もっとLOVEちゅ!〜恋愛CHU!ファンディスク〜(PC)
メーカー SAGA PLANETS 総合評価 60点(及第点)
ジャンル ファンディスク
発売日 2001/08/31
シナリオ TAMAMI 3月末に発売された「恋愛CHU!」のファンディスク。
本編主題歌のパラパラMixの電波ぶり(マテ)は大いに話題に。
…って、CHUはこんなんばっかだな(^^;
原画 有末つかさ
サウンド 中沢伴行・高瀬一矢・キャッツ


個人的エピソード
「恋愛CHU!」が個人的にツボだったので迷わず購入。
それ以上の理由は必要ないかと思いますが、何か?(ぉ

内容
まずはアクセサリー集の部分について。

*パジャマ時計…パジャマ姿のキャラが描かれた時計です(そのまんま)
*豪華ゲスト作家さんゲスト壁紙
…描いている面々は秋野武彦・K-INABA・ことみようじ・横田守・龍牙翔・NGO(敬称略)
  豪華なんだか豪華じゃないんだか微妙なラインのような気が(爆)
*キャラクターボイス集…読んで字の如く、そのまんま
*スクリーンセイバーでちゅう…やっぱり、そのまんま(^^;
*スイちゅーCDプレイヤー
…これもそのままです。あと、赤ちゃんキャラの絵がなんか怖いです(ぉ

*コスチュームキャラ壁紙
…メーカーサイトの投票結果に基いたコスを着た壁紙。
  途中2ちゃんが絡んだりしたので「コミケで売れない同人誌を抱える澪」というシャレにならない代物が収録されてます(^^;

で、下記の2件はゲーム部分。

*ちゅーちゅータタキ
要するにモグラ叩きです。
典型的なミニゲームというか…もうちょっと作りこんでくれてもいいかと(^^;
全3ステージというのも少なく感じますし、特に面が進んでも難易度的に大差ないのは問題でしょう。
ハイスコアとかそういうのがあれば、もうちょっと楽しめたかもですが…。

*ビジュアルショートノベル
…恐らくこのファンディスクのメイン。ノベルゲームなので詳しくは後述。

システムとか
ちゅーちゅータタキとノベルのみインストール必須で必要容量は340MB。
他のアクセサリー要素に関してはそれぞれ任意のフォルダにコピーする形になっています。

ちゅーちゅータタキのシステムは下記の通り。
ねずみがテンキーに対応した9ヶ所の穴から出てくるので、それぞれ対応する
キーを押して撃退。時々出る、偽物に注意しつつ一定ポイント稼ぐとクリア。
…というわずか2行で解説の終わってしまうシステムだったりします(マテ

というわけでノベルのシステム解説に移ります。
セーブ数は20個。
1つのシナリオは30分〜40分程度ですし、文字通りノベルで選択肢などは存在しませんので十二分かと。
ちなみに私は1回もセーブは使いませんでした。

スキップは既読スキップのみ。Ctrlキー押下で強制も可。
ですが、先述したような理由からスキップが必要かどうかは疑問です。
ちなみにスキップも私は使いませんでした。

バックログはなし。
本家の「恋愛CHU!」ではきちんと付いていた機能なのに、なぜ削除されてしまったのでしょうか。
ノベルの体裁を取る以上読み返しは基本だと思うのですが…。

鑑賞系はCG・BGM鑑賞のみ。
このソフトは全年齢対象なのでHシーン回想は当然存在しません(笑)

バックログが用意されていないこと以外は不満はありません。
というかAVG32で動かす意味があるか微妙なくらいボリューム薄いです(^^;

絵とか
相変わらずみ○みさんチックな絵は健在です(マテ
というわけですので、手広く受けるかと思われます。
ファンディスクを買うような人間が気に入ったかどうかは書くまでもありません。

ちょっとだけ真面目に描くと「恋愛CHU!」の頃に見られた原画のバランスの
悪さが多少改善されているように感じました。画力は上がっているようです。
塗りの水準の方は相変わらず水準やや上といったところでしょうか。

枚数の方は38枚(パターン違い除く)
単純な枚数は少なすぎですが、プレイ時間を考えれば十分な数かと。
単位時間あたりの枚数は10枚超えてますし。

個人的にはウェイトレスのNANAやら指輪貰うNANAやら着物のすーちゃんとか
小学生の花梨とかで満足してますが、他の方がどう思うかはわかりません(ぉ

音楽・音声とか
BGMはPCMで収録、全17曲。うち3曲がボーカルです。
ただ17曲とは言っても「恋愛CHU!」からの転用が12曲ですが(^^;

ですので質的には本家とそれほど大差なく普通レベル。
新規に作曲された曲の方がいい感じの完成度なので、もうちょっと新曲の比重を増やしてほしかったところです。

新曲のお気に入りは「記憶の彼方」とED「いっしょにね」辺り…妥当ですね。


音声は女性のみフルボイス(男性は七瀬の声のみ)
当たり前ですが「恋愛CHU!」と同じ面々ですので、演技は比較的高いレベルで安定しています。
特に七瀬くんの少年ボイスがたまりません(マテ

シナリオとか
う〜ん、悪くはないけど…
そんな感じになるんでしょうかね、このシナリオは。

NANA、澪、美月、花梨、七瀬と総計5本のシナリオが収録されていますが
基本的にどれもEDを迎えた後のエピソードになっています。
長さも全て30分〜40分程度。
オマケとはいえ、ちょっとボリューム少なすぎでは?

どのシナリオも共通しているのは「主役の一人称視点で描かれていること」でしょうか。
成長して多少観点の変わったヒロインや、彼女らの思い出を語るための
ノベルなので本来的にはいい手法だと思います。
ただし、この手法だとプレイヤーの感情移入がどうしても妨げられてしまうのもまた事実です。
選択肢なしの純然たるノベルという構成も相まって、ちょっと面白みに欠ける感は否めません。

それとですね……これは極めて個人的な意見なんですが。
こういった内容のシナリオが求められていたかは微妙だと思います。
主人公のことが好きというのが伝わってくるシナリオや、決して後味のよくなかった
NANAシナリオのその後を補完している点は評価できます。
できますが、どれも真面目にまとめすぎているように感じるんですよね。

私が思うに、「恋愛CHU!」を評価している人は萌えラブコメな部分を評価した人か、
そうでなければ複数回(鬼畜も可)なエロ部分を評価した人ではないかと。

「恋愛CHU!」本編にしても、これにしてもシリアスな部分の出来が悪いとは
全く思いませんが、全てをそういった形でまとめる意義があったかは疑問です。

まあ、偉そうに書いてますが一言で言うと「もっと萌えを!」ってことですね(爆)

総評
ある程度予想はしていましたけど、やっぱこんなもんですか。
「歌月十夜」レベルを求めているわけでもないんですがね(^^;

まとめ。典型的なファンディスク。
ファンでないと楽しめない点、低価格、やけに多くのアクセサリー集、
お手軽な(しかしボリュームに欠ける)ゲーム部分と全ての要素が典型かと。
シナリオ感想でも書きましたが、萌えに限らずストーリーにもうちょっと多様性があっても良かったかと。

あと蛇足ながら一言。
エロゲのファンディスクを全年齢対象で出す意味ってあるんですか?(笑)

書いた時点での総プレイ時間 3時間半(コンプ←短すぎ)
お気に入りのキャラ 神崎七海・須藤澪
お気に入りのセリフ 特になし

初版2001/09/03