官職:寮:
掃部寮
(最終更新日:97.07.08)
− 目次 −
掃部〔かもん〕寮
宮内省配下の小寮で、掃除や調度設営などを担当し、和名で『かむもり〔かんもり〕つかさ』とも言います。
【かむもり】=「かにもり」の訛ったもの、【かにもり】=「蟹守」で、箒で掃くことを言います。彦瀲尊〔ひこなぎさのみこと〕(神)が生まれたとき、浜辺の蟹を箒で掃いた、という神話故事に由来するそうです。
※ 庭掃除は「主殿寮」が担当しています。
嵯峨天皇の代に宮内省配下の『内掃守〔うちのかにもり〕司』と大蔵省配下の『掃部〔かにもり〕司』が合併して掃部寮となったもので、のちに同じ宮内省配下だった『内染〔うちのそめもの〕司』も吸収しています。
● 管轄(被官)
右弁官局 → 宮内省 → ▲ 木工寮
△ 大炊寮 → 供御院
△ 主殿寮
△ 典薬寮
△ 掃部寮
● 掃部寮職員構成
頭(1名)→ 助→ 大允→ 大属→ 史生→ 掃部
権助 少允 少属
● 掃部寮四部官(四等官・四分官)
- ・ カミ
-
- 『頭〔かみ〕』
-
従五位下
- ・ スケ
-
- 『助〔すけ〕』
-
従六位上
- 『権助〔ごんのすけ〕』
-
- ・ ジョウ
-
- 『大允〔たいじょう/だいいん〕』
-
従七位上
- 『少允〔しょうじょう/しょういん〕』
-
従七位上
- ・ サカン
-
- 『大属〔だいさかん〕』
-
従八位下
- 『少属〔しょうさかん〕』
-
大初位上
○ 『掃部頭』
宮中の畳・簾・調度設営、及び儀式の際の掃除・式場設営を担当する職です。定員は1名。
[神祇官]
[太政官]
[八省]
[職〔しき〕]
[坊]
[寮]
[司]
[監]
[署]
[台]
[府]
[所]
[使]
[外官]
[下級職員・その他]
[官制大観総目次][予備知識 総目次][官制の沿革 総目次][官職 総目次]
[役所名50音別索引]
[トップページ]
[更新のお知らせ ( What's New )]
[和憩団欒房(ブログ)]
[参考文献リスト]
[資源栞 ( リンク集 )]
© 1997-2010 MinShig All Rights Reserved.