おいらんち
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オペラグラスを独占するオイラなかなか貸してもらえないオット
オイラの見たミュージカル・演劇の観劇記録、感想です。他人の劇評や世間の評判にはとらわれず、自分の感じたままを観劇直後にだらだらと綴ります。専門的なことはわかりません。また観劇前後にストーリーや出演者について詳しく調べたりすることはなくパンフレットもめったに買わないので、まれにおそろしく勘違いしていることもあります。何故だか大多数の意見とけっこう違う場合が多いけど、こんな人もいるのだな、こんな見方、とらえ方もあるのだなと思っていただければ幸いです。最初の頃は初心者ゆえに判定は甘口傾向だったが最近は少し辛口風。
オイラ的判定基準
ブラボー! 良かったなぁ まあ、普通 ちと難しい たらり(冷汗)
2004年の観劇感想
判定
公演名
簡単あらすじ・感想
「SHIROH」
2004.12.14
於:帝国劇場
出:中川晃教、上川隆也、
  高橋由美子、杏子、
  吉野圭吾、泉見洋平、
  秋山菜津子、江守徹、
  池田成志、橋本じゅん
かつて「奇跡の子」と呼ばれた島原のキリシタン益田四郎時貞、歌で人の心を操ることができる天草のシロー、二人のSHIROHは互いの手を取り、島原・天草の反乱軍を先導、陰謀渦巻く聖戦のゆく先は…。アレ?前回よりなんだか良いぞ!が素直な感想。中川さんの歌は文句ないが、ちょっと高音域の歌ばかりでキンキン感じることも。そして高橋さんの歌も文句なく、低音域の歌が彼女のキーにバッチリ合っているという感じ。そして肝心の上川さんのお歌はどうなのかしらと誰もが思うだろうが、これがわりとイケル。低音の地声を活かした心地よい歌声。勝手ながら大丈夫かしらとドキドキハラハラしながら見る心境は、初めて内野トートを観劇した時の気持ちと似ているかも(笑)。杏子さんのハスキー声はミュージカル向きではないね。江守さん歌頑張れ!
「SHIROH」
2004.12.10
於:帝国劇場
出:中川晃教、上川隆也、
  高橋由美子、杏子、
  吉野圭吾、泉見洋平、
  秋山菜津子、江守徹、
  池田成志、橋本じゅん

かつて「奇跡の子」と呼ばれた島原のキリシタン益田四郎時貞、歌で人の心を操ることができる天草のシロー、二人のSHIROHは互いの手を取り、島原・天草の反乱軍を先導、陰謀渦巻く聖戦のゆく先は…。新感線には詳しくないが舞台も客層も新感線側とそうではない側にハッキリと分かれていた気がする。シリアスシーンとお笑いシーン、演じるキャストもハッキリと分かれていた。そんな中でも何人か融合する方数名。お笑いシーンの中で、新感線側ではないはずの重ちゃんを演じる吉野圭吾さんのハジケっぷりには目を疑う。ハジケているんだけどダンスも歌もキレイなところがやはりミュージカル俳優か。また秋山菜津子さんは以前から感じていたが笑いも歌も上手でとても器用な方だと思う。その他キャストについては次回の観劇感想で。

「ミス・サイゴン」
2004.11.23
於:帝国劇場
出:市村正親、松たか子、
  石井一孝、今井清隆、
  ANZA、戸井勝海、
  高島みほ
エンジニアの店で米兵クリスとベトナム少女キムが出会い恋に落ちるが、サイゴン陥落の混乱の中、キムに子供が宿っていることを知らずにクリスは帰国。その後キムは彼を信じて待ちつづけるが・・・。さすが大千秋楽ということだけあり、年輩…いやベテランキャストで揃えていた。そして3回目の観劇だったわけだが、これが一番良かった!17歳役の松さんはどうかな?とも思っていたが、案外すんなりと受け入れられたし、年を経て歌も演技もどんどん芸達者になっている。石井クリスの声が本調子でないのは残念だったが、万全だったならば一番クリス役に似合っているのではないかと井上ファンにあるまじきことを思ったり。今井さん戸井さんはとても安定していて安心して見ていられた。そういえば今井さん、カーテンコールの挨拶で「ジョンとクリスの関係が親子に見られるのでは…」と気にしておられたのには笑えた。そして市村さん、エンジニアが年齢不詳という設定ならば文句ありません(笑)!
「ミス・サイゴン」
2004.11.22
於:帝国劇場
出:橋本さとし、笹本玲奈
  坂元健児、今井清隆、
  ANZA、戸井勝海、
  平澤由美
エンジニアの店で米兵クリスとベトナム少女キムが出会い恋に落ちるが、サイゴン陥落の混乱の中、キムに子供が宿っていることを知らずにクリスは帰国。その後キムは彼を信じて待ちつづけるが・・・。橋本さんのエンジニアは見事なほど胡散臭くてかなり好きかも。前回のジョン役の坂元さんは、バズーカな歌声で本領発揮という感じだったが、今回のクリスではこんな甘い歌声も出せるのだなと新たな魅力を発見。今井さんのジョン…やはり見た目に無理があるんじゃ…。妊婦となった今、子を思う親の気持ちが前回よりも痛いほどわかり、とっても切な〜くなってしまった。
「オペラ座の怪人 byケン・ヒル」
2004.11.18
於:東京厚生年金会館大ホール
出:ピーター・ストレイカー
オペラ座に住む謎の怪人ファントムと、無名のコーラスガール、クリスティーン。ふたりの関係を軸に嫉妬や愛、悲しみなど、人間の持つさまざまな感情が交錯する。クラシック・ミュージカルらしいが、何故だか音楽が耳に残らなかったのは私がまだまだ甘ちゃんだからだろうか。それがケン・ヒル版なんだろうか?何せ「オペラ座の怪人」は今回が初見だからロイド・ウェイバー版との違いがわからないけど、とにかく好きなタイプではなかった。たしかに怪人は醜い顔の設定だけれども、もうちょっとスマートで、もうちょっと背が高くて、髪型もなんだかアレだし…とにかくもうちょっとカッコイイ人が良かったな〜って個人的には思う。でもピーターさんて有名な方らしいですね。
「エリザベート」
2004.8.27
於:中日劇場
出:一路真輝、山口祐一郎
  石川禅、浦井健治
死を司る闇の帝王トートに魅入られたエリザベートの数奇な運命。記念すべき初遠征!中日劇場は噂通り狭いようでキャストがキツキツで踊ってたり、セットも微妙に違ってる?ゴンドラはアクリル板がテカっていて、なんだか安っぽかったなぁ〜。でも客席は傾斜がきいていて17列でも舞台と近くてびっくり!良い劇場だ。祐一郎サマのお歌は、休演日明けだったせいか今までで一番の冴えまくりでシビレまくり。音響もいいのかしら。今回初めて浦井ルドルフを拝見したが井上くんの後継者らしい線の細い王子様でお似合い。歌はパクさんの方が好きかな。そうそうラストの演出が変わっていたが、こちらの方が断然良い!死の接吻をしてから再び歌いだすより、こっちの方が自然だよね。
「ミス・サイゴン」
2004.8.20
於:帝国劇場
出:別所哲也、知念里奈
  井上芳雄、坂元健児
  石川ちひろ、泉見洋平
  杵鞭麻衣
エンジニアの店で米兵クリスとベトナム少女キムが出会い恋に落ちるが、サイゴン陥落の混乱の中、キムに子供が宿っていることを知らずにクリスは帰国。その後キムは彼を信じて待ちつづけるが・・・。エンジニアは、アクが強くて胡散臭い奴というイメージなのだが、なんだか印象が薄かったのはクリーンなイメージが強い別所さんだからなのだろうか。イマイチはじけきっていないというか、そんな感じ。知念ちゃんの歌はなかなか安定していてイイ感じで、子を思う母の気持ちを歌う場面ではホロリときてしまった。井上さんは苦悩する表情が素敵。坂健さんの歌はすっばらしい!必ず惹き込まれてしまう独壇場ブイドイは必聴。石川さんは井上くんと並ぶと絶対姉さん女房(笑)。ストーリーは、正直最後の場面はやっぱり好きじゃないな〜。期待しすぎたかな。
LIVE ACT 「himself」
2004.8.17
於:アートスフィア
出:中川晃教、吉野圭吾
  新納慎也、瑳川哲朗
「ハムレット」を盛り沢山のダンスと歌で表現するというまさに「LIVE ACT」。何が凄いって劇中の曲全部が中川さんの楽曲だということ。耳に残る曲ばかりでつい口ずさみたくなる。実をいうと「キャンディード」では彼の魅力がいまいちわからなかったのだが、今回「な〜るほど、曲も声も良い。」と実感できた。もうちっと背が高ければ舞台映えするのにね。ダンスでは、吉野さんの上半身、新納さんのお尻に釘付けになったし、特別カーテンコールではスタンディングでノリノリ!コンサートみたいだった。
文学座「モンテ・クリスト伯」
2004.7.27
於:アートスフィア
出:内野聖陽、塩田朋子
  三木敏彦、関輝雄
エドモン・ダンテスは、最愛の人と婚約して幸福の絶頂にあったが突然、無実の罪で投獄される。14年後、脱獄に成功したダンテスは壮絶な復讐を開始する。ペリグリース以来の内野さん出演のストレートプレイを念願叶っての観劇。トート閣下とはまるで違うけれど、さすがの存在感で圧倒される。個人的には復讐劇の2幕での伯爵の演技が好き。内に秘めた思いや葛藤が見え隠れする細かい演技はお見事。壮絶な復讐を誓ったものの、かつて愛した人から懇願され苦悩しながらも意志を変える場面には何故だかジーンとしてしまった。1幕の能天気で純朴な若者ぶりもなかなか良いのだけど、ファン心理としては婚約者とのイチャツキぶりがイヤだったのかもね。
「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー〜パパと呼ばないで!〜」
2004.7.21
於:ルテアトル銀座
出:上川隆也、羽田美智子
  近江谷太朗、濱田マリ

エリート街道を歩む医師デヴィッッドは、18年前の不倫相手に二人の間にできた18歳になる息子の存在を告げられる。その息子や妻、上司に事実を知られぬよう大慌てでウソにウソを重ね、周りを巻き込んでの大騒動。いやはや面白かった。たまにありがちなオバカなパロディや下ネタ、身内ウケのネタもなく、健全な(?)喜劇を堪能、久しぶりに思いきり笑えた。上川さんがコメディ?と思いがちなのだが、これがとても上手で同僚医師役の近江谷さんとの掛け合いがもう絶妙!上川さんのコスプレも必見で大爆笑!笑いのとり方が、ちょっと三谷幸喜さんの作品を彷彿させた。

「暗い日曜日」
2004.6.20
於:ルテアトル銀座
出:近藤正臣、吉野圭吾、
  星奈優里、増沢望
美しい旋律の曲「暗い日曜日」は、曲を聴きながら自殺する者が続出するというもの。曲の背負った宿命に導かれるように、4人の男女の運命は翻弄されていく。ナチスのユダヤ人迫害等を絡めつつ、一人の女を愛した3人の男の生き様を描く。題名の通り全体的に暗い感じなのだが、メイン出演者4人がなかなか良くて、違う作品で見ることができたなら、もっと好印象だったかもしれない。増沢望さんは注目株かも?!
「DIVA2004」
2004.6.18
於:オーチャードホール
出:一路真輝、井上芳雄
  ウーヴェ・クレーガー
ミュージカルの楽しさを皆に知ってもらうショー。予想外に井上君が盛り沢山ですごく良かった。ソロコンの時は緊張がこちらにもビシバシ伝わってきていたが、今回は気負いがないせいか、歌もトークも伸び伸〜びとされて余裕も感じられた。自分が井上君目当てだから感じるのかもしれないのだけど、ウーヴェさんと井上君の「闇が広がる」の時のブラボー+拍手が一番盛大だったのはよいのかしら。この曲が始まると「待ちかねたぞ」という雰囲気が周囲に満ち満ちていたし。他にも井上君出演作品の曲がふんだんに盛りこまれていてもう大感激、これは井上くんメインのコンサートですか?ウーヴェさんはセクスィなロック系。ということは、内野トートの方がオリジナルに近いのかな〜。
「オイディプス王」
2004.6.1
於:シアターコクーン
出:野村萬斎、麻実れい、
  吉田鋼太郎、壤 晴彦
「父を殺し、母を娶るであろう」という予言の実現を避けるために、コリントスの王子オイディプスは放浪の旅に出た。「子に殺され、妻を娶られる」という予言の実現を避けるために、テーバイの王は、子を殺害するよう指示した。実はこの二人は・・・。なんとも痛ましい運命のもとに生まれたオイディプス。結局予言をくつがえすことは出来ないのである、あぁ悲劇。蜷川さん演出の舞台は苦手だといいながらも、もう4,5作品目。役者さん達は芸達者な方々ばかりで文句はないし、立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。いつもは思いのほか良かったとの感想を持つのだが、今回は普通。大勢でセリフをしゃべるところは、もうちょっと揃っているといいのにね〜。
「エリザベート」
2004.5.29
於:帝国劇場
出:一路真輝、山口祐一郎
  石川禅、パク・トンハ
死を司る闇の帝王トートに魅入られたエリザベートの数奇な運命。祐一郎サマのお歌は相変わらずの冴えまくりでシビレまくり。あっ昨日と同じになっちゃった、語彙力なし。そういえば羽根ペンはささらなくて、その瞬間、客席全体が「あら残念」みたいな空気になったのは気のせい?今日は石川禅さん、パク・トンハさん、子ルド君が千秋楽ということでご挨拶あり。パクさん意外と日本語上手!結局ルドルフはパクさんしか見ることができなかったけど、私かなり気に入ってしまいましたわ。汗かきだって気にしないわ。そして子ルド君の挨拶が「僕は猫をたくさん殺してしまいました!」だって、場内大爆笑!東京My楽でしたが、次は8月の名古屋へ行っちゃうぞぉ!エイエイオー!
「エリザベート」
2004.5.28
於:帝国劇場
出:一路真輝、山口祐一郎
  鈴木綜馬、パク・トンハ
死を司る闇の帝王トートに魅入られたエリザベートの数奇な運命。祐一郎サマのお歌は相変わらずの冴えまくりでシビレまくり。「最後のダンス」と「闇が広がる」では拍手がなかなか鳴りやまない。2階席後方のB席は初めてだったけれど座席がちと狭いのね。そして遠〜いのぅ、ほとんどオペラグラスを使いっぱなしだね、こりゃ。でもでも、この空間にいられるだけで幸せなの。とっても楽しめて、大満喫!あっという間の3時間だ!そして明日も見に行ってしまう私をもはや誰にも止められないのだ!

「エリザベート」
2004.5.19
於:帝国劇場
出:一路真輝、内野聖陽、
  鈴木綜馬、パク・トンハ

死を司る闇の帝王トートに魅入られたエリザベートの数奇な運命。まず内野さんのお歌はどんなかな〜とビクビクものでしたが、全然問題無し(祐一郎サマに比べたらそりゃ劣るけれども)。ちょっとエコーがきつめで、西城秀樹風と思ったのは私だけ?祐一郎サマとは全然違うトートだ。今回は前から3列目での観劇だったので、内野さんの表情や滑らかな指先までの演技を凝視できた。そして噂通りセクシー♪一路さんはとても美しいし、綜馬さんの歌声は泣けるし、パクさんの声もけっこう好み(今日は調子が悪かったけど)だし…。もしかしてけっこうエリザベートにハマっているかも。CD聞きまくり。
「井上芳雄コンサート
〜A NEW LIFE〜」
2004.5.14&15
於:天王洲アートスフィア
出:井上芳雄
第一部は井上さんがミュージカルに出会うきっかけから、今に至るまでの心境を数々のミュージカル曲にあわせ歌い踊る。第二部はこれからの自分ということで懐かしのジャパニーズポップスからクラッシック、ミュージカルナンバーと盛りだくさん。どれも本当に良かったのですが、一部では大好きな「MOZART!」のナンバー(「星から降る金」「僕こそ音楽」)、二部では聞き惚れたクラッシックの「セレナーデ」、語るような歌声に情景を思い浮かべウットリしてしまった「ニーナ」、ニコニコ&ノリノリで歌う「Uptown Girl」が特にお気に入り。そしてなんといっても「奥様お手をどうぞ」!客席に下りてきた井上さんが歌いながらお客様にお花をくれるのですが、なんと、なんと!私にニッコリしてお花を手渡してくれたのだ!もう悩殺、メロメロ♪しばらく良い意味で立ち直れそうにありません。こんな気持ちは思春期以来かも。

「キャンディード」
2004.5.10
於:東京国際フォーラムC
出:中川晃教、鵜木絵里、
  岡幸二郎、新納慎也、
  坂元健児

「すべての起こりうる事は、最善の世界のためにある」という楽天主義のもと数々の冒険を経験した結果、キャンディードが悟ったこととは。数々の冒険は喜劇で描かれているものの、最後には「人間のあるべき姿」を伝えるというちょっと宗教がかった話だ。なにしろ音楽が難かしい、それに伴ってオーケストラの数も今までにないぐらい。覚えたメロディといえば「うふぉ、ふぉっ、ふぉ〜」っていう鵜木さんのお着替えの場面ぐらいだったな〜、スゴイ声で圧倒された。お目当ての岡サマはなんだかコスプレだし、坂元さんは出番が少ないし、新納さんはかわいいんだけど、ちょっと中村獅童みたいだったし…判定は大いに悩んでちょっと甘めにした。
「エリザベート」
2004.4.15
於:帝国劇場
出:一路真輝、山口祐一郎
  石川禅、パク・トンハ
死を司る闇の帝王トートに魅入られたエリザベートの数奇な運命。久々に祐一郎サマのバズーカな歌声を堪能できたのがなにより良かった。特に「最後のダンス」、パクさんとの「闇が広がる」。石川禅さんの「夜のボート」も切なくて良い。不評の電光掲示板も噂で聞いて身構えていたせいか度肝を抜かれるほどでもなかった。でも必要ないことは確かだなぁ、その分チケ代を安くするとかしてほしい(笑)。そうそう、高島兄さんが芸達者な感じで凄く良かったんですけど?!そして今回一番残念だったことは、2階席(A列)だったのにオペラグラスを忘れた自分!パクさんが格好良く見えたよ(毒)!
「屋根の上のヴァイオリン弾き」
2004.4.13
於:東京芸術劇場
出:市村正親、夏木マリ

帝政ロシア時代のユダヤ人・テヴィエ一家に起こる出来事について。父親が娘の幸せにつながることならばと、ユダヤの「しきたり」よりも娘の意思を尊重し愛する者同士の結婚を承諾するところ、こういう展開はありがちだけど感動してしまう。市村テヴィエは、市村節が前面に出ていて良かったと思う(といっても森繁版や西田版は未見だけど)。驚いたのは、モーテル役の人なかなか良いな〜と思っていたら、なんと「レミゼ」テナルディエ役の駒田一さんだった!とても良い意味で全くの別人だった!残念なのは、音楽が地味、あまり耳に残る曲がなかったのは物語のせいだろうか。

ワルプルギスの音楽劇
「FAUST《ファウスト》」
*アフタートーク有り
2004.3.11
於:世田谷パブリックシアター
出:筒井道隆、石井一孝

石井さんは、さすがバルジャンをやるだけあり素晴らしい美声をきかせてくれた。石井さんを拝見するのは初めてだな〜なんて思っていたら過去に「風と共に去りぬ」でアシュレー役で出演されたものを見ていた。その頃の自分の無知さ加減に悔しいやら恥ずかしいやら。ルックスも化粧のせいかなんだか反町隆史のようでワイルドな悪魔の役にピッタリ。筒井クンは歌えるのかしらと人知れず心配していたのだが、ほとんど歌ってないし(笑)。何が一番面白かったっていえば、アフタートークでの最後の質問者である熱狂的筒井クンファンのジコチュー発言に会場が大いに沸いたのである。あっ全然あらすじ・感想じゃないことばかりだ。とにかくアフタートークは人柄を察することができ楽しかった。

ミュージカル座「ひめゆり」
2004.2.16
於:東京芸術劇場
出:本田美奈子
  岡幸二郎
第二次世界大戦中の沖縄ひめゆり学徒隊のお話。よくある戦争時の悲惨な状況のお話で暗く終わるのかと思いきや、どんな状況でも希望や夢を持って生き抜く女性を描いていて気持ち良く終幕を迎えた。お目当ての岡さんの歌はもちろん素晴らしかったが、ミュージカル座というだけあり出演者全員の歌のレベルが均一に高かった。だが衣装のせいもあるのだろうが、学生さんが皆同じに見えてしまった。ちょっと出演者が多すぎるんじゃなかろうか、それでも何故だか本田 さんだけ分かるのはオーラの違い(?)。
劇団☆新感線2003年ゆく年くる年チャンピオン祭り
「レッツゴー!忍法帖」
2004.2.14
於:サンシャイン劇場
出:古田新太、阿部サダヲ

ドタバタ忍法活劇。古田さんはもちろん最近気になる阿部サダヲさんも出演と知ったのはチケット発売後であったのだが、どうしても行きたくなりオークションで入手。初めての劇団☆新感線、何も知らなかったので「へぇ歌も歌うんだ〜」音楽もガンガンのロック調と新鮮な驚きがある。阿部さんはとにかく面白い、他にも池田さんとか。そこまでやるのねと思ってしまった高田聖子さんも気に入ってしまった。とても楽しくて面白かったが、周りの熱烈新感線ファンの方々(たぶん)がいちいち過剰反応気味に騒ぐのが気になった。笑うのはいいけど、しゃべるな!

「ユーリンタウン」
2004.2.10
於:日生劇場
出:別所哲也
  マルシア
  南原清隆
  鈴木蘭々
渇水対策のため私的なトイレの利用が禁止され公衆トイレは有料になる。トイレ以外で用を足すことは重大な犯罪とされ厳しく取り締まられていた。「いつでもどこでも用を足す権利」を主張し、青年ボビーと人々が町の実力者と闘うため立ち上がる。ストーリーだけ見るとコメディのように思うのだが、最後には現在地球の抱える問題についての問題提起があり、笑っておしまいというお話ではなかった。最前列のど真ん中の席だったので1m以内の至近距離で役者さんが熱唱する場面もあり柄にもなくドキドキしちゃった。特に期待の別所さんとは絶対に目が合った!!目が合いつつ歌われちゃあ惚れちゃうかも(?)。他には鈴木蘭々さんが健闘、マルシアの熱唱場面がもうちょっとあると良かったかも。ナンチャンはコメディ部分で本領発揮。
「おはつ」
2004.1.27
於:新橋演舞場
出:松たか子
  佐々木蔵之介
  渡辺いっけい
幕末、お初という女郎は胸を病み先が短いことを悟っていた。そんな彼女の望みは、この命が尽きる前に狂おしいほどの恋をし、幼い頃から憧れていた「曽根崎心中」のお初、徳兵衛のように心中すること。別にヘタだとか気に入らないところなどは、特にないのだがあまり心に響かなかった。2階席だったから役者さんの熱気があまり伝わってこなかったのだろうか。千秋楽だというのにカーテンコールも意外とあっさりしていた。しかし休憩2回を含め3時間40分は長い。休憩1回で3時間20分ではだめなのだろうか。

「タイタス・アンドロニカス」
2004.1.22
於:さいたま芸術劇場
出:吉田鋼太郎
  麻実れい
  萩原流行
  岡本健一

ローマの将軍タイタスはゴート族女王の長男を生贄として殺す。その後ローマ皇帝の后となった女王はタイタス一族への復讐を誓う。タイタスの息子たちを無実の罪で殺し、娘は陵辱され腕と舌を切り落とされる。真実を知ったタイタスは復讐の鬼と化す。シェイクスピア劇の中での残酷で凄惨な悲劇ときき、あまり期待をしていなかったのに、これが思いのほか良かった。ストーリーは復讐が復讐を生むというなんとも目をそむけたくなるようなものだったのだが、それを演じる役者はもちろん、舞台セットや衣装等を含めて正統派演劇を見たような気がする。ただグレート義太夫がからむお笑いの部分は、唐突のようで全体からは浮いてみえた。

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