おいらんち
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オペラグラスを独占するオイラなかなか貸してもらえないオット
オイラの見たミュージカル・演劇の観劇記録、感想です。他人の劇評や世間の評判にはとらわれず、自分の感じたままを観劇直後にだらだらと綴ります。専門的なことはわかりません。また観劇前後にストーリーや出演者について詳しく調べたりすることはなくパンフレットもめったに買わないので、まれにおそろしく勘違いしていることもありますがお許しください。何故だか大多数の意見とけっこう違う場合が多いけど、こんな人もいるのだな、こんな見方、とらえ方もあるのだなと思っていただければ幸いです。初心者ゆえに判定は甘口傾向。
オイラ的判定基準
ブラボー! 良かったなぁ まあ、普通 ちと難しい たらり(冷汗)
2003年の観劇感想
判定
公演名
簡単あらすじ・感想
「イーストウィックの魔女たち」
2003.12.6
於:帝国劇場
出:一路真輝
  森公美子
  涼風真世
  陣内孝則
  大浦みずき
  笹本玲奈
  新納慎也
理想の男を求めるシングル3人女、そこへ謎の男デビル、ダリルが現れる。魔法のように3人ともが恋に落ち、不思議な力が宿る。やがてデビルの悪行に耐えかねた3人は魔法をつかいダリルを町から追い出す。というコメディ・ミュージカル。事前に映画を見ていたのだが、これが面白くなかったわけで、案の定の判定となる。けっこう子供連れもいたのだが、破廉恥(古!)なセリフの連続、帝劇なのにと思ったり。陣内さんって歌手だったりするらしいけど、かなりヘタだと思う。セリフもけっこうカミがちだったし。ミュージカルなんだから、もうちょっと歌唱力のある方をキャスティングしてほしかった。ストーリ的にはアレだったが、涼風真世さんの細身なのにとてもよく通る透き通った凛々しい歌声は好き、大浦みずきさんの抜群の存在感や歌はもちろん完璧なダンスには圧倒された。新たに素晴らしい方々を発見できただけ見てよかったとしよう。
「ハムレット」
2003.12.5
於:シアターコクーン
出:藤原竜也
  井上芳雄
  鈴木 杏
  高橋恵子
  西岡徳馬
  小栗 旬
父である王を毒殺され、母である王妃までもとられたハムレットが、父の亡霊に真実を知らされ、父を殺した現在の王(父の弟)で、母の新しい夫である叔父に対し復讐を決意するというのが大体のお話。'世界の蜷川'の演出、そして若手演技派藤原ハムレット、そして何より井上芳雄さん出演となれば期待度大のはずだが、何しろハムレットのストーリーを知らずシェイクスピアは苦手だな〜という先入観もある私ゆえにちょっと複雑な気持ちで観劇に臨む。藤原さんの早口セリフを聞き取れず、「あぁ、どうしよう」と思ったのは最初だけで、慣れてきたのかドンドン芝居にひき込まれあっという間の3時間半。藤原さんはなるほど確かに蜷川さんに見出されただけあり若いのに演技する姿は貫禄があるようにも見えた。それに比べると井上さんの演技はまだ彼には追いついていないのかな〜とファンにあるまじき感想。苦悩・苦悶する表情は見たくない、楽しく歌う姿が一番!というファンバカの気持ちもあり、ミュージカルの舞台での活躍を期待する。
「ハルディン・ホテル」
2003.11.21
於:本多劇場
出:NYLON100℃
  犬山イヌコ
  みのすけ
  三宅弘城
  大倉孝二
  新谷真弓
10年前のホテルオープンの日、宿泊者たちに「10年後の同じ日に無料で宿泊できる」カードを配る。10年前に偶然同じツアーに参加した人々が、数々の事情を背負い再びホテルに集う。「Don't trust over 30」でケラリーノ演出作品に興味を抱き、「西へゆく女」を楽しみにしていたら期待はずれだったため、今回の作品は警戒(?)して出かけた。ところが、面白かった!今初めて気付いたが、ケラ演出というよりもNYLON100℃が面白かったのだ!特に新谷真弓ちゃんがカワイイ。とても個性的な面々がより作品を楽しませてくれる。その場その場の一場面を必ず笑わせてくれる。でもあの最後のシーンはどうなんだろう?謎は明らかにしてくれないと〜。開演に遅れ20分見逃したことが悔やまれる。
「欲望という名の電車」
2003.11.19
於:青山円形劇場
出:篠井英介
  古田新太
  久世星佳
名家の出身だが家が没落し、落ちぶれた生活を送っていた女性。妹を頼ってニューオーリンズへやってきた彼女は妹の夫の友人と恋仲になるが、反感を持つ妹の夫は彼女の過去を調べ事実を皆に知らせる。恋人に振られた彼女は明らかに精神に異常をきたしてしまうという話。有名な作品らしいがストーリーは観劇するまで知らなかった。最近はストーリーを詰め込み過ぎの作品が多いなかで逆にこれはダラダラしているように感じた。最後のシーンはじわわんと涙が出ちゃったけど。さてストーリーはさておき、女形を初めて見たが肩幅や大きなハイヒールが気にならないぐらい、篠井さんは仕草や表情が女そのものだった。古田さんは、シリアスな部分とオチャラケな部分が極端で役の人物像がはっきりしない。それから久世さんがカワイイ、これがあのヴァルトシュテッテン男爵夫人ですか〜?と目を疑った。
「そして誰もいなくなった」
2003.11.5
於:シアターアプル
出:山口祐一郎
  匠ひびき
  今拓也
ミステリー作家アガサ・クリスティーの作品。孤島にある一軒の屋敷に招かれた面識のない8人の男女、そして屋敷の使用人夫婦の計10人が、童謡の歌詞のとおりに殺されていくという連続殺人事件。さて誰が犯人なのか・・・という話。サスペンスなのだが、意外と所々で笑いもあった。というか山口ファンが山口さんのセリフや動作に過剰に反応しているだけ(もちろんオイラも過剰反応!)。2幕のレクイエムの歌も、いつものミュージカルのように歌い上げておられてわざわざ見せ場を作ったような唐突さが気になる。殺人事件のもととなる童謡「10人の兵隊さんが〜♪」不気味な歌なのだけど、何故か耳に残ってしまい、帰路口ずさんだりして。結末は、犯人も動機もな〜るほどって感じだけど、噂によるとどうやら舞台の脚本と原作とでは結末が違うらしい。原作読んでみようかなぁ。そういえば峰岸徹さんは何故降板したのだろう?でも出演してたら犯人だとたぶん推測できちゃうね。
「十二夜」
2003.10.11
於:帝国劇場
出:大地真央
  愛華みれ
  本田美奈子
  鈴木綜馬
  岡幸二郎

ストーリーは、双子の兄妹が、船が難破し別れ別れになり、たどり着いた町で妹は男装しシザーリオと名乗り、公爵のもとで小姓として勤めることになった。公爵の恋している姫は、恋の使者シザーリオに恋してしまう。そしてシザーリオは公爵に恋をしているという三角関係。そんなところにシザーリオとそっくりの兄が現れ余計に大混乱するというコメディ・ミュージカル。鈴木綜馬さん、岡幸二郎さん、上条恒彦さんとお気に入りの人々は文句ない美声を聞かせてくれました。もっともっと見せ場があっても良かったなぁ。そして期待していなかった大地さんですが、今回はなかなか良いのでは?男装役で低い声でのセリフ・歌はとてもしっくりしていた。宝塚の男役だっただけあり、キリリとした風貌も素敵。だが、歌の上手な方ばかりの男性出演者に比べると 女性出演者の歌声は薄い感じがした。喜劇ということで、ギャクやダジャレが満載!笑ってしまったのもあるが、寒いのもあり。出番は少なかったけど、抜群の歌唱力で目立っていた越智則英さん(アントーニオ)と秋川雅史さん(レオナート)は今後も注目。「ダンス、ダンス、ダァーンス」が耳から離れない。

「市村正親30周年記念リサイタル オモチャ箱」
2003.10.9
於: シアターコクーン
出:市村正親
オットが大好きな市村さんのリサイタル。何をやるのか全くわからず行ったのだが、30年を豪速球のごとくふりかえる市村さん出演作の超ダイジェスト版だった。観劇暦はまだまだ浅い方なので当時の市村さんを知るはずがなくきっと劇団四季の頃からのベテランファンの方の10分の1も楽しめなかったかな。というかベテランファンはオイラ達よりも10倍楽しめたのだと思う。なんか悔しい。もっと以前から観劇の素晴らしさを知りたかったとつくづく思う。
「若き日のゴッホ」
2003.10.7
於:日生劇場
出:桃井かおり
  尾上菊之助
  京野ことみ
  小橋賢二
  池脇千鶴
ゴッホがまだ画家ではなく美術商会に勤めていた頃の、親子ほどに年の離れた下宿屋の女主人とのラブストーリー。女主人は夫が亡くなってから10年以上喪に服した生活を送ってきたのだがゴッホとの出会いで生き生きとする、がそれも束の間彼は何の連絡もせずに彼女の前から消えてしまう。それによりまた彼女は自分の殻に閉じこもり狂気のようになる。ゴッホは晩年自分の耳を切り落としたりして、結局狂い死んだと聞いているが、この作品では桃井かおり演じる狂気の方が怖かった。わかりやすいストーリーなのだが、とても眠くなってしまった。洋物(特にヨーロッパ)独特の言いまわしというか、とってつけたような訳したまんまのセリフって一生懸命聞き耳をたてないと理解できなくて、結局疲れるし眠いしという状況になってしまう。観劇後の疲労感大。

オリガト・プラスティコVol.2
「西へゆく女」
2003.9.16
於:本多劇場
出:広岡由里子
  渡辺いっけい

ストーリーがなんだかよくわからなかった。単純なオイラは結末が明らかでないとイヤ。オイラには難しかったということか。ケラリーノ・サンドロヴィッチさん演出とあったので笑える舞台なのかなと勘違いしてしまったようだ。所々のセリフのいいまわし等ちょっとだけギャグがあったけれど全体的にはイマイチ。お気に入りの渡辺いっけいさんは、やはり楽しい人だったのが唯一の救いだ。
「WEST SIDE STORY」
2003.9.9
於:Bunkamura オーチャードホール
出:ミラノ・スカラ座バージョン
外国のキャストの舞台を初めて観劇するということで、いつになく緊張しDVDで映画を見るなど予習するという徹底ぶりで観劇にのぞんだ。超有名な作品なのでストーリーも音楽も外国物なのにすんなりと受け入れられた。ダンスはとても迫力があり、日本人との体型の違いをまざまざと感じられた。なかでも黒人さんの体は別格だ。とてもしなやかでバネのような動き。ひとつ難点をあげればイタリア人の英語にちょっと違和感。Rの巻き舌が特に気になる。今度は本場ブロードウェイ・バージョンを見てみたい。
「シンデレラストーリー」
2003.8.20
於:青山劇場
出:大塚ちひろ
  井上芳雄
  デーモン小暮
ストーリーは有名な童話だが、なぜ魔法は12時できれてしまうのか等の疑問を解明してあるファミリーコメディミュージカルだ。子供も楽しめるだけあり、ちょっと昔のドリフのコントのような場面もあり(子供だけが大ウケ!?)、今までに見たことがないような舞台だった。目当ての井上さんと宮廷大臣役の橋本さとしさんとのアドリブのようなやり取りは面白かったが、全般的にコメディの部分が、ちょっとせわしないように思えた。歌については井上さんは文句なく素晴らしく、のびのある歌声にまた聞き惚れる。デーモンさんは、さすが、とても低く響く声で歌い上げておられました。でもデーモンさんて意外と背が低い。そしてオヤジ体型。シンデレラの父親役の時などは、まさにオヤジ。もう少し背が高かったらよかったのにねぇ。結果としての感想は、ちょっと消化不良かな?もっと井上さんを満喫したかったのが本音。
「レ・ミゼラブル」
2003.8.8
(2003.9.24 )
於:帝国劇場
出:山口祐一郎
  岡 幸二郎
  坂本真綾
  マルシア
ストーリーは有名だし、話すと長くなるので割愛。ただ最後はジンジンとくる涙物であることは確かである。とても有名な作品(原作ヴィクトル・ユーゴー)なので1度は見てみたいと思っていたもの、かつお気に入りの祐一郎様も拝見できるとあって楽しみにしていた。バルジャン役の祐一郎様は期待通りの歌声、聞いているこちらのお腹にズゥーンと響く低音はたまらん。ジャベール役の岡さんは初めてでしたが、歌がとてもお上手で驚き、背も高くて、でかいバルジャンと対等に渡り合っていた。オイラが知らなかっただけで、カーテンコールの時にかなりの声援があった。また注目の人が一人増えてしまった。
「李香蘭」
2003.7.17
於:四季劇場「秋」
出:野村玲子
  濱田めぐみ
いつもの歌や演技のほかに、第2次世界大戦前後の日本と中国の状況が歴史が苦手だったオイラにも大変わかりやすく、そして時代に翻弄された「李香蘭」こと「山口淑子」さんの半生が興味深く描かれたストーリーがとても良かった。歌といえば後半、ベテラン野村さんの声がかすれるようになり、聞いているこちらが高音になるたびに大丈夫かしらとハラハラしてしまった。劇団四季の舞台を見るのは今回で5回目、野村さん以外にも見たことあるぞぅと思える人々が出てきた。この中に未来の祐一郎様のような方がいるかもなんて思ったり。
「tick,tick...BOOM!」
2003.6.21
於:アートスフィア
出:山本耕史
  大浦龍宇一
  YU‐KI
3人芝居。ストーリーは簡単に言うと30歳目前にして夢を実現できず、あせりや不安を抱いていた青年のサクセスストーリー。 山本さんはドラマ「ひとつ屋根の下」で末っ子役をしていた方で、 あらあら、ずいぶん成長したのねーとおばさん風感想。3人の中では歌も芝居もピカイチだった。立派な舞台(ミュージカル)俳優に成長していた。ちょっとファンになりそうな予感もある。他の方々はというと、大浦さんは、芝居はいいけど歌がダメ。声が裏返ったり聞き取りづらかったりした。YU-KIさんは、歌はいいけど芝居がダメ。見事な無表情だった。一生懸命っていうのは伝わってきたけど。
「海の上のピアニスト」
2003.5.14
於:ルテアトル銀座
出:市村正親
  稲本 響
海の上で生まれ、海の上で終わりを迎えた一人のピアニストの生涯を親友のトランペッターが語るという一人芝居。市村さんファンのオットのリクエストで見にいく。市村さんを初めて拝見したのが「You are the top」だったせいか、シリアスな役はなんだかムズムズ、何か笑わしてくれるのではないかと妙な期待感があったが、今回はとても静かな演技が多かった。あとは階段の上り下りが多くて足が疲れそうだなーとか。ピアノの演奏だけの場面も多く失礼ながら睡魔が襲ってきた。要するに、ひとり芝居は難しいんだな、イッセー尾形は面白いらしいけど。
「Don't trust over 30」
2003.5.31
於:青山劇場
出:ユースケ・サンタマリア
  奥菜 恵
婚約者の彼女がふとしたことから過去にタイムスリップしてしまい、彼女を探しに自らも過去へ行ってしまう青年の話。ケラリーノさん演出作品は初めてだったので、とても楽しみにしていた。ストーリーやお芝居はギャグが満載で、とても面白く笑ってしまう場面が多かった。が、ミュージカルと銘打ってあったが、歌はイマイチ。一人だけ際立って上手な方(秋山菜津子さん)がいらしたが、その他は?。ケラリーノさん初めてのミュージカルらしいが、お芝居だけにしておけば良かったのに、もしくはもうちょっと歌える人を選ぶとか特訓させるとかすればなんて思ったり。ユースケさんは主役のちょっと小心な情けな系の青年役にピッタリだったから歌をもう少し頑張って欲しかった。なんだかんだと文句を言ったものの、またケラさん演出の舞台に行こうと思わせるものだった。
ドン ボスコ チャリティコンサート
「テノールな男たち」
2003.5.12
於:東京オペラシティ
出:東儀秀樹
  鈴木綜馬
  井上芳雄
井上さん見たさに行ったものの席がかなり後ろで肉眼でははっきりとお顔を拝見できず残念。歌う井上さんはとても嬉しそうで、伸びやかな素敵な声を堪能することができた。またファンタスティックスの曲も披露され当時の興奮を再び味わう。鈴木さんは初めて拝見したのですが同じく歌うのがとても楽しい嬉しいという感じ。東儀さんの奏でる雅楽は、さすがにうっとりと聞き入ってしまったが、その他のギターやピアノの弾き語りは必要なかったかも。
「風と共に去りぬ」
2003.5.9
於:帝国劇場
出:大地真央
  今井清隆
  杜けあき
ストーリーは映画と若干違う設定があるものの気にならない程度のもので他はほぼ忠実に再現。スカーレットの衣装はどれも見事でお色直し(?)があるたびオペラグラスでチェック!セットもお金がかかっていると感じさせるものばかり。でも、でもでも大地真央さんは期待外れだった。今までも、たぶんこれからもミュージカルで女性の主役といえば…、というような存在だったのでかなりの期待があったのですが、歌も演技も普通。他の方々、メラニー役の杜けあきさん、マミー役、ベル役の方々の歌の方がよっぽど上手でもっと見せ場があれば良かった。レッド・バトラーって、もっとスラッとしてて、引き締まってて、ニヒルなかっこいい奴なんだけどなー。
「黄昏」
2003.5.5
於:ルテアトル銀座
出:杉浦直樹
  八千草薫
  浅野温子
老いを意識した老夫婦とその娘との関係についてのお話。客席のおじいさまが声を大にして言っていたように八千草薫の若さにびっくり。肌がツヤツヤ。動きもキビキビ。浅野温子の細さにびっくり。ウエスト細ー。お尻小さー。足長ー。浅野温子さんは最近テレビで拝見しませんでしたが、かつてのトレンディドラマ全盛期の頃よりキレイになっていたような・・・。演技はあのまま、ちょっとコメディっぽい場面がお得意そう。でもリアル涙を流す濡れ場(?)も見事に演じておられた。
「サラ」
2003.4.24
於:パルコ劇場
出:麻実れい
年老いた女優が、世間から忘れ去られることや死への恐怖を感じ心乱れていくという話。麻実さんも金田さんも素晴らしい演技。だが内容がオイラにはまだ早すぎたようだ。20年後にもう1度見たい作品ではある。
「クレイジー・フォー・ユー」
2003.4.19
於:四季劇場「秋」
出:荒井 務
  濱田めぐみ
主役の二人の外見が初見では気に入らなかったのだが、迫力満点のダンスやストーリーに引き込まれていくうち、不思議と気にならなくなり、素敵!と思えるまでになった。ただ、ザングラーに扮したボビーがあまりにも貧相なのは気になったまま。痩せすぎなのよね、ボビーが特に。ザングラーが、がっしりどっしりした体型だから余計に際立ったのかもしれない。華やかな衣装でのダンスは、ミュージカルというよりショーを見に来たという感じ。
「オケピ!」
2003.3.21
於:青山劇場
出:白井晃
  天海祐希
  戸田恵子
  布施 明
念願の三谷幸喜作・演出の舞台を壁際ながら前から2列目で見ることができた。休憩をはさんで3時間半の長舞台だが、期待通りの面白さで全然長さが苦痛にはならなかった。全体的にセリフが早口で、ちとトロめのオイラは慣れるのに時間がかかる。オイラの中で一番のお気に入りは布施明の見せ場、笑いがメインのこの舞台では唯一涙がほろりとする、とてもせつないシーン。布施明の歌もとても素晴らしいものでした。なぜもっとミュージカルに出演しないのかしら。そして戸田さんは相変わらず笑いのとり方が上手であった。
「ペリクリーズ」
2003.3.8
於:彩の国さいたま芸術劇場
出:内野聖陽
  田中裕子
  市村正親
蜷川作品の舞台なので、また難しいのではと警戒していたのだが、とても面白かった。舞台を見て涙が出たのはもしかしてこれが初めてかもしれない。過酷な運命を辿るペリクリーズ王が数々の苦難を乗り越え最後には幸せになるという話。ペリクリーズを演じた内野聖陽さんは、話題どおり素敵な方で声も気に入った。今後も注目せねばと心に誓う。そして市村さんは何の役をやらせても上手な方だと感心、感心。
「ザ・コンボイ・ショウvol.22」
2003.3.7
於:日生劇場
出:PENGUINZA
公演名どおりまさにショウ!歌、ダンス、タップ、芝居などあらゆるエンターテインメントショウだった。じつはどんな公演なのかまるで知らず下調べもしていたかったので、公演途中まで唯一の男性出演者が有名な今村ねずみさんだと気付かなかった…。演技もダンスも上手で面白くて芸達者な人だなー、何ていう人かしらなんて思っていた。不覚。全体的な感想は、はっきりいうと芝居に関してはあんまり・・・。ダンスは迫力がある。内容よりも女性出演者が皆とてもこの仕事が好きなのだなと思わせる一生懸命さを感じた。次回vol.23を見るかといったら、たぶん見ないかな。
亜門版
「ファンタスティックス」
2003.2.10
於:世田谷パブリックシアター
出:井上芳雄
  高塚恵理子
  山路和弘
初めて同じ公演を2回見る。井上くん見たさというのは否定できないが、2回目はステージベンチということもあり舞台を事細かに見れ、1回目では気付かない役者さんの細かい演技に感心。エル・ガヨ登場のシーンではマントが降りてこないというハプニングもあり、またそれを見事にカバー、フォローをする役者さんたちを観て、演技だけでなく素晴らしいチームワークにも感動する。ストーリー的にはエル・ガヨのインパクトが少し弱いような気もするが、全体的に爽やかな青春ラブストーリーとなっているのは、細かな驚きの演出も含めてこれが亜門版なのだなと納得する。
「ジキル&ハイド」
2003.1.28
於:日生劇場
出:鹿賀丈史
  マルシア
  知念里奈
なんと前から3列目、オペラグラスなしでもバッチリ見える。スピーカーが左側にあるのだが、舞台からも本人の生声が聞こえ、かなりお得な気分。鹿賀丈史さんはもちろんだが、マルシアが素晴らしい。噂通りに堂々とした歌いっぷり、歌にはシビレた。が、セリフがねー、やはり外人なまりが隠せないらしい。歌が素晴らしいから許されるのか、いやそれだけにセリフがダメなのが目立つのか。あと知念里奈がかなりの健闘、マルシアとの歌い比べ(?)の場面では、なかなか負けていない、いややはりマルシアの方が勝っているのは明白なのだが、なかなかのもの。最後の場面では、リアル涙まで流しての熱演。
「桜の園」
2003.1.25
於:シアターコクーン
出:麻実れい
  香川照之
  牧瀬里穂
蜷川幸雄のチェーホフといえば、かなりの期待作になるはずなのだが私にはなんだか難しそうーというのが見る前の感想。「検察側の証人」を見てから麻美れいが気に入ってしまったオットに付き合って見にいく。前半はロシア人の名前になじめず誰がどれだかわからなかったが、後半だんだん盛り上がっていき、ちょっとだけのめりこめた。しかし、やはり私好みの舞台でないことは確かだった。牧瀬里穂が近くを通ったのだが、顔が小さくてやはりキレイねー。昔子役で活躍されていた西尾まりさんが上手。最近は舞台で活躍されているようだ。

「さぶ」
2003.1.7
於:新橋演舞場
出:市川染五郎
  萩原聖人

原作:山本周五郎の名作ということだが、実際に本を読んだこともなくどのような物語か全然わからなかったが、面白かった。ストーリーを知らない方が、より楽しめるのでは。市川染五郎の声が少し聞きづらいのが難点といえば難点だったが後半はそれほど気にならなかった。江守徹さんは別格といっていいほど上手。普段バラエティでしか拝見したことがなく偉そうな人だと思っていたが、本当に演技に関しては偉い人だなと感心する。そして客層は今までで一番高いと思う。そのせいか幕が上がってもザワザワ音がなかなか止まず、せきやたん、鼻をかむ音がしばらく続く。休憩をはさむ度にそれはまた繰り返される。それだけが残念。


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