(褒めてます)がなくなってしまうかもしれないので難しいところですね(^^; 800円という値段を考えれば一見の価値はあるかな? もし興味のある方は池袋で今週中のみ上映ですのでお早めに。 2.ブラザーズ・グリム 大きな映画館に映画を見に行くのは『シンシティ』以来、実に1ヶ月ぶり。 一時期は毎週のように足を運んでいたのに、「高校生友情プライスキャンペーン」の韮井叶ボイス(韮井叶って言うな)もどこか懐かしい響きでした。 映画の内容的には…同行した友人の「しょっぱい映画」という言葉が一番端的な表現かと。 ダイジェスト版を見ているのかと思うくらい展開がスピーディに、それでいて淡々と進んでいく印象。「はい次、はい次」といった感じ。 映像的には雰囲気出ていて良かったんですが、最後に仲間になるイタリアの変態軍人がいつの間に改心したのかもわからんというのはちょっと、ね(´Д`; とはいえ、モチーフとしてのグリム童話の使い方は個人的には嫌いじゃありません。 お世辞にもうまく活用していたとは言いがたいのが悲しいところですが、それでもやっぱり窓しか入り口のない高い塔から女性の髪をロープ代わりに降りるシーンを見たらニヤリとせずにはいられません。 『ラプンツェル』がどの程度メジャーな作品なのかは知りませんけど。 あと、どうでもいいけどモニカ・ベルッチは相変わらず美人ですなあ。 彼女みたいな鏡の女王に耳を甘噛みされながら愛を囁かれたら、魔法の発動を手伝うために利用されているだけとわかっていても何でも言うこと聞いてしまいそうです(ぉぃ |
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11/17 すこやか社畜ライフ | ||||
11月に入ってから急にこれまでよりも仕事が忙しくなってきて困っております。 「クビにならない最低限の仕事だけをこなす」をモットーに日々を暮らしているMU-6さん(リストラ候補)ですが、まだ部内でも一番下っ端なわけで実際にはなかなかお仕事を選ぶわけにはいきません。上の人から「これやっといてね」と言われれば「はっ、かしこまりました!」くらいの勢いで働かねばならんのです。 くそっ……、労働なんてものは奴隷がやるものなのにっ……!(お前はどこの古代ギリシャ人ですか?) 早く退職してエロゲでも作りつつ悠々自適な隠居ライフを楽しみたいものです。 もちろんなぜかそのエロゲ会社は美人さんばっかりで恋のだぶるくりっくが始まる感じでお願いします。 そんな(有)ロンドン☆スターは業界のどこにもありませんかそうですか。 まあ真面目な話、今後年度末に向けて忙しさはむしろ加速傾向っぽいのでサイトの更新がますます減るかも(´Д`; なんとか1週間に1回程度の更新は維持したいところですが……、頑張れるだけ頑張ります。 ちなみにクリスマスには久々にWebラジオもやりたいし、冬コミで友人とコピー誌程度のものを出すという話もあったりするのですが菊丸先輩、とりあえず分身の術教えてくださいm(_ _)m コピー誌はともかくWebラジオは絶対にやるのでそのうちネタ募集します。 皆さんのネタがないと凄く寂しいことになるので是非積極的に応募いただければと思うデスヨ。 週も終わりに近づいたところでようやく先週末のお話。 先週末はゆかりんのライブに行ってきました〜。最近ほっちゃんについてはすっかり疎遠になってしまった私ですが(そういえば来週新譜出ますね)、ゆかりんの方はなんだかんだでコンスタントにCDも買ってるしライブも行ってます。時々、「自分はどっちのファンだったんだろうか?」と思うことがあったりなかったり。 ほっちゃんも新譜聞いてみてかつての情熱が燃え上がればいいんですけどねえ。 このままだとKOTOKO・ゆかりん・伊集院光の三強の前にフェードアウトしかねないですよ(三強?)。 とまあそれはさておき、そういうわけでレポでございます。あ、例によってセットリストも何にもないアレな感じの文章なんで、真面目なレポが読みたい人は他をどぞ。 ◆入場前 TOKIAもオープンしたばかりの東京国際フォーラム前。 有楽町にはよく映画を見に行くので近くは通っているのですが、このプロムナードを歩くのはドリームキャストのお披露目会に行ったとき以来。 何年ぶりだよ、それ。 普段は屋台が並んで近所の会社の方々がご飯を買いに来たり、おしゃべりをしている場所ですが今日は違います。 ピンクのハッピに、ピンクのシャツ(コンサートグッズとして売っていた)……早くも会場周辺のピンク率はかなりのもの。 事情を知らない方が見たらペーとパー子のファン集会と思われるかもしれない、そんな光景です。 ちょっと早めに着いて友人と喋りながら時間を潰していたのですが、やっぱり例によって女の子多いですね。 直近だと榊原ゆい&真優ライブやI've武道館ライブ、少し前だとKOTOKOライブと比較して(彼女らのライブの客層がエロゲオタとかぶっているという特殊性はあるにせよ)明らかに女性ファンの数が多いように思います。昔の記憶を掘り起こすとほっちゃんだって男ばっかりだったもんなぁ。女の子人気が高い女性声優イベントって案外珍しいような気もしたり。 んでもって、女の子が多いということで本人の影響かやたらゴスロリ、ロリータ系のファッションが多いです。 普通の格好と比べて目立つということもあるんでしょうが、体感的には女性の8割はゴスロリかロリータ服を着ていた印象が(´Д`; いや、なんつーか似合ってれば別に何を着ようといいと思うんですよ? ええ。 もちろん似合ってる方もいらっしゃるのでしょうが、ほらああいう服って多分に人を選ぶじゃないですか。ええいもう取り繕った言い方はやめよう! 第8ドール誘蛾灯な方が結構いらっしゃってこれはどこのアリスゲーム会場なのかと思いました、まる(暴言) (※誘蛾灯:水銀燈にインスパイヤされてMU-6が考えた第8ドール。もっとわかりやすい日本語に翻訳すると「ブス山ゴスロリ」の意) なんだろうな、あの違和感は。服に着られている感じがするから似合わないと思うのでしょうか。 ゆかりん自身だって別にそんなに(自主規制)だけど、似合ってる気がするもんなあ。 あと一緒に行った友人が「三国志の武将みたいな人が歩いていた」と言ってたのですが、なにそれ京劇みたいに羽飾りでもついてるの!? あ、そうそう。これを忘れちゃいけなかった。 開場・開演まで暇でブラブラしていたら突然人に声をかけられました。ハンドルでなく本名の方で。 「一体何だろう?」と思って、声をかけた人の方を向いたら小学校の頃からの友達が(;´д⊂) 彼もオタクだとはいえ声オタではないので(友人に連れてこられたらしい)まさか会うとは思いませんでした。 というか1年以上会ってなかった旧友との再会がゆかりんライブというのは人としてどうかと思った。 ちなみに前回会ったのは「MU-6さんにバレンタインチョコをあげちゃおう」オフ会のとき。もうそんな友達関係やめちゃえ。 ◆ライブ本編のこと 今回は自分の予習不足に泣くことになりました。 ライブ自体はいつものように安定したクオリティの歌と面白いMCで支えられて満足のいくものだったのですが、とにかく最近の曲は『Little wish』を除くとあまり聞きこんでいなくて個人的に100%完全燃焼とはいきませんでした。ぐっすん。 やっぱりセットリストを作れるくらいには聞き込んでおかないとダメですよね、まったく。 ここ最近のCDは全部買ってるのにライブ会場で初めて聞く曲があるのはどういうことかと。 ただね、それでも1つだけ言えることはありますよ。 『Butterfly*kiss』の時に早着替えしたうさぎさんルックのゆかりんがもう! ではなく、アンコールの『Little wish』で会場を照らすサイリウムの色がピンクから檸檬色に一瞬で変わったのは素晴らしかったと。 もちろん会場前で1000本という膨大な数のサイリウムを配ったことも大きな要因ではあったでしょう。 関係者がそこまでやればやらざるを得ないという部分もあったかもしれません。 それでもあの一体感はちょっと筆舌に尽くしがたいものがありました。 特に例の企画に思い入れがない(と言いつつちゃんと蛍光イエローのサイリウムも用意して行ったんですが)自分でもあの瞬間はグッと来ましたもん。そりゃステージ上のゆかりんも泣くわ。 企画を提唱し、成功に導いた関係者の方お疲れ様&おめでとうございました。 これだけだとちょっとどうかと思うのでMCで面白かったところから2つほど。 *出る杭は打たれる 今回のライブ、通例はステージの中央から出てくるところをステージ上空に吊られたゴンドラに乗って降りてくる、という形で始まったのですが出だしの3曲を歌った後、最初のMCから名言が。 「これが『ガラスの仮面』だったら絶対敵対勢力とか敵対…事務所がロープに切れ込み入れる! と思ってビクビクしてました」 敵対事務所って青二とかですか?(笑) 毎回行くたびに思うことですけど、この人本当にタイミング良く面白いこと言うよね。 まあ声優会も人気商売、実力社会みたいなところですから「田村ゆかり…、いやアーツビジョンを今のうちに潰しておかなくては」と考えた劇団オンディーヌ小野寺氏がいつ金を積んで切れ込みを入れないとも限りませんが(ぉ ついでにライブで使っているマイクは数万円とかなりいいお値段がするらしく、以前ステージに落としてかなり怒られたゆかりんは「ロープが切れた場合、自分とマイクとどっちを守ろうか考えていた」とか。 またお金ネタか……(;´д⊂) コナミさんはそんなにお金がないんですかね。いやそりゃジェネオンなんかに比べたら金ないんだろうけど。QMAと麻雀倶楽部はボロ儲けだと思うんだけどなぁ(部署違います)。 *貧ぼっちゃまというよりは乙雅三 ちょうどMCで喋っている最中に彼女のライブではもはや定番となった「まわってー!」の声。 MCを邪魔された形になったゆかりんは珍しく「絶対回らない!」と一蹴。「だって、みんなの想像の中ではゆかり前半分しか服着てないかもしれないから。なんだっけ、あの『おぼっちゃまくん』の貧乏な……」とかなんとか。 ガラスの仮面の次はおぼっちゃまくん。ネタの幅が無意味に広いなぁ。そして同時に狭いなぁ。 世の中広しといえども貧ぼっちゃまのネタを口にする女性声優はほとんどいないんじゃないでしょうか。 その後、しばらくの間ゆかりんは背中を客席に見せないようにカニ歩きをしたり非常に珍妙な動きを披露してました。 なんでしょうこれは。どこかでこの奇妙な動きを見た記憶があるのですが。 ――って、「チープトリック」かッ! せっかくならそのネタも使ってもらって階段を例のあの上り方(ってジョジョファンしかわかんないでしょうが)で上って欲しかったかも(笑) それをやると間違いなく百年の恋も冷めるから事務所に怒られるでしょうけど。 まあ既にライブレポでも何でもないですけど小粒にまとめてみました。 次に行くときはちゃんと聞き込んで「レポでござい」と自信を持って公開できる物を書きたいと思います(^^; 『Fate/hollow ataraxia』花札を除いてコンプリートしました〜。プレイ時間は36時間ほど。 花札や風雲イリヤ城を遊んでいた時間を除けば25〜30時間くらでいコンプリートしていると思います。 どう少なく見積もっても7時間以上は遊んでるのに未だにギルガメッシュに勝てない自分の勝負弱さはどうにかならんのでしょうか? 12文VS1文の構図にまで持ち込んでおきながら奇跡の逆転大敗北を喫したときは本気で泣きそうでした。 いいもん、花札が弱くても人間は生きていけるもん。 とりあえず無事に終わったので簡単に感想だけ。 大ボリューム、超充実。でもボリュームの割に浅くない? う〜ん、このゲームに関しては苦言を呈するだけでも怖い人に叩かれる可能性があるので書きにくいことこの上なしなのですが、1行でサクッとまとめるとこんな感じですかね。 ま、これだけじゃ当然何のことやらわからないと思いますので簡単に説明を。 まず最初に誤解がないように書いておきますけど十分に面白かったです。 世間一般のファンディスク水準から比較すれば勝負にすらなっていない。「ファンディスク」と名のついた商品に常にこのクオリティを求められるのであれば、世のほかのメーカーは絶対に作ろうとすら思わないでしょう。ねこねこのファンディスクは例外的にコストパフォーマンスがいいですけど、あれはバルドシリーズというリソースがあればこそできることですから。 『歌月十夜』も同様でしたが、これは過剰なまでのサービス精神と汚い話ですがそれを実現するだけの資金含めた余裕がある彼らにしかできないことだと思います。 実際『Fate』はお化けタイトルですよね。 去年出た作品なのに聞いた話では今年になってもまだ軽く1万本以上は出荷されてるということですし(^^; まあその出荷数の話は置いておいて、とにかく詰め込めるだけ詰め込んだ――そんなお祭り作品なので少なくとも元作品が好きな人が買って損をすることはないでしょう。 内容は大きく分けて本筋とも言うべき「8人目のマスター」バゼットの話、シリアスなショートエピソード、コミカルなショートエピソードの3種類。 どれも一定レベルの面白さは十分持っていると思いますが、バゼットの話とシリアスエピソードはさすがの出来。 特にバゼットの話で数回行われる戦闘描写は『Fate』本編に勝るとも劣らない盛り上がりで読んでいて自然アドレナリンが出るのを止められませんでした。 終盤、エクスカリバーを構えるセイバーの姿を見たときには思わず涙が出そうになりましたよ?(没入しすぎ) シリアスなエピソードは各サーヴァントの過去を主軸にした話が多く、そのいずれも良い話なんですが数多くのエピソードの中でも出色の出来だと思ったのはキャスターの話でしょうか。かつてあった世界で葛木を亡くしたキャスターの心情を描いた話なんですが、あれは一見の価値があると思います。 つか、むしろ本編に入れても良かっただろ(まあ本編作ったときはあそこまで愛情を持っている設定がなかったかもですが)。 ……さて、で、ここからが「苦言」なんですがコミカルなエピソードについて。 これがどうにもいただけません。 いや「いただけません」はちょっと言いすぎか。 この部分についても正直なところ十分に面白いです。別に大笑いしたりっていうのはないですけど、聖杯戦争のあとにありえたかもしれない日常として楽しく、かけがえのない物として上手く扱われていると思います。 このパートがあるからこそ「繰り返す四日間」という異変に気付きつつも修正に動かないサーヴァントたちの気持ちもわかるし、キャスターやライダーについては過去話でこのパートと絡んだ話もあったりするんで否定するつもりは全くありません。 ただ、それでも。 「玉に瑕」という言葉そのままに1点だけ気になることがあるんですよね。 同じネタ使いまわしすぎじゃない? 各所で言われているようにどうにもアンソロジーくささが気になります。 例えばセイバーだったら「腹ペコキング」、凛だったら「守銭奴・暴力的」、キャスターだったら「新婚ノロケ天国」、ライダーだったら「高身長コンプレックス」……特にセイバーとキャスターはそのネタばっかりだったような気がします。 もちろんこれらは本編にも出てきた要素ですしコメディなんだからそこを強調するのはアリでしょう。 なんですけど、そればかり使いまわすというのはアンソロジー作品と同レベルになってしまうのではないかと。 だってこの辺のネタって、そんなにFate同人を買っていない自分でも何度か目にしたことがあるレベルのネタですよ? 恐らくはアンソロジーコミックなんて買おうものならゴロゴロ転がっているんじゃないでしょうか。 個人的にはせっかくオフィシャルで作るんですから、意外だけど納得できちゃう…そんなキャラの一面をもっと掘り下げて欲しかったなと。 なまじボリュームが大きいだけに似通ったネタの反復が目に付いてしまうというのは皮肉な話ですね(^^; とはいっても書いたように「玉に瑕」レベルであって、これが良作レベルであることは間違いありません。 自分が挙げた瑕疵も人によっては気にもしないでしょう。 次の新作となるとまた1年半以上は待つことになるんでしょうが、それのファンディスクが出るときにはこの難点も解決してくれると信じています。 ……って彼らの次の作品のファンディスクっていうのが出るころには2010年くらいになっていそうですけど(笑) あ、そうだ。 「玉に瑕」って書きましたけど中編『氷室恋愛探偵』だけは信じられないくらいつまらなかったです(´Д`; TYPE-MOONのゲームで読むに堪えなくてCtrlスキップ使ったのなんて初めての経験でしたよ。あれは誰が書いたんだろ? |
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11/21 好きとか嫌いとか | ||||
テニプリが実写映画化のニュースに驚きを隠せないMU-6です、こんにちはこんばんは。 来年のアカデミー賞長編アニメーション部門は堅いと(オレの中で)太鼓判を押されているテニプリですが、実写の世界まで制圧に乗り出すとは。 ここんところは邦画も結構頑張っている映画業界ですが、これは早くも来年のキラータイトルが登場ですね。 また腹を抱えて笑わせてくれる傑作に仕上がっていることに期待します。 あと気になるといえばこやつも気になります。 いやほら、やっぱり媚薬って男の幻想――ユメ(奈須きのこ風に)――じゃないですか。 ……とこう書いてもし自分だけだったりすると大変に恥ずかしいんですが、エロゲなんかでもコンスタントに出てくる「お手軽にえろ〜すシチュエーション」っていうのは思春期男子なら一度は夢見るシロモノだと思うのですよ(24歳はもう思春期とは言いません)。 もうえらく昔ですけど『魔薬』なんてヒット作もありましたっけ。 ちなみにMU-6さんと媚薬の出会いは初めてプレイしたエロゲ『悪夢』の委員長のHシーンを見て以来、(以下どうしようもない変態話が続くので省略)。 まあ本当に効果があるのか怪しいものですが、試してみても問題にならないお相手がいらっしゃる方は使ってみてください(ぉ あ、言うまでもないけどリアルに薬で言うこと聞かせちゃうのはアウトですからねっ! 日曜日にできたばかりのときメモカフェ・エコルに行ってきました。 最近は全くといっていいほど書かなくなりましたが、Edgeworth Boxは何気に数多くのメイド喫茶レポを書いていたサイトでありいわばメイド喫茶ファンサイトなのです(ファンサイトの意味を辞書で引け)。 最近も新規店舗ができたら漏れなくチェックしてますからね、場所だけ。 そんな特殊喫茶好きであり、しかもときメモ好きとなれば行かないわけには参りません。 原宿という街自体は思いっきりアウェーですが勇気の神様に背中を押してもらって行ってきましたですよ。 まあ真面目な話、一時期はともかくここ最近は増えすぎた特殊喫茶に辟易して全然行かなくなっていたので最近マスコミにもよく取り上げられるあの手のお店がどういうレベルなのかはよくわかってません。もしかして最近できたところはレベルが高かったりするんだとしたら申し訳ないのですが、えてしてあの手のお店は喫茶店として、だとか接客業として当たり前のことができていない印象があります。 お前ら「ご主人様」とか「お兄ちゃん」とか言う前にやることあるだろ、と。 そんなイメージがあったもので、正直なところ不安9割期待1割くらいで電車に乗ったわけです。 で、揺られること1時間。原宿駅に到着。 場所は竹下口を出て本当に目と鼻の先にある雑居ビルの3階ということで半端ない方向音痴の自分でもあっさり到着することができました。 できましたが……、すげー入りにくいです(´Д`; 入り口が小さな自動ドアだけで店内の様子も微妙に見えにくいので入っていいものか不安になります。 本当にここでいいのか何度か入り口に書いてある文字を確認してしまったですよ。 中に入ってみると入り口から想像するよりはるかに広いスペースが。とはいえ店の面積自体はさほどでもありませんが、座席数が多くないこともありゆったりした印象を受けました。 我々が行ったのはちょうどメタルユーキ校長が来校する直前だったんですが、その時点で店内には10名ちょっとのお客さんがいました。 なんでしょう、座席自体は多くないのに、イベントも行われるのにそれでも満員にならないところが凄く心配です。 大丈夫なのか、この店? もしかして凄くヤバかったりするの? 自分の不安も高まります。 が、入って店内BGMを聞きながら渡されたメニューを眺めている間にそんな不安はいつの間にか消えていました。 このお店、特定の人間にとってはBGMを聞いているだけで十分楽しいです。 そう特定の人間=ときメモという4文字の呪いを魂に刻まれた人間にとっては(^^; さんざんWebラジオで話したり雑記でも書いたことではありますが、MU-6にとって中学2年の春に出会ったこの作品はその後の人生で出会ったいかなるゲームよりも重要な意味を持つ作品。ぶっちゃけ思春期むかえて最初に好きになった異性は藤崎詩織ですし、冗談抜きで初めてときメモプレイした日に「自分はこのゲームに出会うために生まれてきたんだ」という金言(終わってる発言)吐きましたし。 そういった脳に障害をお持ちの方からすると初代のBGMが流れているだけでなんだかニヤニヤしてしまったり。 いや〜最後にプレイしたのがSS版が出たころだからもう8年か9年経つのに結構覚えてるもんですね。 「あ、これ春休み中の夜、家で流れる曲だ」とか「ロード画面で流れる曲だ。クリア回数:虹野8とか書いてあるんだよね〜」なんて、友達と盛り上がってしまいました。 本当にここまで染み付いていると呪いという表現も間違ってない気がします。 このお店にはプロジェクターが用意されているんですが、こいつを使って旧作のデモなんか流したら絶対いいと思うんだけどなぁ。 もう時効ってことでエンディングの映像とか。 自分だったら2のオープニングムービー延々と流してくれれば、それをずーっと見ててもいいです(病気)。 ちなみにメニューの方もなかなかわかってる畑。 詳しくはこちらのメニュー表を見ていただければと思いますが、オリジナルカクテルあたりの名前がかなり気になります。「女々しい野郎共の詩」なんかどんな味するんだ? 「桜樹のささやき」なんて大学1年のころの自分だったら飲めない酒でも無理やり飲んでいそうな名前です。 あと「Mr.sky」は黒歴史じゃなかったんだというのも興味深いですね(笑) ただ、名前がツボをつくだけだったら別にそこらの店でもイベントデーではやっていること。 やはり喫茶店として重要なのは味だったり価格だったりするわけです。 その辺はどうなんだろと思いつつ、「虹野さんの手作り風ハートサンド」を注文しましたが、うん悪くないです。 1000円という対価に見合うと断言できるかと言われるとちょっと首を傾げる部分もありますが、コスプレ飲食店ベースで考える分には十二分に合格ラインなのではないでしょうか。 少なくとも行ったのが日中だったので頼めなかった他のメニューも試してもみたいなと思ったくらいには。 んで、先ほどチラッと書いたようにこの日はメタルユーキ校長が来ることになっておりました。 土日は原則昼過ぎまで寝ることをライフスタイルにしている自分が11時の開店直後に原宿に向かったのは当然このイベントに参加するため。 前回メタルユーキに会ったのは実に2年半前。あの頃はまだ就職したばかりで仕事もヒマだったなぁ……(遠い目)。 久々に会える彼に会えるチャンスを逃すわけにはいきません。 とりあえず注文するものだけ注文してメタルを待っているとメタルユーキが「オッス! メタルユーキだ!」と10年以上変わらないつかみの挨拶。 いつ見ても、いつ聞いても変わらない彼のスタイルには感服しますね。 さすがです、メタルユーキ(一応ヒルズ族)。 もうこの挨拶を聞いた時点で十分満足したんですが、さらに当日まで伏せられていたスペシャルゲストとして3の牧原優紀子役の神田朱未さんが現れて素でビビりました。 だってステージから席がメチャクチャ近いんですもん。 自分の座ってた席なんて彼女の正面2メートルくらいの距離ですよ? 黒いスカートの微妙に薄い生地から足の肌色が透けて見えてなんかバーチャル黒スト的なイメージで凄いことに!(マテ 自分は特に神田ファンというわけでもないですが、サンドイッチ食ってたら普通に話しかけられたりして驚きました。 これ事前に告知してたらもう少し人集まったんじゃないですかねぇ。 商売が下手というか何と言うか……本当にコナミか?(暴言) どうでもいいですけど、今リンク張るためにときメモ3のページを見たらヒロインがみんな86年生まれでヘコみました。 自分はおろか妹よりも年下じゃねえかorz その後メタルユーキ&神田さんのトークショーが30分ちょっと行われたんですが、それなりに付き合いが長いだけに終始打ち解けた感じ。 内容的には宣伝というかこの店のアピールというのが主でした。 その中で印象に残ったところでいくつか抜粋するとこんな感じ。 *神田さん曰く「すごい場所にお店作りますね。原宿でしょう?」 →他意はないっぽかったですけど一瞬深読みしそうになりました。自分も彼女とは違う意味で同じことを思います(笑) *こういったリアルとバーチャルが融合する店舗はメタルユーキ的には6年前から構想していたもの。よくあるメイド喫茶などとは違うスペースにしたくて、例えば食べ物のクオリティなどにも気を使っている。 *メタル氏からの「こういうメニューがあればっていう質問ある?」との質問に「和風メニューが少ないのでそれを増やして欲しい。茄子が好きなんでナス田楽に、抹茶ベースの祠カクテルなんてどうですか?」と神田さん。もしかしたら今後、神田さんが来るようなイベントがあればそのときの限定メニューになるかも、とかなんとか。 *せっかくステージや放送ブースがあるので今回に限らず今後もこういったイベントは開催していきたい *βテストが延長になってしまったので『ときメモオンライン』をプレイできるのはここだけ。是非体験してほしい 以上、ときメモカフェの感想でした。 まとめると原宿にあるという一点があまりにももったいない、そんなお店です(^^; このお店、それこそ秋葉原にあったら絶対結構お客さん入ると思うんですけどねえ。 私だって秋葉原にあれば週一とはいかないまでもちょくちょく行ってもいいかな、くらいには思いましたし。 行ったときにあまりお客さんがいなかったのと、ゲーム自体のスケジュールが遅れているのもあって、ちゃんと長続きするのか本当に不安。 まあ興味がある方は大変なことになる前に一度行ってみては?(嫌な結論) 他にも色々書きたいことは溜まっているんですけど、とりあえず今日はこの辺で。 次はせっかくのお休みがあるのですぐ更新予定、内容は映画とゲームの感想になると思います。 |
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11/28 技能は使わないとさびついていく | ||||
業務報告。1年3ヶ月ぶりに正式感想を更新しました。 「何か悪いものでも食ったのか?」という声が聞こえてきそうですが、さにあらず。 最近二次元陳情さんが復活されたのを見てモチベーションが回復したのは大きな理由の一つではありますが、たまには感想サイトとしての役割と果たしたいなと前々から思っていたので。 ほら、今って完全にブログ全盛でいわゆるレビューサイトは風前の灯火ですからねえ。 って単に自分が二次元陳情さん、SHEOさんとこ、夕凪のシンキングタイムさんくらいしか見ていないっつーだけかもしれませんが。 ぶっちゃけ今回は雑記で書いたものをベースにしているんですが、それでもあまりにサボりすぎていて書くのに非常に苦労しました(^^; おかげで更新が後ろ倒しにここまでズルズルと……いやはや年はとりたくないねえ。 つーわけで『Fate/hollow ataraxia』の感想を公開しましたので興味がある方はどぞ。 全体として妙にネガティブな匂いのする文章になってしまったのが我ながら不思議。気に入ってはいるんだけど。 一応今年中にもう1本か2本は何か書きたいところですが……できるかどうかはわかりません(苦笑) さて、『パルフェRe-order』の予約特典が凄い勢いで迷走していることに苦笑を禁じえない今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? なんつーか、その裏でどんな圧力がかかったんだろうといらん勘繰りをしてしまいますよ。 あまりにも対応が後手後手に回りすぎで、動けば動いた分だけマイナス感情を増やしているような。 今回のドラマ無料公開で多少マシにはなったのかもしれませんが、もう焼け石に水という感もなきしにもあらず。 戯画はユーザーをコケにしてるんですかね? フリーザ様だったら「はじめてですよ… このわたしをここまでコケにしたおバカさん達は…」ってキレてもおかしくないですよ?(笑) もうちょっとCSっつーんですか、そういうのを気にした方がいいんじゃないかって気がします。 例えば移植のときに声優さんをサクッと変えたりしないとか(MU-6さんはPS2版『ショコラ』のことをまだ根に持っている模様)。 途中に『hollow』を挟みつつ『はぴねす!』コンプリート。 前回3人目の杏璃さんまで書いたので今日はその残りと総括でも書きたいと思います。 ◆4周目:小日向すもも 好き好き光線出しまくりの優等生妹。 昔はそうでもなかったんですけど、ここまで露骨に異性としての好意を向けられると退いてしまいます(´Д`; もはや妹萌え能力は大幅に低減してしまったのかもしれませぬ。 ここんとこ気に入った妹キャラってお兄ちゃんと結ばれないと世界ごと消滅させちゃう妹とか白の主になって世界を滅ぼそうとする妹とかそんな歪んだ人ばっかりだもんなぁ。 まあそんなMU-6さんの歪んだ性癖はさておいて感想。 始まった瞬間からもう他のヒロインの影が見えるとそれを気にしたり、お兄ちゃんのほっぺたに当てたカイロを自分の頬に当てて「間接カイロですよ〜」なんて喜んじゃうくらい全力全開でお兄ちゃんラブなすももさん。 それだけに中盤に入って春姫や準が「もしかしてすももちゃん、最近雄真のことが好きになったんじゃないかな?」と言い出しても微塵も説得力ありません。 いや萌えゲーの行き過ぎたスキンシップは慣れっこですけど、あれだけ露骨にやっといて最近はないだろ。 春姫や準の乙女的恋心観察能力に若干の疑問を持たずにはいられませんですよ。 え〜、シナリオに関しては『はぴねす!』の七難隠すスーパーサブの準の出番が少なく、かつ萌えゲーで相手の好意に引き気味な時点でお察しくださいという感じなんですが、まあ微妙です。 シリアスにやる気がないのはいつものことと割り切ったので触れずにおくとしても……というか触れようにも触れようがないくらい薄くて、魔法に関係ないすももだけは単なる恋愛物で良かった気がする(強いて足すならすももと伊吹の友情話か)のですが、単純に萌えゲー、恋愛ゲーとして見てもいささか弱い。 というか複数ライターで書いていて連携がうまく取れなかったのか? と考えてしまうくらい前後の繋がりがよくわからんシーンが2点ほど。 ――その1:何気に悪女だよ、春姫さん!―― すももシナリオも終盤に入ったところで昼食時にその場のノリで色んな人が雄真にお弁当作ろうか、という話になり、その際に思わず「兄さんのお弁当を作っていいのは私だけなんです」と啖呵切ってしまったすももさん。 それを聞いていたはずの春姫がなぜか翌日「色々お世話になってるから」という理由で雄真にお弁当作ってきます。 ……あの、人の話聞いてましたか春姫さん? 案の定、微妙なすれ違いが生まれてしまう小日向兄妹。 って「春姫と雄真の仲を勘繰ってすれ違い」というプロットは(ベタだけど)悪くないのに、それを挿入するタイミングときっかけになるイベントの内容があまりにもあんまりな気が。 前日のテキスト読んでましたか?>ライターさん(ぉぃ ――その2:こらえ性がないよ、すももさん!―― またまたすももシナリオ終盤。とうとう兄さんへの想いを抑えきれなくなり、告白してしまったすももさん。 一通り自分の気持ちを告げた後でこう言います。 「今すぐに返事をくれなんて言いません。でも……そんなには待てないかもしれません」 ある種の逃げでもあるわけですが、兄の戸惑いを感じ取った上でのいいセリフだと思います。 数十秒後にもう待てないとばかりに兄を押し倒さなければ(´Д`; だーかーらー、なんでまたここで不用意なエロ入れるかな? 正直このあまりに唐突なHシーンは本気で何度か前後を読み返してしまったくらい繋がりがわかりませんでした。 こんなん入れるんだったらその前のセリフいらないじゃん。押し倒した上でその体勢から告白すればいいじゃん、とか何とか。 あとフェラする妹を止めずに出すもの出しておいて、「妹としか見られない」と言う雄真さんはハンパねえと思いました、まる このゲームは大体4月の1ヶ月間が舞台になるんですが、すももの場合最後の数日で突然に例の魔法バトルが絡んでくるので、そのために他の尺が圧迫されてしまった感があります。彼女だけは魔法バトルの進行と恋愛関係の進行が完全に別枠で動いていくので。 無理にバトルと絡めなくてもいいのにねえ。そんな大層なものでもないんだし(ボソッ) ◆5周目:式守伊吹&上条沙耶 主要4ヒロインをクリアすることで開く最終シナリオ。ぶっちゃけハーレムエンドシナリオです(ぉ しかもこのシナリオでの攻略対象ヒロインは今まで秘宝を巡る敵として戦ってきた伊吹さん。 とくれば、これまでろくすっぽ触れずに処理されてきた「結局秘宝って何なのさ?」とか伊吹さんの姉に対する想いだとか、はたまた主人公のお母さんが子供を10年も人に預けてまで成し遂げようとした魔法の研究とは何だったのか、など山積みの謎が明かされると期待するのも仕方ないところでしょう。 さて、気になる結果は――? うん、色々明かされるには明かされたよ。なぜか全然盛り上がらなかったけど(;´д⊂) 今までのシナリオでは「最終シナリオのためにカードを伏せているから盛り上がらないんじゃないか?」という説もないではなかったのですが、一通りの札を場に出しても盛り上がらないということはやっぱりシリアスなドラマを見せるスキルは致命的に足りないってことなんでしょうね……(苦笑) ラストもラスト付近になって色んなことを一気に主人公のお母さんが教えてくれますが、打ち切りマンガじゃないんですからそんな怒涛の勢いで設定情報を教えていただいてもこちらは「はあ、さようですか」としか言いようがありませんよ? またせっかく今までお話の中核にあった「発動させてはいけない」と言われている「秘宝」が発動するシナリオなのにも関わらず、特別な力をほとんど持たない主人公はこれまで同様にバトル場面ではほとんど単なる傍観者なのも痛かったです。 せっかくの最終シナリオなんですから、もっと盛り上げてくだされ。 あ、でも良いところも若干ながらありました。 「春姫は小さいころ自分を魔法で助けてくれた男の子に今でも憧れている」という設定を、このシナリオでは特に改めて説明せずに使って春姫にヤキモチ焼かせたり微妙な反応を取らせるのは良かったかなと。 最後のハーレムシーンに上手いこと繋がっていたかと思います。 と多少気を吐いているところはあるものの全般的には低調。 とってつけたようなサービスシーンとしか思えない沙耶のHシーンなど、お話としては1番ダメダメだったかも。 今までどのシナリオでも終盤のバトル以外ほとんど出番のなかった沙耶さん、このシナリオでは他より出番が多いとはいえ夜の屋上で雰囲気に流されてHしちゃうのは無理があるんじゃないかと。純情で男の人は苦手、みたいな設定じゃなかったでしたっけ? 雄真くんもこの時だけなぜか妙に積極的で違和感バリバリでした(´Д`; ◆総括 う〜ん、体験版をやった時はもっといけると思ったんだけどなぁ(^^; それが偽らざる気持ちでしょうか。 担当ライターさんがどういう分担になってるのかわかりませんが、体験版でプレイした序盤の日常と最初にプレイした春姫が結局1番よくできていたのは少々残念でした。 結果として周回を重ねれば重ねるほど苦言を呈するような形に。 でも、確かにシリアスな部分のやる気のなさとか酷いんですけど、それでも個人的には妙に気に入っていたりします。 それは端的に言ってしまえば春姫・杏璃にはある程度以上萌えたのと、なんといっても準が気に入っちゃったからでしょう(ぉ 「萌えは七難隠す」と常々言っている私ですが、まさにこのゲームはそれが当てはまる感じ。 序盤にしても、1番評価が高い春姫のお話にしても準が出ている頻度が高い場面で評価が高いんですよね(^^; 彼女(彼?)をヒロイン格にしてシナリオを持たせたときにこれほどの魅力を発揮するかはわかりませんが、こういった魅力的なキャラを作る力も持っていて、それを会話の中にうまく組み込んでヒロインの魅力を引き出したりプレイヤーを楽しませるスキルもあるわけですから、メーカーさんはもっと素直に萌えゲーを作っちゃっても良かった気がします。 少なくとも上手く処理できないドラマを入れるよりはドタバタラブコメの方が自分は好きです。 もし準をヒロインに据えたファンディスクを出すなら(出さなきゃアホだと思いますが)、素直にドタバタコメディでお願いしたく。 間違っても「性差が…」とか「ジェンダーが…」みたいのは勘弁な。 ……それにしても、このバトル部分・シリアス部分のやる気のなさは何なのかな? いかにも「言われたから入れましたよ」という感じのテンションの低さ。 ブツブツ言いながら作って「とりあえず入ってるんだからいいでしょ」と開き直っているんじゃないかっつーイメージが脳裏にモヤモヤと。 そんな態度をどこかで見たことがあるような気が……って、ああそうか。 このやる気のなさ、職場での自分のスタンスに似てるんだ(爆死) 色々書いてますけど結局妙に気に入っているのは単なる自己愛なのかもしれませぬ。 |