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宮内省配下の小寮で、燈燭・薪炭油、湯浴み、庭掃除、などを担当します。
【とのも】=とのもり(殿守)の略。したがって[とのもりりょう]と読んでいることもあるようです。
途中、同じ宮内省配下の『官奴〔やっこ〕司』『主油〔あぶら〕司』を吸収しています。
右弁官局 → 宮内省 → ▲ 木工寮 △ 大炊寮 → 供御院 △ 主殿寮 △ 典薬寮 △ 掃部寮
頭(1名)→ 助→ 大允→ 大属→ 史生→ 殿部→ 使部 権助 少允 少属
従五位下
従六位上
従七位上
従七位上
従八位下
大初位上
燈燭・薪炭、及び、天皇の湯浴み、及び、輿・輦車、衣笠、御帳の扱いを担当し、清涼殿の庭掃除をする職です。(※ 清涼殿以外の庭は殿部などの下役が掃除し、殿中の掃除は「掃部寮」の管轄となります。)定員は1名。
時代が下ると、小槻氏の世職となります。
別称『殿守のみやつこ』『伴御奴〔とものみやつこ〕』とも言い、内裏の掃除などを担当します。
主殿寮に属する役所で、他に『湯屋〔ゆや〕』というのもあり、天皇の湯浴みのお湯を沸かしたり運んだりしています。
【かなへ】=「かねなべ」=釜、の意です。
釜殿の役人を指しても『釜殿』、または『かなへ殿』と言います。
内膳司の釜殿の項も参照してみてください。