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皇家の収支・料地を管理し、宮中の諸用を務め、全ての土木工匠を担当する職で、『大膳』1職〔しき〕と、『木工』『大炊』『主殿』『典薬』『掃部』の5寮、『正親』『内膳』『造酒』『采女』『主水』の5司、を支配します。
※ 大宝令の頃は、他に『筥陶〔はこすえもの〕』『鍛冶〔かぬち〕』『官奴〔やっこ〕』『主油〔あぶら〕』『園池〔そのいけ〕』『内掃守〔うちのかにもり〕』『内染〔うちのそめもの〕』『土工〔つちたくみ〕』の8司も支配していますが、のちに、
『筥陶司』は、『大膳職』内へ、
『鍛冶司』は、『木工寮』内へ、
『官奴司』『主油司』は、『主殿寮』内へ、
『内掃守司』『内染司』は、『掃部寮』内へ、
『園池司』は、『内膳司』内へ併合され(いずれも同じ宮内省配下の職・寮・司への併合)、
『土工司』は廃止となります。
(※「大宝令・養老令」参照)
右弁官局 → [宮内省] → 大膳職〔だいぜんしき〕
木工寮〔もくりょう〕 大炊寮〔おおいりょう〕 主殿寮〔とのもりょう〕 典薬寮〔てんやくりょう〕 掃部寮〔かもんりょう〕
正親司〔おおきみのつかさ〕 内膳司〔ないぜんし〕 造酒司〔みきのつかさ〕 采女司〔うねめのつかさ〕 主水司〔もいとりのつかさ〕
卿→ 大輔(1名)→ 大丞(1名)→ 大録(1名)→ 史生→ 省掌→ 使部 少輔(1名) 少丞(2名) 少録(2名) 権少輔(1名)
正四位下
正五位下
従五位下
正六位下
従六位上
正七位上
正八位上
出納、諸国の調の雑物(貢献)、料地、米・食料、諸国の物産(貢献)などを担当します。定員は1名。