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宮内省配下の大寮で、和名「こだくみのつかさ」とも言い、各種職工を配下に置き、『修理職』と協力して、造営、及び材木採集を担当します。
途中、同じ宮内省配下の『鍛冶〔かぬち〕司』を吸収しています。
役所の他、大内裏内に「内候所〔うちのこうしょ/ないこうしょ〕」という職工の詰め所があります。
右弁官局 → 宮内省 → ▲ 木工寮 △ 大炊寮 → 供御院 △ 主殿寮 △ 典薬寮 △ 掃部寮
別当 ↓ 頭(1名)→ 助(1名)→ 大允(1名)→ 大属(1名)→ 史生→ 算師→ 寮掌→ 工部→ 使部→ 各種の職工 権頭(1名) 権助(1名) 少允(2名) 少属(1名) 大工→ 小工 権大工 権小工
左中弁の兼任職で定員1名です。
従五位上
正六位下
正七位下
従七位上
従八位上
従八位下
造営・材木採集について担当する職です。定員は1名。
木工〔もく〕、土工〔どこう〕、瓦工〔がこう〕、檜皮工〔かいひこう/ひわだのたくみ〕、鍛冶〔かじ〕、轆轤工〔ろくろこう〕、石灰工〔せっかいこう〕、その他、さまざまあります。
これらの職工には「大工」「小工」などの階級があり、そこからやがて「木工」のみを指して「大工」と言うようになりました。
木工は、飛騨の国の工匠が交替で勤めたので「番匠〔ばんしょう〕」とも「ひだたくみ」とも言います。