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官職:寮:

大舎人寮

(最終更新日:97.07.09

 − 目次 −




 

大舎人〔おおとねり〕


中務省配下の大寮で、『おおとねりのつかさ』とも言い、禁中に宿直して雑事に従事し、行幸のときには供奉する他、「大舎人」に関する事務を担当します。

もとは左右に分かれていましたが、平城天皇の代に合併しました。

大舎人の【大】は「内舎人」の【内】に対応しており、内舎人の次に位置するものです。


 

● 管轄(被官)


  左弁官局 → 中務省 → ▲ 大舎人寮
               ▲ 図書寮
               ▲ 内匠寮
               ▲ 内蔵寮
               ▲ 縫殿寮
               △ 陰陽寮

 

● 大舎人寮職員構成


頭  → 助 → 大允 → 大属 → 大舎人 → 史生 → 寮掌 → 大歌生 → 使部
(1名) (1名) (1名)  (1名)  (400名)
         少允   少属
        (1名)  (1名)

 

● 大舎人寮四部官(四等官・四分官)


 ・ カミ

『頭〔かみ〕

従五位上


 ・ スケ

『助〔すけ〕

正六位下



 ・ ジョウ

『大允〔たいじょう/だいいん〕

正七位下

『少允〔しょうじょう/しょういん〕

従七位上


 ・ サカン

『大属〔だいさかん〕

従八位上

『少属〔しょうさかん〕

従八位下


 

○ 『大舎人頭〔かみ〕


大舎人を支配し、禁中に宿直する職です。定員は1名。


 

○ 『大舎人助』


行幸のとき、鳳輦〔ほうれん〕の綱を取る役を担当するので『みつなのすけ』とも言います。定員は1名。


 

● その他の職員


 

○ 『大舎人』


宿直して警衛駆使の雑事をし、行幸のときには供奉を勤める職です。

六位〜八位の下級役人の嫡子で、年齢21歳以上で、現任でない(=官職に就いていない)人を、能力によって上中下の三等に分け、上等を「大舎人〔おおとねり〕」、中等は「兵衛〔ひょうえ〕、下等は「使部」として配属します。
「内舎人」はもっと上の身分(四、五位)の人の子息や孫から選抜され、そちらで選にもれた人も「大舎人」となります(「中宮舎人」「東宮舎人」になる場合もあります)。


 

○ 『大歌生〔おおうたのしょう〕


詳細は不明ですが、大歌を学んでいる学生〔がくしょう〕でしょう。

『大歌』とは『小歌』に対するもので、神楽〔かぐら〕や風俗歌〔ふぞくか〕などを言い、大嘗祭・新嘗祭・正月節会といった大きな儀式の際に用いられます。





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