マ イ ホ ー ム の 建 て 方
一級建築士 村田 光雄
阪神淡路大震災後、神戸市西区、垂水区地域を応急危険度判定士として廻った結果、感じた点を記載します。
木造住宅か?
鉄骨住宅、コンクリート住宅か?
マイホームを建築するにあたり、構造的に『木造か、非木造か』に分かれます。地震で、多くが全壊した木造住宅も最近では、構造計算を実施して、地震に強い家造りを実現しています、施工監理が十分あれば、倒壊することはない住宅が、必ず造れます。
プレハブ、工務店、設計事務所、それぞれのメリットとデメリットを知ることも大事でしょう。
プレハブメーカーについて
メリット
デメリット
「プレハブ大手の工事だから安心」はアテになりません! 大手メーカーの工事体制は概ね、「監理は自社でするが、工事は協力(地元)工務店に任せている」(丸投げとも言う)というところがほとんどです。監理が十分行われていれば欠陥事例などあり得ないはずです。ところが、実態はそうではないと聞きます。常識では考えられない手抜き、ミスが発生している現場もあります。
竹内直一著書の「欠陥住宅」では、大和○ウス工業、ナショナ○住宅、ミサ○ホーム、積水○ウスの名前が上がっていますが、その他、大小のトラブルがプレハブメーカーにもあり、注意がいります。
工務店について
メリット
デメリット
大阪府松原市、豊○×株式会社は「建築・設計・施工」の看板を掲げて営業をしていますが、実際は建築許可番号はなく、モグリです。役所ヘ出す工事施工者は、下請けの名前を使い、工事は丸投げ状態です。モグリ業者ヘ発注してしまいますと、後で取り返しのつかないことになります。工務店の選定にも、注意が必要です。最近欠陥住宅の問題と共に、『住宅性能保証制度』の利用が増えています。
設計事務所について
メリット
デメリット
設計事務所の所員全てが、資格を有して設計業務をこなしている訳でなく、若い所員(無資格)の設計などで、トラブルを起こす場合があります。開設者に資格があり、全ての図面をチェックすればよい訳ですが、予算の関係上はぶいている場合があります。設計依頼をする前に、担当者の資格や経歴を確認して下さい。川又弘氏の著書「手抜き欠陥建築物語」には、欠陥の主たる原因は設計不備に基づくミスが概ね、48%以上とあります。本当かどうか、私には調べようがないので、異議のある人は本を読んで下さい。ただ、コンクリート、鉄骨、木造の納まりは違います。意匠経験者と施工経験者では、図面上の細部で多少納まりが、違ってくると思いますが、そのことで「欠陥か、欠陥でない」かは一言では、言えないのが現実だと思います。
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(地図) 神戸市西区伊川谷町有瀬1491番地の6
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村田 光雄
sanyokoubou@gmail.com
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