いちご打!!(PC) ※ディスク2枚組 | |||
メーカー | Witch | 総合評価 | 55点(凡作〜及第点) |
ジャンル | タイピングADV | ||
発売日 | 2001/09/14 | ||
シナリオ | 悠月魅夜 | 「Milkyway」の後日談的なタイピングADV。 完全限定生産というのが珍しい…のかなぁ? の割には結構数は出荷されてそうだけど(笑) |
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原画 | 真広雄海・瀬之本久史 | ||
サウンド | MAO |
個人的エピソード |
値段がそこそこ安かったのと主題歌「いちご打!」のインパクトに負けて購入(ぉ あの「いちご〜、GO!GO!」っていう歌は1度聞くとなかなか抜けませんです(^^; |
内容 |
いつも真面目!?に働くMilkywayの皆さんがお店の売り上げを上げようと 考え出した新企画、「いちごフェスティバル」。 いちごを使ったデザートフェアというもっともらしい企画だったが、 実はお店のいちごを独り占めしようと画策する恋水の陰謀だったのだ。 コスプレ喫茶ならではのアレンジとして自らを「ストロベリープリンセス・プリティーレミー」とネーミングし、 かわいいコスプレで主導権を握ろうとする恋水だったが、咲夜に馬鹿にされたあげく大笑いされてしまう。 怒りに燃えた恋水は、咲夜に対して執拗なまでの報復を始めるのだった…。 (パッケージ裏より抜粋) |
システムとか |
必要容量は約600MB。音声が収録されていない割には大容量の部類に入るでしょうか。 BGMもCD-DAですし、全体のボリュームを鑑みるにこれほどの容量になる理由に 心当たりがないんですが……まあ気にしても仕方ないので先に進みます(^^; セーブ数は99個、うち1つはオートセーブ。 相変わらず不足を感じることはないかと思います。 特にこのゲームの場合、セーブが必要な局面ってほとんどないに等しいですし(^^; スキップは強制のみ。でもまあ、一本道のゲームなのでこれでも困ることはないかと。 若干のセリフの応酬はあるものの長いわけではないので、そもそもスキップを 使う人が出るのかどうかも個人的には疑問です。 バックログは特になし。スキップと同様の理由でなくても困らないかと思います。 鑑賞系はCG・BGM鑑賞が用意されています。 またクリア後は好きなステージから選択してゲームを始める「どこでもTYPING」モードが追加されます。 とここまでは「タイピングADV」の「ADV」の部分について。 続いて「タイピング」の部分について触れていきます。 ゲームは画面に提示された課題文をただひたすら打っていく。それだけです。 プレイヤーおよび敵には格闘ゲームのように体力バーが表示されていて入力に成功すると相手ゲージを減らすことができます。またある程度以上早く入力するとこちらの必殺技ゲージが少しずつ溜まっていくのですが、これをMAXまで溜めると通常よりも大きくゲージを奪える必殺技を出すことが可能です。 なお、逆に入力をミスするとこちらの体力が減ると同時に、敵の必殺技ゲージが溜まります。 敵の技はキャラによって威力や特性(回復など)に多少の違いが用意されているようです。 まあ、とにかくこのような状況下で先に体力が0になった方が負け。 1回勝つごとに少しずつ脱衣CGが見れるようになっていて3本先取で次のステージへ。 ……ということの繰り返しでゲームは進行していきます。以上、説明終わり(マテ ああ、ちなみに「3本先取」というのが曲者で、終盤だと敵が堅くて疲れること請け合いです(爆) これだけだとあまりにも手抜きなんで特色とか問題点とかについてもう少し。 このゲームの特色として挙げられるのは次の課題文章の先行入力でしょうか。 これは時間短縮ができて便利ではあるんですが、難点もあります。 文章を打っている最中に敵が必殺技を出した場合、その時点で強制的に次の課題に変わるのですが、その間も入力は受け付けられてしまうというものです。 必殺技を出された瞬間に勢いで打ったものが、次の文章の先行入力として認識されてしまう(で、大体の場合はミスになる)ために、面白いように敵ゲージが溜まり、下手をすると2連続とかで敵の攻撃を食らって一気にピンチになることもしばしば(´Д`; これに関してはもうちょっと考えて欲しかったところかもしれません。 便利かつ珍しいのは間違いないので。 長くなってきたのでまとめますが、このゲームはメーカー自らも認めているように タイピング練習ソフトではありません。というかそもそもタイピングの練習にはなりえません。 課題文が「Milkyway」や「AliveRenewal」のネタやセリフだったり、終盤だと日本神話の神々などですから。 いくら「国常立神」とか打ってもタイピングは上手くならないと思います(^^; それにタイピング練習ソフトでないことは「かな入力」「ローマ字入力」以外に「携帯電話風入力」「カーソル入力(DDRでも想像いただければよいかと)」が用意されていることからも明らかかと思われます。 しかし、正確なタイピングを要求する練習ソフトでないにも拘らず、ゲームの構造上あまりタイプミスは許されません。ゲームの位置付けがどういうラインなのかがこの矛盾のせいで見えて来ないんですよね。 練習になるわけでもないのに、でもミスはしちゃいけないという…時間制限が緩いから大して難しくもないですし。 個人的にはどうせ訓練性を排除してしまったのなら、ミスには寛容・時間制限には厳しくと いうような改良を加えて「バトル」の色合いを強くした方が面白かったような気がします。 まあ、打っている間は単純なだけにそれなりに没頭はできるのですけれど、ね(^^; |
絵とか |
相変わらず原画・CG共に綺麗でこの点に関しては何も言うことはありません。 ……とだけ書きたかったのですが、若干だけ。 立ち絵は相変わらずビックサイズ&豊富で見ていて飽きさせません。 このメーカーの立ち絵は毎回力が入っていて個人的には大好きです。 通常シーンの背景は「Milkyway」の流用のみですが、舞台が喫茶店Milkywayなので いたしかたないといったところでしょうか。 ですが、イベントCGに背景が一切ないのは何故ですか? 脱衣CGだからと言ってこういう手抜き(かどうかは知りませんが)はあまり好きにはなれないのですけれど。 絵周りのクオリティが基本的に高いだけに、ちょっと惜しまれます。 枚数は全部で70枚。 プレイ時間から考えたら十分といっていい数だと思います。 咲夜のあられもない姿に大興奮!(帰れ |
音楽とか ※音声はありません |
BGMはCD-DAで収録、全20曲。うち4曲ほどは「Alive-R」からの再録です。 質の方は水準といったところですが、雰囲気に合った使われ方をしていて その辺りはよかったかと思います。 日常シーンとタイピングバトルの繰り返しで進行する流れからか、ホンワカ 穏やかな曲と激しい曲が大半を占めているのと曲のほとんどの「Strawberry」という 単語が含まれるのが特徴でしょうか(笑) お気に入りはOP「I・CHI・GO・GO・GO!」と「Battle of Strawberry」あたりでしょうか。 特にOPボーカル曲「I・CHI・GO・GO・GO!」は萌えソング愛好家は聞く価値ありかと。 私みたいに覚えて歌いつつ更新作業とかするとなおよしです(マテ |
シナリオとか |
話としては何も残りません。以上(ぉ 冷たいようですが、こうとしか書きようがありません。 このゲームは表題作の「いちご打」の他にも「プリンだ〜」「ひもパンDA!」「ヒロイン奪」 というシナリオが含まれていて全4章構成をとってはいますが、どれもヒロインと行動目的、 若干難易度や対戦相手に差があるだけでお話の流れや話の内容の無さは大差ありません(^^; #どれも寸劇はさみつつひたすらバトルするだけなので まあ、さすがに私もタイピングゲームにストーリーの深さを求める気は毛頭ありませんが。 「Milkyway」の外伝的なストーリーだけあって本編同様相変わらずキャラの立て方は上手いと思いますし、 セリフのテンポがよくそれなりに会話を楽しめるとは思います。 ですが、それだけです。 根本的にシナリオを見せる時間が少なすぎてそれ以上の物を感じさせてはくれません。 マニュアルには「技術向上よりもキャラ萌え+ノリ&その場のいきおい」って書いてありましたが、 この点でもどうなんでしょう? キャラ萌えって造形とかより、作中での見せ方で決まると思うんですけどね(^^; そんなわけでキャラが魅力的だとは思いますが、それで萌えたりっていうのはなかったです。 この辺り、「Milkyway」本編に強い思い入れのある人なら大分違うと思うので、 機会があれば伺ってみたいところではありますが……。 |
総評 |
個人的には「微妙」としか言いようがないタイトルでした(´Д`; まあこういう結論になるであろうことは買う前から予想してたんですけどね…。 まとめ。ぶっちゃけ「Milkyway」ファンディスク。 世の多くのファンディスクがそうであるように、かなりの「Milkyway」好き以外は手を出す意味がないですし、作り手と遊び手双方にとってあまり愉快でない結果が待っているだけです。 別に私のように特別思い入れのない人間が買ってもそれなりには楽しめますが、 それはあくまでも「それなり」でしかないことを肝に銘じた上で買いましょう(自戒の意をこめて) |
書いた時点での総プレイ時間 | 4時間(コンプ←短すぎ) | ||
お気に入りのキャラ | (強いて言うなら)霧島奈緒美、工藤亜由美 | ||
お気に入りのセリフ | 特になし |
初版2001/09/15