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陳奕迅: 東方日報 2003年2月24日月曜日記事
「フィナーレはなんでもあり!」
イーソンの7日間にわたる紅館でのコンサートはおととい最終日を迎えた。イーソンの父親、社長の楊受成夫婦以外にも、2度目となるニコラスチェー、さらにはエディソン、サンドラ・ン、阿Bと恋人、ステファニーチェー、古天楽などなど、たくさんの芸能人が見に来ていた。フィナーレで観衆に本当に楽しんでもらいたいという気持ちもあり、イーソンは全力投球でエネルギー一杯、たくさんの歌をうたった。彼の脳裏からは、紅館の規則などは完全に消え去ってしまったようだ。結局、時間超過で10万ドルの罰金、更にはさくを超えて、お客さんを怖がらせたということで、紅館に対し、釈明のレポートを書かなくてはならなくなった。

曲の途中で、突然思いがけず観客席の柵を越えることが2度もあった。ステージの端から客席までの約2フィート(30センチくらい?)を跨いで越え、さらにはその柵の上で歌うこともした!イーソンの目の前にすわっていた子供ファンを非常にびっくりさせていた。その後、会場の盛り上がりが最高潮に向かうと、イーソンは更にもう一度客席に乱入。今回は2階席の通路まで昇っていくというエキサイトぶり。ファンたちは争うようにイーソンと握手しようとしたため、客席は大混乱となった。会場係員があわててイーソンを舞台に戻すように誘導するという事態となった。

このコンサートではイーソンは特別ゲストとしてアランタムを招くという。観客はアランタムを探すように、あたりを見回す。結局それは、イーソン自身がアランタムのまねをするというもの。アランタムの「一生中最愛」をアランタムそっくりに歌い上げるイーソン。そのものまねぶりの上手さに、大きな拍手がおこった。

コンサート途中で、やや感傷的なムードになるときもあった。イーソンは父親が何事もなくすむように希望しながら、特に父にささげる歌として、親子の愛情をうたった「単車」を選曲した。一方、(現在賄賂事件で裁判の途中である)父親の方も蛍光棒を振り続け、息子を応援していた。

アンコールでは、観衆は次から次へと立ち上がり、イーソンと一緒に歌い、踊った。唄っている間突然イーソンは上着やTシャツを脱ぎ捨て、上半身裸になってしまった。場内からは「わ〜」という声があちこちでおこった。右乳首をさわりながらイーソンはこんなことを。「みんなが僕の両乳首(両點)をみたいのはしっているよ。大丈夫、僕のからだにはまだまだ、たくさん「點」があるからね!(これはだじゃれ。乳首のことを両点というけど、時間のことも點だから、つまりまだまだ時間があるよとジョーク)」いつもだったら、11時30分前後には終了になるコンサートなのだが、1曲を歌い終わると、また1曲、紅館の大時計が深夜の12時になってしまった。そこでイーソンは「いやあ本当にたのしいよ〜!でもトイレにいきたくなったなったから、もういくね!」といってコンサートは終わりとなった。

時間超過のため、EEGは10万ドルを払わなくてはならないことを了承した。更には客席乱入の始末書を書くことにも同意した。打ち上げパーティでイーソンは笑いながら、「そうか!でも僕が書く必要がないかも。柵にすわって唄うことは危険じゃないかって?たくさん紙箱がおいてあったから、こわくなかったよ。」客席を走っていたとき、ファンからあそこをさわられてしまったことについて、「それは大丈夫だったけど。でもあの機会をかりて、僕をひっぱたく人やら、つねる人もいたよ!でも、本当に楽しかったから、大丈夫!」3月末からは古天楽と一緒に「三級片(ここではちょっといやらしいという意味?子供向けではないという意味?)」映画の撮影があるという。セリフに汚い言葉があるのは気にしない、でも裸のシーンだけはない方がいいな!とのこと。

打ち上げパーティが終わったのが3時。その後、恋人のヒラリーやニコラス、エドモンドリョンなどの友だちと今度はCAUSEWAY BAYで6時まで、まるでコンサートの追加をするように、カラオケで唄い続け、お祝いをしたという。6時になってもまだ足りないイーソンたちは、今度はニコラスの家に行き、昼間の2時過ぎまで遊んでいた。さすがに自宅に戻ったイーソンの顔は疲れて見えた。


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