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官職:職〔しき〕:

中宮職

(最終更新日:97.07.11

 − 目次 −




 

中宮職〔ちゅうぐうしき〕


後宮に関する事務等を担当する役所です。

和名は『なかのみやのつかさ』、略して『みやつかさ』、他に『宮司〔ぐうじ〕』、また文章などで単に『職〔しき〕』と言っているときには、この中宮職を指しています。

(※ 中宮に限らず、太皇太后、皇太后、皇后など複数の后がある時期には、それぞれに専属の職〔しき〕を置いていますが、職員構成などの違いは特になかったようです。)


 

● 管轄


  左弁官局 → 中務省 → [中宮職](太皇太后宮職〔たいこうたいごうぐうしき〕)
                    (皇太后宮職〔こうたいごうぐうしき〕)
                    (皇后宮職〔こうごうぐうしき〕

 

● 中宮職職員構成


  大夫(1名)→ 亮(1名)→ 大進(1名)→ 大属(1名)→ 史生→ 職掌〔しきしょう〕→ 使部
  権大夫(1名) 権亮(1名) 少進(2名)  少属(2名)  女孺〔にょじゅ〕
                 権少進(1名)
                                 侍長〔さむらいのおさ〕→ 侍

 (※ 『使部〔しぶ〕』は『下部〔しもべ〕』『仕丁〔しちょう〕』とも)

 

● 中宮職四部官(四等官・四分官)


 ・ カミ

『大夫〔だいぶ〕

従四位下

(※[だいふ/たいふ/たゆう]とは読みません。「位階」参照)

『権大夫〔ごんのだいぶ〕


 ・ スケ

『亮〔すけ〕

従五位下

『権亮〔ごんのすけ〕


 ・ ジョウ

『大進〔たいじょう〕

従六位上

『少進〔しょうじょう〕

従六位下


 ・ サカン

『大属〔だいさかん〕

正八位下

『少属〔しょうさかん〕

従八位上


 

○ 『中宮大夫〔ちゅうぐうだいぶ〕


後宮の事務一切を担当します。別名『宮の大夫〔みやのだいぶ〕』『大宮大夫〔おおみやだいぶ〕』とも言います。

官位相当は従四位下の職ですが、平安以降は、后に縁故のある者を任用するようになりますので、納言以上の人(つまり三位以上)が兼任している場合が多いです。

定員は1名と定められていますが、人選が非常に厳しく、太皇太后宮大夫などは空席となっている場合もあります。





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