Diary 2006/05
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05/04 本の印刷代より派生物が高く付きそうだ

WonderGOOの『パルフェ』PS2版特典がエロエロしく比較的家に近い流山店まで予約を入れに行きそうな今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
抱き枕、バスタオルとどんどん自分がダメな人になってる気がするな……。
ちなみにマチダから発売済みのバスタオルは当然回収しております。
「愛知県の『明日・明後日くらい』は何日後を指すのか」という嫌みを言われそうですが、私は元気です。
数日間家を空けたらPSPをどこに置いたかわからなくなりましたけど負けません。

つーわけで実家からも戻ってきましたよ。
向こうにいた間はだらだらと過ごさせていただきました。久々に家族と話したり食事しに行ったりしたですよ。妹とは「申し込んだコミケに当選していた場合、何のコスプレをするか」というようなことも話し合ったり(ぉぃ
どんどん本の内容以外は決まっていくのですが、これ受かったら受かったで自分のボーナス凄い勢いで消えてしまうんじゃなかろうか……(´Д`;
高見塚学園の制服も安くはないけどファミーユとキュリオの制服は高すぎるよ〜(;´д⊂)
4万円超なんて情けないけどスーツですらもっと安いのしか買ったことありません。
まあそんな心配よりもいざ作らなきゃいけなくなったときに何かを用意できるのかの方が問題だったりしますけどね。自分、創作能力は(も?)基本的に低いスペックでまとまっているので。

ほぼ日刊イトイ新聞で募集していた『明日の記憶』の試写会に行ってきました。
まさか当選しているとは夢にも思っていなかったので、生まれて初めて間近で(といっても数メートルは離れているわけですが)生・渡辺謙を見られると言うだけですげー嬉しい、自分にとってはそんなイベントでした。冗談でも何でもなく今年は凄く運が良くって、これで年始に掲げたアホな目標まで達成できたら多分死ぬんだろうな〜と思っていたりするわけですが……って話が逸れました。
正直なところ映画には関心こそあれ、それほど期待はしていませんでした。
だって自分、監督の堤さんの映像表現が嫌いなんで(ぉぃ

んで見た上での感想ですけど…これが何とも書きにくいんですよね。
一言で表現してしまえば「よかったです」で終わってしまうんですけど、なんとなくその一言では違う気がして。家族の絆、あるいはもっと大きな愛情の形が描かれていて自分としても好きだし、他の人が見ても概ね満足はできるだろうと思うんで「よかったです」で何の間違いもないんだけど、う〜ん何だろうなぁ。
見終わった後、あったかいようなモヤモヤしたような不思議な余韻を感じたんですが、自分の語彙だとそれを上手く表現できないんですよね(^^;
ってこんな文章読まされても困るだけだよな。

多分このモヤモヤは、自分なりに理屈に還元するとそれだけ没入してみていたからだとは思うんですよ。
変な言い方――というかほかの作品に対して失礼な言い方――をしてしまいますと、映画を熱心に見るようになって数年経ちますけどこれを見て、一晩経った今思うのは「自分はもしかして初めて役者さんを見たんじゃないか」ということ。今までも面白いもの、つまらないもの見てきましたけどそれはあくまでも「脚本」と「演じている役者さん」の2つのレイヤーを見ているだけだったんじゃないかな、とかなんとか。
もちろん好きな役者さんが出ているからっていう贔屓目もあるでしょうけど、脳内を少し整理したときに思ったのは、自分はスクリーンの向こうに「脚本を演じている役者さん」じゃなくて「キャラクター」を感じていたんだなということでした。
抽象的な表現が連発になって自分の好みではないですが、魂とか息づかいとかそんなものを感じたわけですよ。見ている間は意識していなかったけど、それだけ没入していたんだと思います。
……そういえば今までに似たような感覚が『ミリオンダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンクの演技を見ていたときに感じましたっけ。うん、あれ以来だ。(もっともあの映画は個人的にはそんなに好きじゃないんだけど)


わかりやすいエンターテインメントとかではないので、万人受けするとは思えませんし、ここを読んでいる方に「見れ!」と大プッシュする気もありません。
このむちゃくちゃボンヤリした文章を読んで何か心に引っかかりを感じる方だけでも十分なので、興味があったら見てみてくださいな。
あ、一応書いておくと「若年性アルツハイマーにかかった主人公とその周りの人々のお話」なんで、その辺のお話(最近だと『私の頭の中の消しゴム』とか?)に抵抗感ない方ならだいたい満足はできるかと思いますですよ。

ちなみに最近めっぽう涙もろいMU-6さん(竹宮ゆゆこ『とらドラ!』を読んでクライマックスで涙が出たときは自分でもどうかと思った)ですので、案の定試写会でも何度も泣いたのですが、1番泣けたのはやっぱり娘の結婚式でした。はいはいベタですよ。
一生懸命に書いた原稿を病気のせいで忘れてしまった主人公・佐伯が娘の結婚式でスピーチをするっていうそれだけの場面なんですが、新郎の名前さえ出てこない佐伯が読み上げるスピーチの内容がその前に1カットだけ映るスピーチ原稿とほとんど同じだっていうのに気付いたらもうダメでした。
心からの言葉は記憶に関係なく出てくるんだ、みたいなことを思ってしまって。
……なんか自分が凄く恥ずかしいことを書いてる人になってるのでこの辺でやめておこう。
泣いた部分を「いかに泣けたか」を解説するのは萌えたキャラの「どこに萌えたか」を書くより恥ずかしいです(^^;

で、長らく引っ張っていましたけどこんにゃくこと『この青空に約束を―』の感想をば。

まず最初に言ってしまえば楽しめたし、大好きなソフトの1本です。
ここから先色々とぐだぐだ書いていきますが、それだけは揺らがない事実なので最初に書いておきます。

『ショコラ』、『パルフェ』の流れをくむ今作ですが優しい登場人物たちと、彼女たちによって作られる凄く居心地のいい空間、さらにそこを舞台に展開される優しい物語――という基本ラインは過去2作品と同様です。それだけに自分のようにすでに過去の作品をプレイしていて、それが気に入っている人なら何の問題もなく楽しむことができるでしょう。
またそれ以外の人であっても、これはぶっちゃけ丸戸作品のほとんどについて言えることですが、ギャルゲーの皮をかぶりつつやってることは共同体の中でのコメディ――つまりはホームコメディの一種だったりするのでホームコメディを好む方であれば楽しめるのではないでしょうか。
見た目的にも内面的にもインパクトはありませんが、その実ひとくせもふたくせもあり個性もしっかり持っているキャラクターたちは魅力的ですし、その面々が織りなす台詞の掛け合いなどは絶品です。掛け合いのうまさなどは確実に前作以上。
『パルフェ』の時にも書いたことですが「普通の人たちが生み出す普通の話」を書かせたら丸戸さんほど非凡な普通を描ける人もいないのではないでしょうか。ゲームをこなせばこなすほど、その希少性はわかっていただけることと思います。
1つ1つのイベントが短めにまとまっているのと、台詞の掛け合いを重視していていることもありシナリオは非常にテンポ良く仕上がっています。学園の寮という場所に重心を置いた関係で、テンポ良い代わりに「ここは描かないの?」というようなところも散見されますが……その辺は後述。
シナリオボリューム的にも、実プレイ時間的にも前作より多かったにもかかわらず全体としては短い印象を受けたというのは、こういったテンポの良さも起因しているものと思われます。
いかんせん本当に「出来が抜群に良い地味ソフト」なんであんまり書くことはなかったり(^^;
ただ奇を衒わない、素直な学園青春ものに仕上がっていて間違いなく楽しめるとは思います。
それこそテーマも舞台も似通っている『_summer』とかやってもらえれば良さがわかるかと(ぉぃ



こう褒めておいてなんですが、じゃあ万人に勧めるかというと必ずしもそうではありません。
今年に入ってからプレイした中では1番でしたし、誰がやっても損はしないと思っています。
そもそも最初に書いたように大好きなソフトの1本になったわけでオススメじゃないはずありません。
でも、それでも極端な話、『パルフェ』とどっちを人に勧めるかと言われたら自分は間違いなく『パルフェ』を勧めます。
それは一言で言えばあっちの方が誰にでもわかりやすいからです。

比較論は嫌いですが、そこがそのままこんにゃくのちょっと気になったところにも結びつくのでこのまま話を進めますが、先ほども少し触れたようにこんにゃくをプレイしてまず多くの人が引っかかると思われるのが「あれ? ここは描かずにスルーなの?」というような情報不足が挙げられるかと思います。
一部は戯画公式サイトで配布されているボイスドラマで補完できますが、それ以外にも結構一般的な作品であれば回想なりで見せてしまいそうな場面が描写されないままに終わっているところが散見されます。具体的には静を引き取るまでの話だとか。
そういった話を入れるとかえってゲームの雰囲気には合わないので描いていないのではないか、くらいの想像は容易につきますけどそれでもやっぱり見てみたいと思ってしまうのは致し方ないことではないかと。

またこれまた先述してますがやっぱりインパクトに欠けるというのもあるでしょう。
ただこれには長短両方の側面が含まれているので一概になんとも言うことはできませんが……。
シナリオそのものの平均的な完成度でいえば『こんにゃく』は『ショコラ』『パルフェ』よりも明らかに上です。
ですが、それにもかかわらずインパクトでは前2作に一歩譲ると評さざるを得ません。
それは言うなれば今回は一点豪華主義ではないから、ということでしょう。『ショコラ』では香奈子さん、『パルフェ』では里伽子というように前2作ではストーリーの全てがある1キャラに向かって作られていて、それだけにほかのキャラと比べても圧倒的にお話がよくできていました。
対して今作はいい意味でバラツキが少なくなったかな、と。
いわゆる「外れキャラ」がいなくなったので全体的な完成度は上がった反面、それと比較対象になる誰かのインパクトはかえって弱くなってしまったのは間違いないかと。
まあ、これについては「インパクトあればいいのか?」っつー話もありますし、オレ的メインの海己さんのクライマックスなんかは神がかっていたので個人的には完成度が高まった“長”の方が“短”より大きいかなと思ってますけど(^^;

あとこれは客観的でない完全に主観オンリーですけど、もっと「みんな」が見たかったなぁと。
実際数えた訳じゃないですが、共通ルートの強制イベントは別として移動先選択で誰かに会いに行ったときにあまり他のヒロインと絡まなかった印象があってそこが返す返すも残念です。個人的に丸戸テキストの妙は、ヒロインとヒロインの絡みにこそあると思っているもので。
ま、これは気に入ってればこその文句なのかもしれず。

まあ長々と書いてますけど「情報補完の不要」「インパクト」、主にその2点が『パルフェ』の方を勧めるといった理由です。
実際のところ、(情報補完はしてほしいですけど)シナリオ含めて絵にせよ音楽、演出にせよいずれのパーツも確実に1年分の進化を遂げているんで本当は『こんにゃく』推したいところですが、微妙に推しにくい面もあるわけですよ。
なんつーかその、さらに玄人好みな1本になったんで(ぉ
まだやってない玄人な方には迷わずオススメいたします。




んで、ここからは手短に各キャラ雑感。
感想はクリア順で。ネタバレ一部含みますので見たくない人は気をつけて。

*海己
今回の裏ヒロイン(だと思う)。正直これを最初にクリアしてしまったのは失敗でした。
おかげで他のヒロインに行くときに海己がちらつくちらつく。
「10年来の幼なじみ」「どう見ても航のことが好き」な時点で最初にやっちゃいけないというのは予想できたんですが、属性に負けた……。
「執念深い女と、面倒くさい女。その2つなら、丸戸は外さない」
とは里伽子さんのセリフですが、まさにその通りでした。
とんでもなく面倒くさくて、そんなところがとんでもなく愛しいヒロインです。
「『ふたり』が『ふたり』でいるために、『みんな』を壊してしまうなら…」
「そんな『ふたり』になんか、なりたくない」はまさに至言。
ラストの学園祭演説は神。挿入歌『Pieces』を聞きながらずっと泣いてたのは秘密だ。
海己との交際を認めさせるところでもボロボロ泣いてて、とにかくツボにはまったお話でした。

*静
なんか公式の人気投票だと人気ないですよね〜、不憫な子だ(;´д⊂)
娘のような静に手を出す航くんはいかがなものかとか終盤のケンカはちょっとご都合主義的な無理があるだろとかもの申したいことは正直色々あるんですが、それを全部吹きとばしちゃうくらいラストのつぐみ寮全員集合が大好きです。
ベタでもなんでもこういう「いい人たちのちょっといいお話」はラブコメと同じかそれ以上にすげーツボなんで。
この子自体は場面場面で良い味出していてマスコット的な輝き方をしてたかと。
思いっきり中身子供ですけど何にでも張り合おうとするとことかお気に入り。

*会長
サブキャラの時の方が輝いてると思う人(暴言)
いや、会長大好きですよ。頼りがいがあっていじめっ子で……。自分も「仲間」と「それ以外」を結構明確に分ける人間なのである意味理想型かもしれません。もっとも自分には会長みたいに仲間を手段問わずに守り抜くような能力はないんですが(´Д`;
でも自分の中ではどうにも彼女は「会長」なんですよ。一人の女の子に、「奈緒子」になっちゃうと急に魅力が減ってしまうように感じるんですよね〜。
やっぱり声が鬼門だったのか?(マテ
だってあの声で「恋する10代の少女」は無理があるって、絶対!
ちなみにシナリオは航と会長の話としては最高によくできていたと思うんですが、多分今ひとつ自分の中でスイッチが入らなかったのはあまりにも「つぐみ寮のみんな」との居心地が良かったからなんでしょう。だってこのルートだと全然みんな出てこないんだもの、さみしいです。
ある意味で1番「らしい」シナリオなんですけどね。こんがらがってひねくれちゃった純粋な想いっていう。

さておき静シナリオラストの会長は思わず惚れるほどかっこよかったですし、沙衣里ルートでの「事実か、嘘かなんて、そんなの関係ない。どんなに黒に近くても、自分で認めなければ、あんたを白く染め上げてあげたのに…」というのも彼女らしくていいセリフだと思います。なにげに名台詞多いね。
さえちゃんじゃないですけど、こういう人にわたしはなりたい(えー

*宮
萌えた萌えないでいったら今回1番萌えたのは実は宮かもしれません。
思いっきりデレデレになるところだとか二人きりになろうと姑息な策を弄して失敗して、あげく不機嫌になるところなんかかわいいにもほどがあるというか。
海己? いやほら海己はもっと大きな深い愛情だから(ぉぃ
これもクリスマスでみんなが助けてくれるところがあるので概ねお気に入り。
まあそうは言いつつ、宮で1番お気に入りの場面は海己シナリオでの「わたしってそういうとこあるんですよねぇ」とか言ってるあたりなんですけど(^^;
どうでもいいけど今どきおかずのすり替えなんて『Ripple』なネタは誰もわからんのではないかと。
「お嬢様にまとわりつく悪い虫」になった後の航の奮戦記も見てみたかったかなぁ。
ファンディスクに期待します。

*さえちゃん
ダメな大人すぎる……。そこが可愛いとか絶対言わないぞ。可愛いけど。
真面目な話をすると「時々男の子だなぁって思っていた男の子とちょっといい雰囲気になったから流されちゃった」以外の何者でもないのがニントモカントモ。恋愛シナリオとしてこれでいいのか?という気がしないでもない。
ただラストイベントが本気で凄い手間とエネルギーかかってて、しかも面白いんだよなぁ……。
さえちゃんの成長物語としてもよくまとまってますけど、ラストイベントの『12人の怒れる以下略』は必見だと思います。
もちろんゲームのプレイ前か後には『12人の怒れる男』の鑑賞もお忘れなく。
でも、さえちゃんはこのルートに入らなくたって要所要所でちゃんといい先生してると思いますけど、ね。

*凛奈
マラソン大会と歓迎会が盛り上がりすぎて、このまま「丸戸&ねこにゃん先生の次回作にご期待ください」になるかと思ったのは自分だけですか?
普段ケンカ友達で、時々見せる女の子らしさや弱さは大変かわいらしいのではないでしょうか。
この声で陸上部だと思いっきり田中美沙とかそういうことは言わないのが大人だ!(ぉ
そんな凛奈シナリオだとやっぱり見せ場はピーターパンなんでしょうね。
劇中劇をあそこまで見事に使われてしまうともはやぐうの音も出ません。ピーターパン凛奈のセリフと、ウェンディ海己のセリフ、どれもが痛いくらい胸に刺さりました。プレイヤーの自分もできるならずっとこのメンバーで来年も見てみたいといつの間にか思っていただけになおのこと。
……結局海己が絡むシーンがお気に入りに挙がるのが自分らしさか?

*約束の日
言うことなし。あるべき最後のピースがはまるシナリオ。

*茜
自分の脳内ではもう一つのグランドエンディング。
「約束の日」を経た上でなおあんな風にヘタれるんだとしたら、そんな情けない航は認めません。
あの日の約束は決してつぐみ寮という場所や建物に縛られるものじゃなかったはずなんで。
ともあれ鈍そうな航くんがいつ「石」の持ち主に気付くのか、7人目の妻に対する周りの反応は、など色々続きを見てみたいお話です。

なんか凄く長くなりましたがこんなところで。
まだ「書ききったー」という感覚はないですけど、この辺でやめておくことにします。それでは、また。

05/14 俺たちはもっと上に行くよ

この「アプローチシステム」は凄い可能性を秘めている気がする(挨拶)
むしろなんで今までギャルゲーやエロゲでこういうシステムがなかったのか不思議なくらい。
例えばギャルゲーでデート中に犬ちっくヒロインが何かかわいらしいこと言ったときに「頭をぐしゃぐしゃとなでてあげる」とか選んだと仮定しましょう。ちょっと涙目の立ち絵に変わって、「もう、やめてよ〜。せっかくセットしたのに髪型くずれちゃう〜」とか言いながら全然嫌そうじゃないヒロイン……そんなのができるってことですよね? これ良くないですか?
仕事場で息抜きに見ていて俄然テンション上がっちゃいましたよ。
すげーなあ、コナミ。

ゴールデンウィークボケがまだ抜けきらないのか、どうにも疲れやすい&テンションが上がらなくて困ります。
仕事もだんだん忙しくなってきてますし、早々のんびりもしていられないのですが…どうしたもんですかねえ。
まあサイトの方は最悪テンションが上がらなければ更新しなきゃ良いだけなんですが、仕事の方はそうもいきませんし。ああやっぱりGWが来てずっとGWだったら良かったんだ。あ〜、明日突然会社のビルが倒壊したりしないかなぁ(マテ

以上、見苦しい言い訳でした(ぉぃ

今回はタイトルを見ていただければ、もう何のネタかおわかりですよね?
わからない人は猛省せよ。
つーわけで、ついに公開になった『テニスの王子様』実写版を見に行って参りました!
しかも初日の舞台挨拶の回でな!(ぉぃ

『テニスの王子様』――さすがに作品については今さら説明不要でしょう。週刊少年ジャンプで大好評連載中のテニスをベースにした全く新しい格闘技で戦うZ戦士たちのバトルを描いた漫画です。
本来の読者層である男子は言うまでもなく美形のキャラクターたちが多くの妙齢の女性たちをも虜にしている大人気作品で、アニメの他にミュージカルにもなっているまさに現在のジャンプが誇るドル箱コンテンツの一つだということは皆さんもよくご存じのことと思います。
もちろんその魅力はキャラクターだけではありません。
瞬間移動する審判、いっぽんでもにんじん1人でもダブルスなどのハイエンドなビジュアル表現もテニプリの人気を支える魅力の一つ。その映像表現は昨年公開されたアニメ映画で頂点を極めました。
詳しくは私がそのときに書いたレポを読んでいただければ幸いですが、テニスのショットに呼応して豪華客船をおそう大津波、恐竜を滅ぼす手塚ゾーンなどハリウッドの超大作もかくやという映像表現の連発は日本アニメ界に衝撃を与えたとか与えなかったとか。
ちなみにこれは本気で書きますがアカデミー賞の最優秀アニメ部門に日本からジブリ作品しかノミネートされなかったのは絶対に失敗だったと思います。真に世界に通用するポテンシャルを秘めたアニメは間違っても『ハウル』なんかではなかったはずなのにっ……!
え〜、だんだん褒め殺しも厳しくなってきたので素の言葉に戻しますが、あんまりにもあんまりな技しか出ないので実写映像化は不可能とまで言われたテニプリがついに実写化されたわけですね、はい。
テレビCMで見た限りVFXを活用したスーパーショットの数々はかなり期待を満たしてくれていそうだったので、気合い入れてチケット取ったと。インターネット予約開始から15秒後には申し込み完了してたですよ(気合い入れすぎ)。
と前置きはこんなところで簡単に感想&レポートをば。


◆戦いは始まる前から戦いです

チケットの引き替えなどに手間取ることも考えてかなり余裕を持って現地入りしたのですが、全然チケット引き替えコーナーには人がいなくて拍子抜け。グッズ売り場にも全然人がいなくて、「なんだアニメと違ってお客さん気合い入ってないだな〜」なんてのんきに構えていたらこれが大間違い。
上映開始まで30分を切った辺りからどんどんグッズ売り場にお客さんが増えてきます。

自分は混雑し始めた辺りで素早くパンフレットを購入したのであまり苦労しませんでしたが、あれ並ぶ人はかなり並んだんじゃないかなぁ?
自分が行った川崎チネチッタだけなのかもしれませんがかなりグッズ売り場が狭くて(まあほとんどの映画においてお客さんが買うのはパンフレットか、せいぜいサントラくらいだし大挙して押し寄せたりはしないので狭くて当たり前なんですが)、その割に劇場公開に合わせて販売されたグッズの点数がそれなりに多い関係ですぐに人が溢れちゃうんですよね。
しかもパンフはレジカウンターで直接買えるのでレジに並べばそれでOKなんですが、他の商品はまず棚で商品を見て手に取るために並んで、さらにレジでもう1回並ばないと買えないという仕組みになっていたので余計に会計までに時間がかかるという。
正直ここ1年くらいに見た数十本の映画の中で1番上映開始後に入ってきたお客さんが多かったのですが、それはこの仕組みにも起因していたのではないかと。
というかですね。
劇場外のグッズ売り場以外に中でも販売してるなら、それをアナウンスしましょうよ>劇場
それやるかやらないかで全然混雑度が変わる気がしますですよ?

あと売り場でずっと同じ下敷きを何度も取っては戻ししていたマケボノみたいな女の人が印象的でした(ぉぃ
後ろもつかえてるんだし下敷きくらいさくっと買っちゃえばいいのに……そんなことだから勝負も決めきれずにドン・フライに負けるんだよ。
でもアニメと客層が違うとも思えないのですが、全般的に入場前からお客さんのテンションは抑えめだったような気がします。やっぱり原作やアニメの絵だったり、あの声優陣のボイスじゃないとダメだったりするんでしょうかね。まああのキャストは盤石なので、その気持ちはよくわかりますけど。


◆檜垣が中学生というのは手塚以上に無理があると思う

だってヒゲ生えてるんだぜ、ヒゲ。
MU-6さんなんてヒゲ剃りが必要なくらいヒゲが生えるようになったの大学に入ってからだったってのに。
男性ホルモン出過ぎだよ、将来禿げちゃえばいいんだ。
――まあそんな個人的なひがみ?はさておき、映画本編の感想。

正味の話あまり期待してなかったのですが、映画の内容はなかなかでございました。
リョーマの入学〜レギュラー争奪戦〜関東大会までのダイジェストストーリーなので、原作を読んでいないと「なんでそうなったの?」みたいな場面もしばしばありますが……そもそも原作やアニメを未見の人がこれを見に来ない気がするので、まあいいんでしょう。
ちなみに「そんな、マニアじゃないし細部まで覚えてないよ〜」ってな人でもぼんやり覚えていれば映画を見る上では特に問題にならないと思います。そんなに立派なものではないですし(暴言)。事実、自分も不動峰・伊武戦でどうしてリョーマの手からラケットがすっぽ抜けたかなんてこと忘れてましたけど、特に困りませんでしたし。
不動峰戦のあと、一気に関東大会まで飛んでしまうので聖ルドルフ派の人や山吹大好きっ子は色々思うところがあるかもしれませんけど(^^;
とりあえず原作のエッセンスであるところのバカテニスにせよ、キャラクターたちの大仰な台詞にせよ、それとほんのちょっとの青春ストーリーも楽しめるレベルにはなっていると思います。

で、気になる再現度や映像表現について。
さすがに限りなく神に近い領域にまで到達したアニメ映画版を凌駕することはできませんでした(つか、あれをCGでやられると笑う一方で引きそうですが)が、必殺技の再現度などかなり高かったのではないでしょうか?
手塚ゾーンやブーメランスネイクは実際に映像で見ると物凄くインチキくさい軌道を描いていて面白いですよ。
隣の人が全然笑ってないのが怖くて、あんまり笑えなかったけど!(´Д`;
ちなみに必殺技の再現度は高かったですけどキャストの再現度は…う〜ん、どうなんだろ?
ミュージカルでも結構同じキャストが出ているようなので、そっちを見ている人なら全然違和感ないのかもしれませんけど個人的には結構微妙な人もいたような。

ちなみに自分的には
リョーマ・手塚・跡部様・不二先輩・海堂→○ ぐっど!
菊丸先輩、ジロー・樺地→△ とりあえず誰かはわかる
それ以外→× 正直たまに「誰?」なときがある
という感じでしょうか。

特に乾先輩の冴えないメガネっぷりと桃ちゃん先輩のもっさり感、氷帝メンバーは全般的に微妙だった気が。
忍足は絶対もっとかっこいいもん!(死んでしまえ)
あと、竜崎先生がすっかり若返ってしまって大ぐんにょり。
あんな一歩間違うと青学レギュラーにテニス以外のことを教えそうな竜崎先生は嫌です。
ちなみに「たまに誰?」なのは変わらんのですが、タカさん・大石副部長は原作とは打って変わってさわやかなイケメンに変わっていて驚きました(笑)
個人的には大石副部長にはあの変な髪型でいて欲しかったですけど(^^;
樺地もあの雰囲気を残しつつ、結構かっこよくなっていましたね。
樺地大好きっ子としては嬉しい限りです。


内容的には先述したように青学・氷帝戦を中心に据えた原作未読者は完全に置き去りな内容でしたけど、まあこれは致し方ないかなと。
とりあえずそれぞれの選手たちに見せ場はあったのでよいかと思います。
ナイスバウトをいくつか選ぶとすると
1位:手塚×跡部
2位:タカさん×樺地
3位:乾&海堂×忍足&向日
(こういう場面で×を使うのはやめましょう>オレ)
かなぁ。
1位は原作でも屈指の名バトルですし、2位はこれでもかとVFXを使う波動球対決が意外と良かったのがその理由。原作よりも全然迫力あったですよ。3位は空中殺法の二人組が空中に浮いたままラリーを繰り広げるのが笑えたので選びました。
試合シーンに限定しないのであれば檜垣がボレーで大樹を爆砕させるところも面白かったのですがね!
(なお見たままを正直に書いていることをここに申し添えておきます)


劇場版クラスの狂いっぷりを期待してしまった自分としてはちょっと物足りなさもないではないですが、おおむね面白かったのだとは思います。
じゃなかったら、こんなにすらすら文章出てきませんし(^^;
そんなに長いこと上映しているタイプの映画でもないと思いますので、腐女子の皆さんやテニプリが好きな男子はお早めにといったところでしょうか。


P.S.
映画の最後に六角、比嘉中、四天宝寺、立海大附属のメンバーも1カットずつだけ映ったのですが、これは興行収入がいい具合だったら、もしかしてもしかすると期待してもいいのでしょうか!?
王者立海の「皇帝」真田が割とヘチョかったのが気にかかるところですが、それを補って余りあるほどシルエットだけで周りと区別がつく田仁志くんがもっと見たいのです!
というわけでオレのささやかな夢を叶えるためにも皆さん見に行ってください(ぉぃ

本当ならこの後に舞台挨拶のレポートを書くべきなんでしょうが、舞台挨拶の方は皆さん慣れてないというか檜垣役のRIKIYAさん以外は全然ダメダメだったので疲れたしめんどいので割愛させていただきます(えー
アニメ劇場版のときは舞台挨拶で声優さんが何か言うたびに黄色い歓声が劇場を埋め尽くしたのに、今回は一部でそれが聞こえるくらいでしたし……。
上映前のグッズ売り場での熱気から見当は付いていましたがやっぱりアニメ>>(超えられない壁)>>実写の構図は存在するようです。
う〜ん、意外に面白いと評判のミュージカルはどうなんだろ?

05/25 別にさぼってるわけではないんですけど

友人から「すっかり10日に1回の更新になってるけどサボリ過ぎじゃない?」と指摘されてヘコみ気味のMU-6です。
確かに別にさぼってるわけじゃないけど全然頻度が戻らないですね…。
まあ仕事や裏で色々やってるのが忙しくて更新はできてませんけど、「便りがないのはよい便り」と言うことでここは一つ。
ソーシャルネットワークだったりな某所ではどうでもいいメモを書き殴ってたりしますが(^^;
それこそこのサイトもブログに改装することを考えた方が良いのかもしれませんねえ。

今週末は大佐トリビュートライブに参加して多分そのことを書くので、10日ぶりだけど省力更新で行かせていただきます。
なお、それほど大量に持って行くつもりはないですけど大昔に作ったコール表を用意しようかなとは思っています。やっちゅーソングだけそういうのがあるのはどうなのかな〜と思わないでもないんですが、少しでも盛り上がるのに寄与できれば大佐にせよおねいさんにせよ喜んでくれるかな〜と思いまして。
もし、ここ見ている人で大佐ライブに行く予定の方はどうぞよろしくですm(_ _)m
それにしてもあのコール表作ってから、もう2年半も経つのか〜。
時間が経つのって本当に早いですね……。


ところで話は全然変わるのですが……。
現在オタコミュニティで1番熱いコンテンツである涼宮ハルヒ。
惜しくもオリコン5位に終わった『ハレ晴レユカイ』と一緒にヤマギワの店員さんが作った手書きPOPのあおり文句につられて、宮崎羽衣の『ココロドキドキ』を買ったんですよ。
どうもその文章を読んでいる限りC/Wの『ネコ耳だったら聞こえるの?』がかなりバカ曲っぽかったんで。
いやだって気になるじゃん、『ネコミミ☆ソラミミ』とどっちが凄い歌かとか!(お前がCDを買うのはそんな理由ですか)
で、結論から言うとあんまりバカ曲じゃなかったんですけど、なんつーかA面(今はもうこういう言い方しないな)も含めてピンポイントに自分のツボでですね。
ぶっちゃけロングバージョンよりTVサイズの方が輝いている『ハレ晴レユカイ』よりも気がつくとリピートしていたりするわけですよ、これが!!


それどころかなんかずっと聞いてたらだんだんジャケットの写真までかわいく見えてきました。
なに、この洗脳効果?

これはあれか。
「ど……どこまでもビジネスに徹した奴だ! 俺はラムズを憎む一方で好きになっていくかもしれねえ……」
とかなのか。
もしこのまま実写版パルフェに普通に萌えたりしたら、僕は自分を見つめ直すため、お遍路さんになりますので皆さんよろしくお願いします。
あとこれを書きながら『ネコミミ☆ソラミミ』を流したのだが、やっぱりこれはすげえとおもいました。
なんかかんじがうつのがこんなんになるようなきょくだ。

上にも書いたように結構バタバタしてるので最近はゲームが進んでおりません。
ほとんどCGが紹介されない壮絶なファンブックが出た『群青の空を越えて』に、極限までレビューを書く手間を省こうとすると「劣化Fate」という身も蓋もない6文字で表現されてしまいそう『PRINCESS WALTZ』と中途半端に手を付けているゲームはあるんですけどね。
なかなかまとまったことを書く段階にまで至りません。
そのくせ『キミキス』買ったり、明日は明日で『デモンベイン』とか『Scarlett』を買うんだから世話ないです。
今に始まった事じゃないけど、もう少し考えて買い物を絞る力か、とんでもないゲーム踏破力が欲しいです(´Д`;

そんな中、GW頃からプレイ開始してた『よくばりサボテン』をコンプリートしましたですよ。
思ったよりも長くて結構時間かかっちゃいました(^^;
というわけで今回はコンプリートしてみての感想をば。1周目の途中時に勢いだけで書いたこちらの文章と併せて読んでいただけるとよりどんなゲームかわかるのではないかと思います、はい。

まあ先だって熱く語ったようにこのゲームはとんでもなくベタなラブコメディです。
テンプレート気味なヒロインに、ひたすらに優しくて、でも鈍い主人公。
そんな主人公の姿にヒロインが思わず愚痴ったり、あるいは無垢な笑顔を見せられて思わずどもってしまったりする描写も忘れません。
誰もが一度や二度は見たことがあるようなベタベタっぷり。
えーとあれです。ちょうどジャンプで連載が始まった『To LOVEる』くらいベタです(ぉ
まあその辺は以前にも書いたとおりですが、徹頭徹尾そんな感じなので「そもそもベタなだけっていうのはなぁ……」という方にはとてもじゃないけどオススメできません。
私はあの漫画、「どうしようもねーなー。本当に単なるベタしかねーじゃんよ」と文句言いながら週に3回は読んでますけどね!(マテ

それではベタなのがOKな人には? ということになると、これはこれで難しいところです。
贔屓目なしで、定価2800円という価格を勘案すればこれほどお買い得なソフトもそうは無いでしょう。
さすがにCG枚数は少なめですが頑張っているとは思いますし、何よりゲーム全体のボリュームとしてはそれほど小さくもありません。コンプリートまでまともにプレイすれば10時間以上はかかるでしょう(自分は途中電話したりしながら――つまり集中せずにプレイしていたので15時間くらいかかりました)。
そこらの一般的なプライスの物を新品で買うよりはずっと有意義だと思います。
シナリオ的にはほとんどあってなきがごとしですが、それに関してもキャラクターはちゃんと立っていて、彼女らの振るまいがいちいち魅力的な上に、複数名で織りなすドタバタしたやりとりの場面もなかなかうまく描かれているので、さほどマイナスにはならないかと。
うん、みんなで取り合うというか張り合う場面は本当によかったです。
共通ルートであんなにニヤニヤしたのは結構久しぶりでしたもん。
声優さんがいずれも上手かったのも良かったね。全員ピッタリだったけど中でも北都南さんと西田こむぎさんは神がかってたと思うですよ(彼女らが口を開くたびに悶え転がっていた25歳男性・談)。

……が、先ほど記述した「価格を勘案すれば」というのがやはり重要です。
価格見合いという意味で言えばコンプリートした今でも「超お買い得商品」という評価で変わっていないのですが、そういった観点を排除して単純に1本のゲームとしてみるとやはり低価格作品の限界というのも見えてきてしまいます(^^;
一番端的なのは先ほども少し書きましたが「シナリオがほとんどない」、つまりお話上のイベントがほとんどないというのが厳しいです。
共通ルートにおいて、それぞれのキャラと主人公の関係が深まるようなイベントがほとんどないので(ぶっちゃけてしまえば、ヒロインが主人公に一目惚れするイベントくらいしかなかったり)、ヒロインが主人公を好きになるのはともかく主人公側が彼女を選ぶだけの動機付けがどうにも弱いなと。
せっかくキャラはいずれも立っていてそれぞれに魅力があるんですから、取り合い以外にもう少し主人公とふたりになった時に見せる可愛らしさだとかもっと魅力を掘り下げるようなイベントを用意して欲しかったな〜。
まあそうなるとシナリオ工数、CG枚数、音声数など増えるのは目に見えているので、この価格帯ではそこまで手が回らないというのが実情なんでしょうが……。

その結果、個人的には共通ルート初体験の1周目は抜群に楽しめましたし、まだ新鮮味が残っていた2周目くらいまでは素直に萌えてニヤニヤできていたんですが、周回を重ねるうちにヒロインは違えど概ね同じテイストなので飽きを感じてしまいました(´Д`;
いや、個別ルート入ってベタベタしてくるヒロインはかわいいんですよ?
かわいいんですけど……もう少しルートに入る前でも後でも良いからワンパンチ欲しかったなぁ。
つくづくもったいないと思います。
これだけテンプレで固めても単に記号を配置しただけで終わっていないレベルでキャラを立てられるということは、少なくともこの手の話を書く実力は十分あると思うので、自分としては価格を上げてでももう少しイベント内容を充実させて欲しかったところです。
そしたらもっと手放しで褒められたのに〜。
まあ、かといって7000円で販売されてひたすらベタなラブコメだと自分は好きですが世間的には今より批判の声の方が大きくなりそうではありますが。一時期Xuseあたりがやってたミドルプライスくらいの規模が理想的なのかな?

とりあえずまとめると
「値段を考慮すれば文句なしにオススメの良作。考慮しなければ佳作に届くか届かないか」
といった感じでしょうか。
この価格ではもうこれが一杯一杯でしょうし、登場人物はサブキャラ含めていずれも魅力的なんで、スタッフコーナー「アリスの館」で原画さんも発言してましたが、今度こそこのアリスらしからぬ恋愛路線で標準プライス&規模の作品が出ることを期待します。

ちなみに『よくばりサボテン』をコンプリートした日、珍しく夢を見ました。
ヒロインのひとり、秋奈さんにプロポーズをする夢でした(えー


海を模した屋内リゾート――シーガイアとか、ブルーシールとかそんな感じ(後者はフィクションだけど)――に遊びに行ったオレと秋奈さん。
スロープ上になった場所(映像的に恐らくあまり背の高くないスライダーの類と思われる)の、その上から何かを呼びかける秋奈さん。
「――――?」(セリフまでは思い出せない)
で、その言葉を聞いたオレはしばらく考えて、それで言うなら今しかないと思い口を開きます。

「僕は失敗ばっかりで、なかなか先に進めなくて、なんかまるで各駅停車の電車みたいだけど、それでも、時間はかかるかもしれないけど、絶対にいつか『幸せなふたり』っていう終点まで連れて行くから、だから秋奈さんにはずっとこの電車に乗っていて欲しいんです」

それを聞いた秋奈さんは、口元に手をあてて、黙ってしまって。
しばらくするとその瞳から真珠みたいな涙がぽろぽろと零れて。
一瞬なにか嫌なことでも言ってしまっただろうかと慌てるオレに向かって、彼女はとびっきりの笑顔で一言。
「……うんっ! 喜んで!」
(イベントCG:夏の日差しよりなお眩しい秋奈の笑顔アップ、スタッフロールへ)



嘘だろうと思われるかもしれないですけど、限りなく本当。
自分の脳が腐っているのは今に始まった事じゃないけど、この夢はどうかと思う。
ええまあ、確かに「終盤飽きた」とか言いながら秋奈さんが「わ、わたしはお姉さんなんだから」とつぶやいて自分を鼓舞して友弥相手に年上ぶろうとする度に、絶対に他人には見せられない表情になってたけど!
……秋奈さんは別腹、ということにしておいてください。
それとプロポーズのセリフがあまりにも芝居がかっていてキモい件についてはそっとしておいてください。
エロゲ脳が生み出す一症状なんで。

05/28 悼んでくれる人が多いのならば、それは佳き人生だったに違いない

世間様では多分『キミキス』一色なんでしょうが、まだ触っておりません(挨拶)
だってあの制作チームのゲームって毎回毎回攻略本でもないと、とてもじゃないけど全イベント回収やら効率の良いプレイができないようになってるんだもん。
なのでヘタレの自分はおとなしく公式ガイドの発売待ちの予定(^^;
ちなみに前作『TLSS』はそういうこと言ってたらプレイできなかったのは秘密です。
こ、今回こそはっ!

というわけで『キミキス』は放っておいて『Scarlett』をちょっとずつ進めてます。
ねこねこ最終作のこの作品、サクサク話が進むこともあって今のところは結構楽しめてます。
少なくとも『朱』や『ラムネ』みたいにガチで寝落ちすることはなさそう。
彼らが謳うとおりの「渋めのエンタメ」かどうかはかなり微妙だと個人的には思っていますが……、だってスパイ同士の諜報戦を描いてるんだけど、ノリがなんつーか『007(割と最近の)』というか『M:I』シリーズというかそんな感じなんだもんなぁ。エンタメなのは間違いないけど渋めは絶対に違ってると思う(笑)。

前回にも少し予告しましたけど、中ノ目有輝さんこと大佐(byおねいさん)の一周忌に伴い開催されたトリビュートライブに行ってきました。
大佐とは直接の面識もないし、作った曲だってやっちゅーソング以外はほとんど知らなかったんですけど、それでもライブなんかで垣間見せるキャラクターは好きだったし、何より数少ない知っている曲であるやっちゅーソングは本当に大好きだったので……、いや、今でも好きなので迷わず申し込んだですよ。
(もちろんおねいさんが久々に見られるというのも大きかったですけど)
受付開始を時報で確認しながらのチケット申し込みなんて久々でした。

んで、これから感想を書いていくわけですが今回のこのイベント、大佐を偲んで集まった生前関わりのあった方々が勢揃いという感じで、全部でなんと4時間にも及ぶ長丁場だったんでとてもじゃないけど全部を記すことはできません。
なので印象に残った出来事や人だけを抜粋して書いていこうかなと。

会場内に入ると全部でどれくらいでしょう、100人まではいってないかもですがかなりの数の人が。
自分なんかはおねいさん関連のライブにしか行ったこと無かったわけですが、オタソングオーバードライブなど昔やっていたイベントの頃からの常連さんも多いらしく、大佐って愛されていたんだなぁと言うのが感じられました。
これはその後のいろんなゲストの人たちが語る言葉の端々からも伺えて、なんつーかみんな悪口言うんですよ。
「遅刻ばっかりだった」だの「女の子と話すときでもガンダムのことばっかり」だの(後者は悪口じゃないか)。
でもその言葉が愛情たっぷりなんですよね。
もちろんそれを聞いて笑うお客さんの反応もしかり。
「あ〜、凄いな〜」と素直にそう思いましたですよ。自分に何かあっても……、ああはならないだろうし。
いや悪口ばっかり言われることに関してはかなり自信ありますけど!(爆)
それが愛情に起因するものかというと、ねえ?
あははーーーっ、はあっ……(嘆息)
うん、でも大佐が言ったという「ガンダムの話できないと、女の子と何話していいかわかんないよ!」は至言だと思います。わかる、その気持ち、痛いほどわかるっ!(ぉ



◆やっぱりおねいさんは最高だよ!

今回このライブに足を運んだのは先述したようにおねいさんを久々に見られるということも大きいのでした。
もうこのサイトを長いこと見ている人には説明不要だと思いますので(知らん不届き者は適当に検索すべし)説明しませんが、やっぱり大物なのかいきなり冒頭に登場して『はいぱぁ☆やっちゅー!! MEGA・みなみん♪』を歌ったほか、要所要所で登場しておりました。
登板回数は1番多かったんじゃないですかね?
こちらもおねいさんにコールを入れるのは久しぶりだったので緊張しましたが、人間案外覚えてるものだなぁと。
曲が流れ出すと身体が勝手に動くのは我ながら大したものだと思いました。

おねいさんファン的に嬉しかったのはなんと今回未発表曲が公開されたこと。
その名も『Y.M.C.A.(やっちゅーみなみんクリティカルアタック)』
(正式名称ちょっと違ってるかも)
恐ろしくリズムが不安なラップと「Say, YO!」くらいのノリで「Say やっちゅー!」と客席をあおるナイスソング。
なんでも他にも実は未発表曲が2曲あるということで「いつか皆さんの前でそちらもお披露目したいです」とおねいさんが言ってくれたのが嬉しかったですね〜。
絶対CD買おう。

今回のライブで改めて思ったのは上にも書いてますが、「やっぱりおねいさんは最高だな」と。
う〜ん、上手く言えないんですけどやっぱりカリスマみたいなものがありますよね。
歌だって単純に下手な歌や電波ソングは他にもあるんでしょうけど、その「他」では代替の利かない何かがあるような気がします。
とりあえず『doll 〜歌姫vol.6〜』のとろ美さんは超見習え(ぉぃ
あとはやっぱり身体すら張ってしまうサービス精神ですか。
RUCAさんと一緒にピンクレディーの『UFO』を踊ったときにはもうどうしようかと(笑)。

もう大笑いしちゃいました。あかん、やっぱりこの人大好きだわ。
まだ発表してない曲もあるわけですし、演技への情熱が失われたわけではないでしょう。
いろいろな事情があるんだとは思いますが、いちファンとしてはまたゲームやCDでおねいさんの声が聞ける日を期待したいです。


◆アイドルシンガーソングライター、大地に立つ!

他にインパクトがあった人だと「アイドルシンガーソングライター」の綾依夏子さん
その肩書きからいじられまくってましたが、確かにその、え〜詳細は自主規制しますが凄く動きがアイドルっぽいなと思いました。動きが。
あれだね、他意はないのに2回繰り返すと妙に黒い意味が発生するという好例のような文章だね!
あと出てきた衣装と髪型がほっちゃんみたいだ、とか、動きはゆかりんだな、とか色々と脳の中でぐるぐると。
ひとりやまなこ!?(違
あと自分は「衣装と髪型が」などの変に詳細な文章は控えるように。


◆ブリーフ刑事、再臨。

インパクトで忘れちゃいけないのはブリーフ刑事。
かつてTG誌上で活躍していた彼ですが、実はテーマソングが大佐の作曲だったという……すみません、不勉強で全然知りませんでした。
今回のライブで歌って欲しい曲アンケートで堂々の1位となったことから、今では一児の父となったブリーフ刑事が新宿に登場。
TGのDVDコンテンツって今も昔もほとんどチェックしないので誌面で写真を見たことがあったくらいなんですが、主題歌『ブリーフロック』がアンケート1位になったのはよくわかりました。すげーノリいい上に1回聞くと忘れられません。
というか今も頭の中で流れてます。
ブリブリブリブリブリーフ♪

「歌っては欲しいけど、まさかブリーフで来てくれとは言えないし…」と悩んでいた主催のRUCAさんからのオファーに、「持って行くのはブリーフだけでいいですか?」と答えたというブリーフ刑事、漢の中の漢です。
すげえよ、エンターブレイン。
ラブキングを擁していながら電撃姫がTGに勝てない理由がわかった気がした(ぉぃ
雑誌の価格をTG並にするのはせめて、DVDコンテンツでブリーフ刑事を生み出してからにしてもらおうか?


◆最強! 最凶? 佐々木健

そしてEFAさんラルフさんも書いていますが、この人が凄かった…。
大佐が大学時代所属していた軽音楽部先輩らしいんですが、登場からしてふるっていました。
用事があって遅れているということで、みんなで大学時代の大佐の映像を見ながら「それにしても遅刻は大学の伝統なんですか?」みたいなMCで時間を稼いでいる間に登場したんですが、正直なところ登場した瞬間の場内の反応は「え? 誰? この営業係長は?」というものでした。
三つボタンのスーツをきっちり着こなしたダンディ。
「大学時代は軽音楽部でいろいろやんちゃもやったけど、今は一流企業で係長やってます。最近息子も小学校にあがりましてね…」
なんて自己紹介が始まってもおかしくない雰囲気をまとった男性に戸惑いを隠せません。

が、そんな思いはステージが始まった瞬間、霧散しました。
メガネを外して、少し髪型を崩すと始まるシャウト、そしてシャウト!
自分もメガネ男子ですが、漫画以外で初めてメガネを取るとかっこよく豹変する男性を見ました。
な、なにこれ? 自分、腐女子だったら絶対堕ちてるよ!
普段はサラリーマン風なのに、メガネ取るとシャウト上等のシンガー。「冴えないおじさんだなぁ」なんて会社ではバカにしているOLさんが、夜にやってるバンド相手に追っかけをやってるような、そんな展開があっても全然驚かない設定ですよ。
っていうかそれどこの只野仁
イベントの最後を飾った『哀・戦士』と『Galaxy Express 999』でも大暴れ。
大佐に「いつかガンダムに出る」と約束していて、大佐が亡くなった後になってしまったけれど『ガンダムオンフレッツ』のCMに出演できたというエピソードなど、登場以降は終始輝いていました。もしかしたらMVPかも。


まあ特に印象に残ったのはこの4名でしたが、イベント全体についても少しだけ。
ここには一部しか書けませんでしたが、他にも大佐ゆかりの人々が大佐の書いた曲を歌ったり、大佐が好きだった曲(ほとんどがガンダム関連なのが「らしさ」でしょうか)で本当に色々な方――数えてないけど10組以上はいたと思います――が想い出を語っていました。
中でも凄かったのは大佐が大好きだったというCCBのメンバーが実際に来て、セッションしたことでしょう。
自分は詳しくないのでポカーンとしてましたが、会場内も結構「おおっ!」となってました。
何より大佐が一番「おおっ!」だったのでしょうが……。

在りし日の大佐の姿が収められた映像も流されたりして、親交の深かった人の間には色んな思いがあったんだと思います。
でも、時々MCで湿っぽくなることはあっても全体的に明るく楽しいイベントになっていて良かったです。
故人に対する送り火としては最高のイベントだったんじゃないでしょうか。
少なくとも自分がやってもらったら嬉しい、そんなイベントでした。

以上、拙くって、普段みたいな文章にしようとしてちょっと失敗してしまっているダメな文章ですけど、この文章をライブの後に時々うちのサイトも見てくれていたらしい大佐に捧げます。
ライブの後だから見てくれますよね?