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神祇官〔じんぎかん〕
伯〔はく〕1人。{職掌は、神祇の祭祀、祝部〔はふりべ〕・神戸〔じんご〕の名籍〔みょうじゃく〕(=名帳・戸籍)、大嘗・鎮魂、御巫〔みかんなぎ〕・卜兆〔ぼくちょう〕(=亀卜)、官の事を惣判(=決裁)すること。その他の(官司の)長官の職掌については、これに准じること。}
大副〔だいふく〕1人。{職掌は伯に同じ。これ以外(の官司の規定)でも、次官の職掌を説明していないものについては、職掌は長官と同じである。}
大佑〔だいゆう〕1人。{職掌は、官内を糺判〔きゅうはん〕(=非違(=違法。法律違反)の糾弾・判定)し、文案〔もんあん〕(=公文書の草案)を審署〔しんじょ〕(=審査・署名)し、(検出された)稽失(=公務の遅滞や公文書の過失)の当否について判断し、宿直〔しくじき/とのい〕の割り当てを行うこと。その他の(官司の)判官の職掌については、これに准じること。}
少佑〔しょうゆう〕1人。{職掌は大佑と同じ。}
大史〔だいし〕1人。{職掌は、授かった命令を記録し、文案を勘署〔かんじょ〕(=考慮・作成して署名)し、稽失を検出し、公文〔くうもん/くもん〕(=公文書)を読みあげること。その他の(官司の)主典の職掌については、これに准じること。}
少史〔しょうし〕1人。{職掌は大史と同じ。}
神部〔かんべ〕30人。
卜部〔うらべ〕20人。
使部〔しぶ〕30人。
直丁〔じきちょう〕2人。
太政官〔だいじょうかん〕
太政大臣〔だいじょうだいじん〕1人。
この者は、一人〔いちにん〕(=天皇)の師範として、四海(=世界)の手本となる存在。国をおさめ道を論じ、陰陽を和らげおさめる。ふさわしい人がいない場合は闕官〔けっかん〕(=置かない官職。結果的に同じであっても欠員とは意味が異なる)とすること。
左大臣1人。{職掌は、衆務を統理し、(律令の(?))綱目を挙持し、庶事を惣判(=決裁)すること。弾正が不当な糾弾をした場合、さらにこれを弾劾することができる。}
右大臣1人。{職掌は左大臣と同じ。}
大納言〔だいのうごん/だいなごん〕4人。{職掌は、庶事に参議すること、(大事を)敷奏〔ふそう〕(=奏上)・宣旨(を伝えること)、侍従〔じじゅ/じじゅう〕として仕えること、献替〔ごんだい/けんたい〕(=是非を献言し非があれば置き替えていただくこと。ただの諫言よりも踏み込んだ態度)。}
少納言〔しょうのうごん/しょうなごん〕3人。{職掌は、小事を奏宣(=奏上・宣下)すること。鈴印〔りょういん〕(=駅馬〔やくめ〕の使用に必要な鈴(使用許可証明のようなもの)、及び、内印(=天皇御璽))・伝符〔でんぷ〕(=伝馬〔でんめ〕の使用に必要な鈴)を請進し、飛駅〔ひやく〕の函鈴〔はこすず〕(=飛駅のための函と鈴)を進付すること、併せて、官印(=太政官印=外印〔げいん〕)を監理すること。少納言は侍従の員数のうちに入れる。}
大外記〔だいげき〕2人。{職掌は、詔奏〔じょうそう〕(=詔書、及び、論奏・奏事)を作成すること、及び、公文を読みあげ、文案を勘署し、稽失(=公務の遅滞や公文書の過失)を検出すること。}
史生〔ししょう〕10人。{職掌は、公文を繕写〔ぜんしゃ〕(=清書・複写・装丁)し、文案に行署〔ぎょうじょ〕する(=(主典以上のところへ)行って署名を得る)こと。その他の(官司の)史生の職掌については、これに准じること。}
左大弁〔さだいべん〕1人。{職掌は、中務省・式部省・治部省・民部省を管轄し、庶事を受け付け、官内を糺判し、文案に署名し、(検出された)稽失(=公務の遅滞や公文書の過失)の当否について判断し、諸司の宿直〔しくじき/とのい〕・諸国の朝集〔ぢょうじゅう/ちょうじゅう/ちょうしゅう〕(=政務報告のため、国司(からの使)が毎冬、朝廷へ集められる)を知っておくこと。もし右弁官が不在であれば、そちらの業務も併せて行うこと。}
右大弁〔うだいべん〕1人。{職掌は、兵部省・刑部省・大蔵省・宮内省を管轄すること。その他は左大弁と同じ。}
左中弁〔さちゅうべん〕1人。{職掌は左大弁と同じ。}
右中弁〔うちゅうべん〕1人。{職掌は右大弁と同じ。}
左少弁〔さしょうべん〕1人。{職掌は左中弁と同じ。}
右少弁〔うしょうべん〕1人。{職掌は右中弁と同じ。}
左官掌〔さかんじょう/さかじょう〕2人。{職掌は、訴人〔そにん〕を通伝〔つうでん〕(=訴えを受け付け)し、使部を検校〔けんぎょう〕(=監督)し、官府〔かんぶ/かんぷ〕を守当〔しゅとう〕(=担当して守衛)し、庁事(=役所の行事)の鋪設〔ふせつ/ふせち〕(=設営)をすること。}
右官掌〔うかんじょう/うかじょう〕2人。{職掌は左官掌と同じ。}
巡察使〔じゅんさつし/じゅんさちし〕。{職掌は、諸国を巡察すること。常置ではない(巡察に応じて置く)。巡察するときには、内外〔ないげ〕(=京内・京外)の官人で、清正灼然〔しょうじょうじゃくねん〕である(=清く正しいことがはっきりしている、といった意味か)人を選んで、仮に充てる。巡察の具体的な任務、及び、使(=巡察使)の数はその時に臨んで量定すること。}
中務省〔ちゅうむしょう/なかつかさしょう〕{職〔しき〕1つ・寮6・司3つを管轄する。}
卿〔きょう〕1人。{職掌は、侍従として仕えること、献替〔ごんだい/けんたい〕(=是非を献言し非があれば置き替えていただくこと。普通の諫言よりも踏み込んだ態度)すること、(天皇の)礼儀〔らいぎ〕を輔佐すること、詔勅の文案を審署し、命令を授かったときに覆奏〔ふくそう〕(=命令に相違がないか、あらためて確認を求めるための奏)すること、宣旨(を下すこと)・労問〔ろうもん〕(=勅によって慰労し安否を問うこと)のこと、上表〔じょうひょう〕(=天皇に奉る書)を受け納れ、国史を監修すること、及び、女王〔にょおう〕・内外の命婦〔みょうぶ〕(=内命婦と外命婦)・宮人〔くうにん〕等の名帳・考叙・位記のこと、諸国の戸籍〔こしゃく/こせき〕・租調帳〔そぢょうちょう〕・僧尼の名籍〔みょうじゃく〕(=名簿や戸籍)のこと。}
大輔〔だいふ〕1人。{職掌は卿と同じ。ただし、規諫〔きかん〕(=(小事を)正し諫めること。お諫め)するのみで、献替はしない。}
大丞〔だいじょう〕1人。{職掌は、宮人の考課のこと。その他は神祇官の大佑に准じること。}
少丞〔しょうじょう〕2人。{職掌は大丞と同じ。}
大録〔だいろく〕1人。
少録〔しょうろく〕3人。
史生〔ししょう〕20人。
侍従8人。{職掌は、(近習として)常に侍すこと、規諫し、拾遺〔しゅうい〕(=忘れ事の指摘)し、補闕〔ほけつ〕(=欠けや不足を補う)すること。}
内舎人〔ないしゃにん/うどねり〕90人。{職掌は、刀を帯びて宿衛すること、
雑使〔ぞうし〕(=雑用係)として供奉〔ぐぶう/ぐぶ〕(=身近にお仕え)すること。もし駕行〔がぎょう〕(=天皇のお出かけ)があれば前後で分衛する。}
大内記〔だいないき〕2人。{職掌は、詔勅(の文案)を造ること。御所の記録の事。}
大監物〔だいけんもつ〕2人。{職掌は、出納を監察すること、管鑰〔かんいち/かんいつ/かんやく〕(=鍵)の請進。}
史生4人。
大主鈴〔おおいすずのつかさ/だいしゅれい〕2人。{職掌は、鈴印・伝符・飛駅の函鈴の出納。}
少主鈴〔すないすずのつかさ/しょうしゅれい〕2人。{職掌は大主鈴と同じ。}
大典鑰〔おおいかぎのつかさ/だいてんやく〕2人。{職掌は、管鑰の出納。}
少典鑰〔すないかぎのつかさ/しょうてんやく〕2人。{職掌は大典鑰と同じ。}
省掌〔しょうじょう〕2人。{職掌は、訴人を通伝すること、使部を検校すること、省府を守当すること、庁事の鋪設をすること。その他の(省の)省掌の職掌については、これに准じること。}
使部70人。
直丁10人。
中宮職〔ちゅうぐうしき〕
大夫〔だいぶ〕1人。{職掌は、啓(=皇后への文言。天皇の場合の奏に相当)・令(=皇后の文言。天皇の場合の宣に相当)をお伝えしたり下したりすること。}
亮〔すけ〕1人。
大進〔だいしん〕1人。
少進〔しょうしん〕2人。
大属〔だいぞく〕1人。
少属〔しょうぞく〕2人。
舎人〔とねり〕400人。
使部30人。
直丁3人。
左大舎人寮〔ひだりのおおどねりりょう〕{右大舎人寮〔みぎりのおおどねりりょう〕もこれに准じる。}
頭〔かみ〕1人。{職掌は、左大舎人の名帳・分番・宿直・假使〔けし〕(=休暇申請と遣使)・容儀のこと。}
助〔すけ〕1人。
大允〔だいいん〕1人。
少允〔しょういん〕1人。
大属1人。
少属1人。
大舎人〔おおどねり〕800人。
使部20人。
直丁2人。
図書寮〔ずしょりょう〕
頭1人。{職掌は、経籍〔きょうじゃく〕(=儒教の古典)・図書〔ずしょ〕(=「河図・洛書」の略で陰陽五行関連の書物)のこと、国史を修撰(=編纂)すること、内典(=外典(儒教経典)に対する称で仏教経典のこと)・仏像・宮内の礼仏のこと、校写(=筆写・校正)・装【《さんずい》+黄】〔しょうおう/そうこう〕(=装丁及び用紙の染色)とその功程〔くうじょう〕(=作業量)のこと、紙筆墨の供給のこと。}
助1人。
大允1人。
少允1人。
大属1人。
少属1人。
写書手〔しゃしょしゅ〕20人。{職掌は、書史(=書物)を校写すること。}
装【《さんずい》+黄】手〔しょうおうしゅ/そうこうしゅ〕4人。{職掌は、経籍を装【《さんずい》+黄】すること。}
造紙手〔ぞうししゅ〕4人。{職掌は、各種の紙を造ること。}
造筆手〔ぞうひちしゅ/ぞうひつしゅ〕10人。{職掌は、管〔つつ〕(=筆)を造ること。}
造墨手〔ぞうもくしゅ〕4人。{職掌は、墨を造ること。}
使部20人。
直丁2人。
紙戸〔かみへ〕。
内蔵寮〔うちのくらのつかさ/くらりょう〕
頭1人。{職掌は、金銀・珠玉・宝器、錦綾・雑綏〔ぞうさい〕(=染色した絹)・氈褥〔せんにく〕(=毛氈〔もうせん〕や褥〔しとね〕)・諸蕃の貢献する珍宝、年料(=毎年の必要)に供進する御服、及び、別勅によって用いられる物のこと。}
助1人。
允1人。
大属1人。
少属1人。
大主鑰〔おおいかぎとり/だいしゅやく〕2人。{職掌は、出納を司ること(※ただし、出納するものが鍵なのか何なのか規定されておらず、実態としてもこの職は機能していなかったようである)。その他の(官司の)主鑰の職掌については、これに准じること。}
少主鑰〔すないかぎとり/しょうしゅやく〕2人。{職掌は、大主鑰と同じ。}
蔵部〔くらべ〕40人。
価長〔けちょう/かちょう〕2人。{職掌は、適正価格を判断して物品を購入すること。その他の(官司の)価長の職掌については、これに准じること。}
典履2人。{職掌は、靴履・鞍具を縫い作ること、及び、百済手部を検校すること。}
百済手部〔くだらてびと〕10人。{職掌は、各種の縫い作りのこと。}
使部20人。
直丁2人。
百済戸〔くだらへ〕。
縫殿寮〔ぬいとののつかさ〕
頭1人。{職掌は、女王、及び、内外の命婦・宮人の名帳・考課のこと、及び、衣服の裁縫・纂組〔さんそ〕(=帯や紐を編んだり組むこと)のこと。}
助1人。
允1人。
大属1人。
少属1人。
使部20人。
直丁2人。
陰陽寮〔おんようりょう〕
頭1人。{職掌は、天文・暦数・風雲の気色のこと、異変があれば密封して奏聞すること。}
助1人。
允1人。
大属1人。
少属1人。
陰陽師〔おんようのし〕6人。{職掌は、占筮〔せんぜい〕(=筮竹占い)し、地相を択ぶこと。}
陰陽博士〔おんようのはくじ〕1人。{職掌は、陰陽生らに教えること。}
陰陽生〔おんようのしょう〕10人。{職掌は、陰陽を習うこと。}
暦博士〔りゃくのはくじ〕1人。{職掌は、暦を造ること、及び、暦生らに教えること。}
暦生〔りゃくのしょう〕10人。{職掌は、暦を習うこと。}
天文博士〔てんもんのはくじ〕1人。{職掌は、天文の気色をうかがい、異変があれば密封すること(※奏聞は頭が行う)、及び、天文生らに教えること。}
天文生〔てんもんのしょう〕10人。{職掌は、天文の気色をうかがうことを習うこと。}
漏刻博士〔ろこくのはくじ〕2人。{職掌は、守辰丁を率いて、漏刻〔ろこく〕(=水時計)の節〔とき〕を伺うこと。}
守辰丁〔しゅしんちょう〕20人。{職掌は、漏刻の節を伺い、時を以て鐘鼓〔しゅうく/しょうこ〕を撃つこと。}
使部20人。
直丁2人。
畫工司〔えたくみのつかさ〕
正〔かみ〕1人。{職掌は、絵のこと、彩色のこと、司の事を判断すること。その他の(司の)正の職掌については、これに准じること。}
佑〔まつりごとひと〕1人。
令史〔そうかん/さかん〕1人。
畫師〔えのし〕4人。
畫部〔えかきべ〕60人。
使部16人。
直丁1人。
内薬司〔ないやくし〕
正1人。{職掌は、薬香(=薬物と香料)を供奉(=供給)し、御薬を処方すること。}
佑1人。
令史1人。
侍医〔じい〕4人。{職掌は、診察に供奉(=お仕え)すること。医薬の事。}
薬生〔やくのしょう〕10人。{職掌は、諸薬を搗〔つ〕き篩〔ふる〕うこと。}
使部10人。
直丁1人。
内礼司〔うちのいやのつかさ/ないらいし〕
正1人。{職掌は、宮内(=宮門より内側)の礼儀のこと、非違を禁察する(=禁〔いさ〕め察〔み〕る=注意・監察する)こと。}
佑1人。
令史1人。
主礼〔しゅらい〕6人。{職掌は、非違を分察する(=分かち察〔み〕る=監察し分ける(?))こと。}
使部6人。
直丁1人。
式部省〔しきぶしょう〕{寮2つを管轄する。}
卿1人。{職掌は、内外の文官〔もんかん〕の名帳・考課・選叙・礼儀・版位〔へんい〕・位記のこと、勲績〔ぐんしゃく〕を校定すること、論功を封賞すること、朝集・学校のこと、貢人〔ぐにん〕を策試すること、禄賜・仮使のこと、家令を補任すること、功臣の家伝・田のこと。}
大輔1人。
少輔1人。
大丞2人。{職掌は、考課を勘問(=審査・訊問)すること。その他は中務大丞と同じ。}
少丞2人。{職掌は大丞と同じ。}
大録1人。
少録3人。
史生20人。
省掌2人。
使部80人。
直丁5人。
大学寮〔だいがくりょう〕
頭1人。{職掌は、学生を簡試(=簡〔えら〕び試みる=選ばれた中からさらに厳選)すること、及び、釈奠〔しゃくでん/せきてん/しゃくてん〕(=孔子等を祭る儀式)のこと。}
助1人。
大允1人。
少允1人。
大属1人。
少属1人。
博士〔はくじ〕1人。{職掌は、経業(=明経と業術)の教授、学生の課試のこと。}
学生〔がくしょう〕400人。{職掌は、経業を分かち受けること。}
音博士〔おんはくじ〕2人。{職掌は、音〔おん〕を教えること。}
書博士〔ふみのはくじ〕2人。{職掌は、書〔ふみ〕を教えること。}
算博士〔さんのはくじ〕2人。{職掌は、算術を教えること。}
算生〔さんのしょう〕30人。{職掌は、算術を習うこと。}
使部20人。
直丁2人。
散位寮〔さんいりょう/さんにりょう〕
頭1人。{職掌は、散位の名帳、朝集のこと。}
助1人。
允1人。
大属1人。
少属1人。
史生6人。
使部20人。
直丁2人。
治部省〔じぶしょう〕{寮2つ、司2つを管轄する。}
卿1人。{職掌は、本姓・継嗣・婚姻、祥瑞、喪葬・贈賻〔ぞうふ〕(=死者への贈り物)・国忌〔こくき〕(=国家の忌日)・諱〔いみな〕、及び、諸蕃の朝聘〔ぢょうひょう/ちょうへい〕のこと。}
大輔1人。
少輔1人。
大丞1人。
少丞2人。
大録1人。
少録3人。
史生10人。
大解部〔おおいときべ〕4人。{職掌は、譜第(=系譜の次第)の争訟を鞫問〔きくもん〕(=鞫〔と〕い問う=追究・審問)すること。}
少解部6人。{職掌は大解部と同じ。}
省掌2人。
使部60人。
直丁4人。
雅楽寮〔げがくりょう/うたりょう〕
頭1人。{職掌は、文武(=ここでは刀を帯びて舞うものと刀を持たずに舞うもののこと)の雅曲〔げこく〕・正舞〔しょうぶ〕・雑楽〔ぞうがく〕、男女の楽人〔がくにん〕・音声人〔おんじょうにん〕の名帳、曲課〔こくか〕の試練(=曲の調習)のこと。}
助1人。
大允1人。
少允1人。
大属1人。
少属1人。
歌師〔うたのし〕4人。{このうち2人の職掌は、歌人・歌女を教えること。別の2人の職掌は、時々に臨んで声音〔しょうおん〕があり供奉(=身近なお仕え)に堪える者を取ってこれに教えること。}
歌人〔うたびと〕30人。
歌女〔うため〕100人。
舞師〔まいのし〕4人。{職掌は、各種の舞を教えること。}
舞生〔まいのしょう〕100人。{職掌は、各種の舞を習うこと。}
笛師〔ふえのし〕2人。{職掌は、各種の笛を教えること。}
笛生〔ふえのしょう〕6人。{職掌は、各種の笛を習うこと。}
笛工〔ふえふき〕8人。
唐楽師〔とうがくのし〕12人。{職掌は、楽生を教えること。高麗・百済・新羅楽師はこれに准じること。}
楽生〔がくしょう〕60人。{職掌は、楽を習うこと。その他の楽生はこれに准じること。}
高麗楽師〔こまがくのし〕4人。
楽生20人。
百済楽師〔くだらがくのし〕4人。
楽生20人。
新羅楽師〔しらきがくのし〕4人。
楽生20人。
伎楽師〔ぎがくのし〕1人。{職掌は、伎楽生を教えること。その生には、楽戸を充てること。腰鼓生〔くれつづみのしょう〕はこれに準じること。}
腰鼓師〔くれつづみのし〕2人。{職掌は、腰鼓生を教えること。}
使部20人。
直丁2人。
楽戸〔がくこ〕。
玄蕃寮〔げんばんりょう/げんばりょう〕
頭1人。{職掌は、仏寺、僧尼の名籍、供斎〔ぐさい〕(=宮内・在京の礼仏)のこと、蕃客〔ばんきゃく〕(=異国からの使節)の辞見〔じげん/じけん〕(=謁見と辞別)・讌饗〔えんごう/えんきょう〕(=饗宴)・送迎のこと、及び、在京の夷狄〔いてき〕のこと、(蕃客用の)館舎を監当〔かんどう〕(=管理)すること。}
助1人。
大允1人。
少允1人。
大属1人。
少属1人。
史生4人。
使部20人。
直丁2人。
諸陵司〔みさざきのつかさ/しょりょうし〕
正1人。{職掌は、陵の霊を祭ること、喪葬・凶礼、諸陵のこと、及び、陵戸の名籍のこと。}
佑1人。
令史1人。
土部〔はじべ〕10人。{職掌は、凶礼を輔佐すること。員外は(必要に応じて)臨時に取って充てること。}
使部10人。
直丁1人。
喪儀司〔そうぎし〕
正1人。{職掌は、凶事の儀式、及び、喪葬の具のこと。}
佑1人。
令史1人。
使部6人。
直丁1人。