野望へ


         5 巻




29話(31話扉) 大作戦


 今までの調査で、小狼君は1つの結論に達しました。
 それでー、それを確認するための手段として、モコナが一役買ってくれることになりましたー。
 108の秘密技の1つ、超変身だって。すごいねー。

 でも部屋から1歩でも外に出ると、すかさず声の大きいお兄さんが付いて来るから困っちゃったよ。
 ナイショで材料集めらんなくて、グロサムさんにも手伝ってもらうことになったんだー。
 グロサムさん、小狼君が真剣に捜そうとしてるのが解ったみたいで、その後はとってもよくしてくれたよ。
 小狼君が歴史書を見せてもらってる間、部屋の中で作業もさせてもらったんだ。
 だってあのお兄さん、カイル先生の家の中までついてくるんだものー。でもグロサムさんのことは苦手みたいで、お屋敷の中までは入って来なかったから。

 長い木を器用に削って、モコナが変身に使う杖(タケウマって言うんだって)を作るのは黒たん。
 そしてオレは、それに靴を履かせて、ニャンコの絵を描く係でーす。
「おいっ、真面目にやれ!」
「やってるよー。だってかわいいタケウマの方が、モコナのやる気が出るでしょー?」
「わーい! モコナかわいい竹馬がいい!」
「だよねー」
 夜になるまであと少し。
 小狼君が歴史書を読み比べてる間に、頑張って完成させようね。



 タケウマと、マントと、ニャンコ人形。それをこうして、こうやって……
「できた!」
「えへへー。モコナ、町の子供に見えるー?」
「見える見える! 大成功だよー。ねー黒さま?」
「俺に振るな」
 だいぶ暗くなっちゃったね。急いで次の作戦に移らなきゃ。
「城に水を引き込む装置があるとすれば、だいたいこの辺りだと思います。よろしくお願いします」
「おう」
「まっかせといてー」
 これからオレと黒るんは、川の流れをコントロールする仕掛けを探しに出かけます。
 えへへー。2人でお出掛けなんて、なんだかちょっとデートみたいじゃない?

 まー、あのメガホンお兄さんが、もれなくついて来るだろうけどねー。はぁー。



小狼は何ヶ国語が読めるんですか。
いくら主人公に謎を解かせるためとは言え、彼にしか読めないってのがアレですよね。
ファイに読めるのは、ルーン文字とかそんなんでしょうか?(読める国、まだ1つもないような……)

18.7.8




27−32話扉 コート


 この国でのモコナの定位置は、黒ぽんのコートの中。
 この世界には魔法が存在しないから、モコナを見たらみんながビックリしちゃうからね。
 黒様のコート大きいから、モコナ1人くらい、余裕で隠せちゃうんだ。 
 退屈なのかずっとコショコショ動き回ってるから、人がいなくなるたんびに黒っぴに叱られてるんだよねー。

 そんなに居心地がいいのかなぁ?
 別に、羨ましいなんて思ってないよ。ただ仲良しだなーって思っただけで。
 だって人がいるときはずっと黒るんのコートの中で、人がいなくなったら2人でケンカして、部屋に戻ってからも飽きずに戦ったりしてるんだよ?
 最初の晩だけはサクラちゃんと一緒に寝てたけど、2日目は朝おはよーって言ったときから1日中コートの中に潜ってて、夜眠ってる間もずーっと黒ぽんの上に乗ってたんだよ。
 ちょーっとくらいヤキモチみたいなの妬いたって、しょうがないんじゃないかな。

 ほら、今だって。
 超変身で大活躍だったモコナは、またモゾモゾと黒るーの袖口から定位置に潜っていく。
 オレもちっちゃくなれたら、黒ぽっぽのコートの中でコショコショしてみたいー。
 でも黒さまが嫌がるなら、ポケットの中でじっと我慢してるよ? そしたら一緒に連れて歩いてくれるかなぁ。



 城から脱出してずぶ濡れになった2人に、オレたちのコートを貸してあげた。
 こんなに寒い世界で濡れたままじゃ、大変なことになっちゃうからね。
 羽根が戻って眠っているサクラちゃんには、オレのコート。
 それを大切にしっかりと抱きしめている小狼君には、黒たんのコート。
 それで別に何がどうだってワケじゃないけど…… 

 …………

 ……えへへ。コートだけでも、いっか。
 持ち主同士はあんな風には仲良くなれないけど、それはしょーがないよね。
 さ、早く帰ろう?
 コートの中の2人が、凍えちゃわないうちにね。


 
ヤキモチファイさんはいいけど、モコナ相手ですか! それはさすがにビックリだよ。
乙女化しないようにとは思いつつ、これは既に思考が女の子ファイにゃんだろうか。むしろ幼児化してるような気も。
この国ではモコナは最後まで隠れ通してたんだねー。改めて驚いた。
そして子供達の催眠は解かなくていいのか気になるんですが。ああいうのは掛けた本人が解かないとマズイのでは?

18.7.9





32話 視ている


 正直、ちょっとドキッとしたんだ。
 オレたちの旅を、誰かがずっと視てるんだってさー。



 サクラちゃんだけが見たって言うエメロード姫は、結局幽霊さんなんじゃないかって話になった。
 玖楼国では彼女と神官様だけが、死んだはずの人や生き物と話すことができるんだって。
 目覚めたサクラちゃんが、「エメロード姫に会わなきゃ」 って言うから、急いで出発の準備。
 町のみんなには会わずに行くから、小狼君が今までの経緯とお礼を手紙に書いてからね。
 あ、ついでに、黒ぷーが枕を破ってゴメンナサイって書いといてねー。
「ありゃあ白まんじゅうの仕業だろーが!」
「黒鋼がイケナイんだもーん!」
 ほらほら、出発するんだから、2人は枕から飛び散らせた羽毛のお掃除だよー。
 オレは荷物を纏めるからね。いつもの服と、……このタケウマも持って行こうっと。
 黒たんと一緒に作った、楽しい工作だものー。



 お城の側まで行ってみたけど、結局エメロード姫には会えなかった。
「心配なことがなくなったら、霊はどこかへ行くんだって」
「成仏するってことか」
 成仏、かぁ。300年も経って、ようやく眠れたんだね。
「よっぽど子供達のことが心配だったんだねぇ。金の髪のお姫様」
 サクラちゃんの手前そう言ってみたけど、本当に心配だったのは羽根の行方だったんじゃないかな。
 他人には委ねられないほどの大きな力だったからこそ、地下の氷に封印したし、持ち主が現れるまで悪用されないか見守っててくれたんでしょう?
 おかげで、羽根は無事にサクラちゃんの中に戻せたよ。ありがとー。

 成仏できたのはよかったけど、結局オレたちを 『視ている』って人の話は聞けなかったねー。
 そんなことができるのは、いったいどんな人だろう?
『気をつけて』ってことはー、少なくとも味方じゃないってことだよね?
 次元を渡るオレたちをずっと監視できるってことは、それなりの魔力なり魔法具なりが必要だ。
 ほんの一瞬、「もしかして、あの人…?」なんて思っちゃったりして、焦っちゃったよー。
 チィからは何の知らせもないけど、もしかしたら眠ったままでも気配を探れるんじゃないか、なんてー。
 あはは、は…… できてもおかしくない人だから、笑えないよー。

 そうじゃないよね。焦点になるのは羽根。
 たった1枚で、1つの町を、国を揺るがす。
 1人の女の子の中に納まっていたとはとても信じられない、強大な力。
 そりゃー、ちょっかいもかけたくなるよねー。



 あ、あのー、だからさ、オレのことは見ないでおいて欲しいなぁ〜。なんて……
 オレ、羽根に関しては部外者だからー。
 もしかしてオレたち、見える人から見たら相当目立っちゃってるの、かなー? うわぁ大変。
 逃げてるのに。誰かからはいつも丸見えだなんて、冗談にもならない。
 そ、それに、さぁ……
 ついつい黒様に目が行くの、知られちゃったら困るよぅー。
 どうせこっそり見てるだけしかできないのに、それすら我慢しなくちゃならないのは悲しいものー。



あの眉毛の兄さんは、今度はグロサムさんに懐くんだろうなぁ…… 今までカイル先生にしてたみたいに。
おっさんテレビのチャンネルは、小狼に合わせてるんですかね? この時点ではサクラかと思ってたんですけど。
黒ファイでいちゃつくなら、フレームの外でやるといいよ。

18.7.10




33−34話 家


 可愛い女の子たちに熱烈歓迎を受けたこの国で、オレたちは1軒の家を借りた。
 旅に出てから初めてだね。誰かの家にお客として泊めてもらうんじゃなくて、自分達だけの家を持つって。
『泊まる所』 じゃなくって、『住む所』って言われたね。住民登録って、『ここで暮らす』ってことだよね。
 そして、働かなきゃダメなんだって。
 なんだか今までとは勝手が違う。オレたち旅人から住人になっちゃうの?
 なんか長期滞在が前提にされちゃってるのは、なんでー??
 まぁ長く滞在するなら、確かにホテルとかに泊まるよりは安上がりなんだろうけど。

 借りたお家もすごいんだー。大きいけど可愛くて、以前は何かのお店だったんだって。
 1階はガランと広くて、2階には1人に1部屋ずつあるんだよ。

 ……あの、オレ、いいのかな。
 こんなに寛いじゃっていいのかな。
 こんなにお花でいっぱいな国で、こんなに綺麗なお家で、みんなで仲良く暮らすんだよ?
 もしかして、すごーくほのぼのして、和んじゃったりするんじゃないのかな。
 オレ、そんなことしてる場合じゃ…… 逃げないと、いけない、のに。
 見張られてるなら尚更、なんだけど。でもー。



 呼んでもいないアブナイ系のお客さんが乱入して、逆にホッとしたなんて、おかしいよね。
 やっぱり危なそうな国なんだ、って、ちょっと安心しちゃった。
 だって、あんまり居心地が良すぎちゃうのは怖いよ。
 これ以上、なくしたくないものが増えちゃったら困るよ。
 ただでさえ、大切な人ができるなんて予定外なことが起きてるのに。

 想像できる。オレ、ここに住んでたら、絶対次に移動するのが辛くなる。この家が大好きになって、離れたくなくなっちゃうよ。
 だってもう今、既に嬉しいんだもの。もう手遅れなんじゃないの?
 例え危険でも短い間でも、ここで暮らして、家族みたいに 「ただいま」 とか 「おかえり」 とか言えるなら。嬉しくて、もうここで旅を終わりにしたくなっちゃうんじゃないかな。
 そういうの、もしかして幸せって言うんじゃないの? そんなことになっちゃったら、もうオレ逃げらんないよ。
 同じところに長くいて、1番困るのはオレなのにね。

 羽根を手に入れるのに、ちょっとだけ手間取るといいなぁー。なんて、ちらっと思っちゃってごめんなさい……



『家』 にものすごーくテンション上がっちゃって困ってるファイさんです。
その割に、のーんびり楽しいお仕事を希望されてますが……
それはまだおねむな、サクラちゃんのためってことでひとつ (そうは見えないが)

18.7.11




34話 お仕事


 小狼君とモコナと一緒に市役所に行って、みんなの仕事を決めてきたよ。
 小狼君と黒りんは、『鬼児狩り』  サクラちゃんとオレとモコナは 『喫茶店』 をやるんだー。
 家の修理をお願いしたり、必要なものを注文したり、服を揃えたりして遅くなっちゃった。
 やっと戻ってこれたよ。黒わんたいい子で待ってたー? 
 寂しくなかった? オレは寂しかったよ。会いたかったよぅー。

 ……えー。ちょっとはしゃぎ過ぎたかな。
 オレの話をバッサリ切り捨てて、黒わんは小狼君に説明させてる。ちぇー。
 小狼君ずるーい。オレがお話したかったのにー。おみやげ買ってきたのにー。
 黒さまー。こっち向いてよぅー。
 ……涙なんか出ないけどさ。悲しかったのはホントだもん。
 こんなとき、普通は泣きたくなるものなんでしょう?



 鬼児狩りの仕事は、思ったとおり黒みーのお気に召したみたい。暴れるの大好きだもんねー。
 でも小狼君のことはちゃんと心配してて、その上でパートナーを組むことを了承してた。
 一生懸命な人には弱いんだよね?
 そっか。小狼君の右目は、黒さまにはそういう風に見えるんだね。
 視力がないって、それだけ。オレには違うものに見えるんだけどね。
 彼が 『小狼君』 であるための核。すっごく上手にいい子にできてるよね。
 黒ぷーも、彼のことを相当気に入ってるみたいだし。……いいなぁ、小狼君。


 黒たんの服は、モコナが選んだんだよ。
 やたら切込みがあってビローンとしてて、長ーいヒモが付いているそれは、正直服には見えなかったんだけど。
 君がささっと着ちゃったのにも感心したけど、これがまたよく似合ってたからビックリしたよー。
 その不思議な形をした木のサンダルも、日本国で履いてたものなの?
 オレが履いたら確実に絡まってコケちゃいそうなそれが、黒るんには動きやすい服装だったりするんだね。
 鬼児と戦う武器も、剣じゃなくて刀がいいってモコナが言うから、武器屋さんに聞いて買ってみたんだけど。
 こんなのでよかった? オレ、刀って扱ったことないからさー。
 むー。やっぱり遠いなぁ。
 甘い物も嫌いみたいだしさ。オレは大好きなのになー。
 むむー。前途多難。



人間だろうが作られた命だろうが、チィを作って家族にしてたファイにはおんなじなのかなって。彼にとっては珍しい存在じゃないと言うか。
小狼もモコナも 「チィよりずっと上手にできてるなぁ」 くらいの感じで、付き合う上では特に人間と区別してないような?

黒鋼に袴を勧めそうなのは、服屋さんよりモコナかなって。あと、日本刀もね。
サクラの服も袴みたいに見えるんですが、言及なし。
18.7.12




35話 ワンコ


 黒むーと小狼君は、さっそく今夜から鬼児狩りのお仕事。
 オレとサクラちゃんはお留守番だけど、お店の開店の準備で結構忙しい。
 ケーキを焼く練習もしなきゃならないし、そうそう、看板も描かなきゃねー。
 サクラちゃんが小狼君のことを心配してずーっとそわそわしてるから、宿題を出したんだー。
『中身をこぼさないように、カップを運ぶ練習』  女給さんだもんね。
 じっとしているより、何かしている方が気が紛れるでしょう?
 カップをトレイに載せて、そろそろぉっと歩く姿がまた可愛いんだー。

 オレ? オレはそんなに心配してないかなぁ……
 だって黒ぷいは鬼児なんかよりずっと強そうだし、小狼君のこともちゃんとフォローしてくれると思うんだー。
 だからオレたちのお仕事も、頑張らなきゃねー。
 看板はどんなのにしよう?
 にゃんこ2人でやってるお店だから、やっぱり看板もニャンコにしよっかー。



「にゃ〜んにゃーんにゃにゃーん♪」
「てっめー !! 」
 わーぁ、黒さま、すっごく怒ってるー。
「おかえりー」
 ここでの初めてのお迎えイベントなのにー。できれば 「ただいま」って帰ってきて欲しかったなー。
 この国に来てオレがつけた名前が、気に入らないんだって。ちぇー。
 どんなにカッコいい名前をつけたって、どうせ呼んでくれないくせにさー。ワガママだよねー。
 でもいいや。呼んだら怒って追いかけて来てくれる。
 ほったらかしにされるよりは、ずーっといいもの。
 本当は、わざわざ怒らせなくてもこっちを向いてて欲しいけどさ。

「ワケ分かんねぇことしか考えねぇ」って、ひっどーい。
 オレが何考えてるか知ったら、すっごく困るくせに。
 ……でも実はオレ、自分でもよくわかんないんだー。
 旅に出てからのオレは、自分でもビックリするくらい今までと違ってて、何を考えてるのか本当にワケがわからない。
 いや、考えることと気持ちが全然バラバラなんだよ。
 考えなきゃいけないことは分かってる。でも困ったことに、心が反対に向かうんだ。
 今まではこんなこと、1度もなかったのに……



 わぁ、お客さんも連れてきてくれたんだー。さっそく他の鬼児狩りの人と仲良くなったのかな。
 あの草薙さんって人、黒ぽんみたいなタイプかと思ったら、甘いお菓子好きなんだねー。
 タイプが似てたら好きな食べ物も似るかと思ったら、そうでもないのかなぁ……?
 また来ていろいろ教えてくれるって言ってたし、黒ぷーが好きそうな食べ物屋さんがあるかも訊いてみようかなー。
 ……オレだって、いつも君を怒らせたい訳じゃないんだよ。怒らせるよりは喜んで欲しいよ。
 でも追いかけっこも楽しいから、やめらんないけどねー。


フォンダンショコラが入んなかったー。
あれ、どうやると 「あーん」 しないで、「えいっ!」ぱくんとお口に突っ込めるんでしょうね? 神業。
黒鋼が犬とにらめっこしてるとこも好きだ。「おっきいワンコだと…? こいつと同じ扱いかよ」とか思ってるに違いない。

18.7.13




35話 対価


 サクラちゃんが小狼君との関係に疑問を持ったその瞬間、それは訪れた。
 強制的な、記憶の、消去。



 危ないと思ったんだー。
 阪神共和国で目覚めたときの刷り込みなのか、それとも無意識のうちに大切な人だって感じ取っていたのか、サクラちゃんの目は最初から小狼君の方を向いていた。
 1つ1つ世界を重ねるごとに、その視線は真っ直ぐに、だんだん切なくなってきてたでしょ?
 だから、これはそろそろ危ないかなーって。

 大切に想い始めてる人が、以前から知ってる人かもしれないのなら、すごーく思い出したいよね。
 もしかしたら記憶を失う前から大切な人だったのかも、って期待に似た疑惑。
 羽根が集まったらいつか思い出せるって、祈りにも似た希望。
 でもそれは、持っちゃいけない思いなんだよ。
 彼女の知らないところで交わされた、小狼君と次元の魔女さんとの取り引き。
 大切な人の命と引き換えだったから、あの時は断る余地がなかったんだけど、自分だけじゃなくてサクラちゃんもこんなに苦しむこと、小狼君には解っていたかなぁ?
 それにしても重い対価だよねー。

 記憶がなくなっても、サクラちゃんの1番はやっぱり小狼君で。
 記憶が戻らなくても、また新しく大切に想えるならそれでいいんじゃないかな、って……
 ……頭ではそう思っても、やっぱり違うよね。
 新しい記憶がどんどん増えても、古い記憶も失いたくない。
 どんな些細な言葉だって、大切な人のことは何ひとつ忘れたくないもの。



 ねぇ、君のことだよ。オレが忘れたくないのは。
 いつか苦しくてたまらなくなる日が来るってわかっていても、忘れてしまうよりはずっといい。
 出会った日のことも、一緒に戦ったことも。タケウマを作ったことも、ワンコに怒ったことも。
 何もかも全部覚えておきたいんだ。
 そしていつか、お別れの日が来た後で…… 1つ1つ大切に想い出すからね。



えっと、サクラちゃんにホットチョコレートの淹れ方を教えたんですよね。
その後どういう状況を経てドアの前で2人で立ち聞きしてるのか、捏造が及びませんでした。いつかリベンジしたいかも。
18.7.14








野望へ